2020.03.12 アフリカ南部4ヶ国旅 Day7
<前回のあらすじ>
エスワティニ王国に入国!「これが国王かぁ…ギャグかな?」と思わせるような国王が治めておりますが、だんだんとクセになるから不思議。
マンテンガ自然保護区内のカルチャービレッジへ
さてさて。前回エスワティニに入国した記事を書きましたが、我々のエスワティニ滞在は1泊2日でございます。弾丸がすぎる!
そんな貴重な1日で、エスワティニのどこを観光しようか。首都のムババーネか。それとも「シベベ・ロック」というウルルに次いで世界で2番目に大きい一枚岩の山か。まぁ悩むと思いますが、私たちが訪れたのはコチラ。
マンテンガ自然保護区の中にあるカルチャービレッジ(Mantenga Cultural Village)です。
この辺り一帯はエズルウィニ渓谷という場所で、エズルウィニ渓谷の中心に位置するロバンバ(Lobamba)は王家の都。そのロバンバの西に位置するのがマンテンガ自然保護区(Mantenga Nature Reserve)で、その中にスワジ族の伝統的な村を再現したマンテンガカルチャービレッジ(スワジカルチャービレッジ)がある、という位置関係です。
入場料は1人100エマランゲニ(≒770円)。この建物の中で支払います。クレジットカード払い出来たのがちょっと驚きだった。
ちなみにガイド付きツアーもあります。いかんせん私たち、時間がないのでね。ピュッと行ってピャッと見てピョッと帰ってこなければなりません。時間があったらガイド付きツアーで色々説明してもらいたかったなぁ。
エスワティニは特にこれといった撮影スポットがなさそうなので(いきなり悪口)、ここで記念撮影。自作エスワティニTシャツが輝いておりますでしょうよ?
▼ 各国ご当地Tシャツはこちらで購入可能 ▼
入場料を払い、敷地内をテクテク。カルチャービレッジを目指してテクテク。
ちなみにマンテンガ自然保護区というだけあり、保護区内は緑がわしゃわしゃしているだけでなく、「マンテンガ滝」という滝も見どころとして存在します。存在していますが、今回、滝は無視させていただきます。南アで最高のやつ、見ちゃったしね。アレに勝てる滝はなかなかいないもんね。
カルチャービレッジまで1km。トコトコ。
のんびりと景色を楽しみながら歩いていると、突如現れた「BEWARE OF CROCODILE」の看板。
なんかいつも思うんだけど、
ワニ圏のワニに対する警告、軽くない?
ワニ注意の看板を見るとめっちゃビビってキョロキョロしてしまう。
川沿いだけでなく、茂みの近くにもクロコダイルに気を付けろ看板が。
こりゃ本当にいるんだろうな、ワニ
そりゃね。いない動物の注意看板作るほど、エスワティニ民だって暇じゃない。
とりあえずワニに遭遇したら、背を向けて全速力で走って逃げるのが良いらしいです(ナショナルジオグラフィックTVによると)。ちなみに天然のクロコダイルを楽しむアトラクションがオーストラリアにあるので、暇で暇で脳みそが溶けそうな方はこちらの記事も合わせてお楽しみください。
迫力満点!スワジ族の民族ダンス
話題がクロコダイルに傾きかけたところで、カルチャービレッジに到着。
カルチャービレッジでは1日2回、スワジ族の伝統的な民族ダンスショーが行われており、今回の訪問の目的はそれ。民族ダンスを見たいがために、ここまでやってまいりました。
前回の記事で少し触れましたが、エスワティニで一番有名なのは「リード・ダンス」というお祭りだと思います。リード・ダンスは別名「処女ダンス」とも呼ばれ、上半身裸の伝統衣装や飾りを身にまとった未婚女性たちがリード(葦)を持って踊り、それを王母へ差し出すというもの。これにより、王家への忠誠と女性間の連帯を深めるんだとか。
ちなみにムスワティ3世(例の国王)は、この祭りの参加者から毎年新しい妻を娶っていたんだそうよ。ほらね、そういうところが安定のムスワティ3世クオリティ。裏切らないわ~彼。
※エスワティニは一夫多妻制が認められている国です
「リード・ダンス」は見てみたいけれど、年に1回のお祭りなのでなかなか時期を合わせるのが難しい。別にリード・ダンスでなくて良いので、エスワティニの伝統的な民族ダンスが見たい。そんな人におすすめなのが、こちらのカルチャービレッジでの民族ダンスショーというわけです。
さ!ショーが始まりますよ!
