9月7日
前日乗ったタクシーの運転手さんに言われた「鷲羽山ハイランド」が気になって仕方ないSAORI。

気になってハゲそうなので、今日は鷲羽山ハイランドに行きます。

えぇ!?そうなの!?
本当は瀬戸大橋を電車で渡ろうと思っていましたが、急遽予定変更し鷲羽山ハイランドへ。
開園20分前に到着。誰もいません。大丈夫でしょうか。
鷲羽山ハイランドの入園料は下記の通り。
入園+フリーパス料金 | |
大人(中学生~) | 2,800円 |
小人(小学生) | 2,200円 |
幼児(3才~) | 1,700円 |
シニア(50才~) | 1,700円 |
熟年(60才~) | 500円 |
なんと、熟年は驚きの500円。ワンコイン遊園地です。
しかも熟年は1度この500円を払って「桃太郎カード」というカードを作れば、以後永久に無料だそうです。すごいな。
「とはいえ2,800円は高い」とお思いですか?
でも今やディズニーランドは7,400円。
ユニバーサルスタジオジャパンは7,900円。
鷲羽山ハイランドの約2.5倍です。
いずれも混雑&待ち時間で疲弊しますが、平日の鷲羽山ハイランドは閑散としているので疲弊することもなく、乗り物の待ち時間はほぼ発生しません。
デメリットは、あまりに人がいなくて少々経営が不安になるくらいです。
あとディ〇ニーランドのような夢は見れません。地方の現実を叩きつけられます。
これらの点は、強い心を持って挑めば問題ありません。
『すべてのアトラクションは、私のために動いてくれる』
そんな皇帝魂をくすぐる遊園地、それが鷲羽山ハイランドなのです。
2,800円でアトラクション皇帝になれるんだから、安いもんですよ。
(ちょっと治め甲斐のない領地ですが、まぁ良し)
ゴートゥーヘブンな階段をのぼる
園内に入ると、右手にアトラクション群へと続く階段が。
ここ鷲羽山ハイランドは山の上に作られているため、各アトラクションへ向かうにはとにかく上へ上へとのぼるしかない。
正式名称を「ブラジリアンパーク 鷲羽山ハイランド」と言うだけあり、ピースフルな感じでカラフルに色付けされた階段ですが。
運動を一切しないわたくしにとってピースフル要素は微塵も無く、どちらかと言うとストレスフル。

このままでは大腿四頭筋がゴートゥーヘブンしてしまう
ようやく階段をのぼりきり、これでスカイサイクルに乗れる。そう思った次の瞬間。
盛大に下った。
汗だくになってのぼった意味よ・・・
ババアの大腿四頭筋を弄ぶとか。久々に傷ついたよ。
恐怖の三重奏!これがスカイサイクルだ
のぼったり下ったりして、ついにスカイサイクルにご対面。
「で、結局スカイサイクルって何?」
と言う方の為に、いきなりハイライト部分をお見せしましょう。
こちらです。
でーん。こちらが鷲羽山ハイランドのスカイサイクル。
“地上16mの上空で自転車を漕ぐ”
という、狂気に満ちたアトラクションです。
絶叫系遊園地と言えば真っ先に名前が浮かぶ「富士急ハイランド」ですら、スカイサイクルの高さは平均で地上5m。
それをこの鷲羽山ハイランドときたら。誰だよ、最初に地上16mで作ろうって言い出したの。
まぁそんなのどうでもいいんで、さっそく乗りましょう!
ちなみにお客さんは我々以外に誰もいません。乗りたい放題です。
恐怖の奏その1:ゆるゆるのシートベルト
スカイサイクルの自転車は2人乗り。
先程ご覧いただいた通り、地上16mの高さを生身で自転車漕ぐわけですからね。
命綱の1本や2本くらいあるだろうと思っていたら、まさかの・・・
ゆるゆるのシートベルトしかなかった。
こんなもので一体わたくしの何が守れるというのかしら。
ちっぽけなプライドとか?乙女の恥じらいとか?
そんなもん、とうの昔に捨てたわ。
とりあえず、割とマジで何も守れません。
スマホやカメラは落としたら終わりますので、落とさないように気を付けてね!
恐怖の奏その2:錆びたレール

これさ、実は一番怖いの、コレだよね・・・
そう言っておっくんが見つめる先には・・・
錆びついたレール。
これは精神をむしばむ系の恐怖です。アトラクション運営の根底を揺るがしかねません。
おっくんは終始、鷲羽山ハイランドのアトラクションの「錆び」を気にしていて、後で見せてもらった彼のスマホには様々な「錆び写真」がおさめられていました。
↓こんなのとか↓
(写真:この日だけ錆びハンター @okumasaya)

どんだけ「錆び」撮ってんだよ

えー!だって怖くない!?

諸行無常だから仕方ないよ
ほら、平家物語も言ってるじゃん、万物は流転し変化・消滅が絶えないって。
これは不変とかそういう次元の問題ではないと思いますが。
安全点検しているから信じましょう、鷲羽山ハイランドを。
(この日も点検でジェットコースターが2つお休みしてました)
恐怖の奏その3:地上高16mで漕ぐ自転車
色々言いましたが、スカイサイクル最大の恐怖はその高さ。
出発してすぐのところはこんな感じ。
木が生い茂っているので「下は芝生かな?」みたいな錯覚に陥りますが、この時点でゲロ高いです。
ゲロ高いというのは、高所が苦手な人がゲロ吐くくらい高い、という意味です。
最初のカーブを迎えるところ。
本当はゲロ高いんですが、木が生い茂っているので(2度目)薄目で見ればなんとか「草原かな?」で済ませられるレベルです。
はい、カーブ突入。
2人乗りのスカイサイクルは、外側(右側)に乗る方が断然怖いです。
何故かと言うと、右半身が空中に放り出されているような感覚になるから!
ラストのカーブなんて、瀬戸内海に向かってダイブトゥーブルーしちゃってます。
たっか!たっか!
こっわ!こっわ!
右半身がスースーします。

でも、めっちゃ景色いい!
スカイサイクルからは瀬戸内海と瀬戸大橋が一望できます。
瀬戸内海とわたくしの間に遮るものは何もありません!
結局、こんな感じでスカイサイクル、3周しました。
だって、他に誰もお客さん来なかったんだもん。
では、実際に乗ってみた感じを動画におさめてきたので、暇な方はご覧ください。
※非常に退屈な動画なので、2倍速で見ることをオススメします。お願いだから2倍速で見て下さい。
うん、やっぱり最後のカーブが一番気持ちいいですね!