まずは太鼓を持った3人のメンズが入場。
続いて、太鼓の音に合わせて歌いながらダンサー入場。
太鼓以外の楽器は使わず、ダンサー達の歌で踊ります。
力強くて、それでいてスーッと体に入ってくるような歌声は、聴いていてとても心地良い。鳥の鳴き声みたいなのも声で表現していて、なんというか
THE・民族のダンス
という感じがしました。目を閉じれば、野山を駆け巡るあの頃のスワジ族の姿がありありと浮かぶような気がしなくもないけれど、そもそも野山を駆け巡る系の民族だったのかどうか、わたしは知らない。
ショーの序盤は比較的軽めのダンス。チョコチョコシュシュシュッと、流れるように軽やかなステップを踏んで踊る女性陣。鮮やかで目を引く女性陣の衣装ですが、既婚女性と未婚女性で衣装が異なります。たしか赤い衣装が既婚で、オレンジの衣装が未婚だったかな?
ふむ…なるほど、見えたぞ
右から2番目が女性ダンサーのボス!
何の話?
んで一番右の子は新人だけど、素直な性格だからボスに気に入られている
右から3番目は仕事をそつなくこなす上に世渡り上手
突然組織内の人間模様について言及し始めたSAORI。いいからダンスに集中しろ。
続きまして、メンズのダンス。
メンズは手と足にファー的モフモフを付けています。黒光りする鍛え上げられた肉体に白いモフモフ。そのアンバランスな感じが可愛い。例えるなら「雨の日に子猫を拾う不良」的な。でも民族の場合、動物は拾うというより狩りそうだけど。
そしてこの辺りからダンスは激しさを増していきます。写真はうまく撮れなかったので後で動画を載せますが、どんなダンスかというとね。
特に盛り上がるのが、高く振り上げた足を「かかと落とし」のように振り下ろすダンス。超高速で繰り出される「かかと落とし」は迫力満点でめっちゃカッコイイ!もう目ん玉釘付けです。
そしてその「かかと落とし」と合わせて打ち鳴らされる太鼓、これもまたカッコイイ。かかと落としする時にダダンッて鳴らすんだけど、太鼓の音がまるで足が地面に振り下ろされた時の振動かのように身体に響きます。
カッコイイー!!!
これはソロダンスを披露している場面だったかな…なんだか部活の練習風景みたいな図になっていますね。後ろでマネージャーたちが「声出してこー!」って言ってます(言ってない)。
「かかと落とし」ダンスをするのは男性だけではありません。女性陣もド迫力のかかと落としをします。
勢いをつけて~(すでに白目気味)
おりゃあ!!!
キレッキレのかかと落としに写真はブレブレです。
もしここのダンサー同士で結婚に至ったら
夫婦喧嘩はかかと落としの応酬だろうな
非常に激しい夫婦喧嘩になりそうですが、一通り喧嘩し終わった後は「最高のかかと落としだったよ」「あなたもまだまだ現役ね」と熱い握手で仲直りしそうです。あとスイカ割りの時は便利そうですね、かかと落とし。
さて、大迫力のかかと落としダンスも終わり、ショーはいよいよラストへ。
最後はオレンジっぽい直毛のカツラを被った男性が出てきました。ラストを飾るダンス、一体どんな踊りを披露してくれるのでしょうか!
わくわく!
あの「かかと落とし」の後でラストを飾るんだから、きっと全観客スタンディングオベーション級の踊りだと勝手に期待していたのですが。
この「え、その髪型、前見えなくない?」みたいな人。激しめのステップを踏んで「かかと落とし来るか!?」と思えばタラタラ歩くだけで、イマイチこちらも盛り上がらない。
そして手に持っている馬の尻尾みたいなのをファサーと振ってみたりしている。
頼むから盛り上げてくれよ。
例えるなら、夏休みにみんなで花火をして最後はちょっと大きめの噴出花火とか打ち上げ花火で〆るべきところを、謎にヘビ花火で終わるみたいな。「え、これ何を見せられてんの?燃えカス?」みたいな。
このダンスを同僚はどう思っているのだろう
そう思って他のダンサーを見てみると。
燃えカスを見るような顔してた。
これはあの「仕事をそつなくこなす上に世渡り上手」のダンサーじゃないですか!そんな彼女がこんな表情をするとは。多分、この馬の尻尾ダンサーは社内における利用価値が低いのだと推測されます。「あー今日は定時で帰りたいなーはやく終わんねーかなー」みたいな顔してるもん。
まぁそれは冗談ですが、馬の尻尾ファッサーで終わるショーはなかなかシュールだったのでどうぞご覧ください。
ショーが終わると、観客の中から数名を指名してダンスのレクチャー。
指名されたら困るなぁ、わたしダンス下手だから
とモジモジしていたので、ダンサーは誰も目すら合わせてくれませんでした。ちなみにわたしのダンスの下手さ具合は、ダンス講師お墨付き。ダンス講師の友人の前で軽く踊ったら「あんたの動き見てるとイライラするわ!」とキレられました。
指名された観客のお姉さんはダンサーよりもダンサーっぽい格好で、わたしが指名されなくて本当に良かったなぁと思いました(感想が小学生)。
何はともあれ、エスワティニへ行ったらスワジ族の民族ダンス、特にかかと落としダンスは必見です!
カルチャービレッジ内のレストランでランチ
さて、お腹が空いたので腹ごしらえをしましょう。
カルチャービレッジ内にはレストランが1軒あります。
なんかパスタ食べたい気分
カルボナーラある?
世界どこでもカルボナーラ野郎のおっくん。ここでもカルボナーラをご所望でしたが、残念ながらカルボナーラはなく(カルボナーラがないの、珍しい気がする)。わたしがボロネーゼ、おっくんはマンテンガアルフレッドを注文しました。アルフレッドとやらがどんなパスタか知りませんが、ベーコンとかチーズソースと書いてあるあたり、カルボナーラに似た味だと推測されます。
とりあえず、サラダ。野菜大事だからね。ビタミン!ミネラル!食物繊維!
こちらがボロネーゼ。チーズの量がすごい。というか、寄りで撮ってるので分かりづらいけれど、チーズだけでなく全体の量がすごい。
麺はのびのびで、少しカレー風味のするボロネーゼでした。
おっくんの頼んだアルフレッドは、見た目カルボナーラ。カルボナーラとアルフレッドの一番大きな違いは、卵が入っている(カルボナーラ)か入っていない(アルフレッド)かなんだって。卵が入っていない分アルフレッドの方がシンプルな味らしいけど…ほぼほぼカルボナーラでした。
もっさりした伝統家屋
目的のダンスを見れて満足。あとはカルチャービレッジにある、スワジ族の村のレプリカをチラ見していきましょう。
こちらが19世紀半ばの村のレプリカ。伝統的な住居が再現されています。
彼らの伝統的な住居の特徴は、この丸いドーム型の家。見たまんまだけど!
この不思議な形は葦で組まれているんだって。それを土で固めて、家の中央にある柱で支えているらしい。本当はガイド付きツアーで説明してもらえばもっと良く分かって楽しかったのですが…。でもまぁ見れて良かった。
てな感じでカルチャービレッジ訪問は終わり!
リアルタイムで2024年、今年もみなさん「サオタビ!」をよろしくお願いします。今年の目標は、ブログをリアルタイムに近付けることです。がんばるぞ!
<つづく>
(この記事は2020年3月の南部アフリカ4ヶ国周遊旅ブログです)
コメント
シャツ素敵です。
オーダーでワシのキャラシャツ欲しいです。
いつかそれを着て飛行機乗りたいので(超勝手)
現地の空気を動画で感じれました。シャツに動画にブログに、異世界のクリエイター感に毎回驚かされます。
気が向いたら紳士Tシャツ作ってプレゼントするよ。
自作Tけっこう恥ずかしいけど、絶対着て飛行機乗ってね笑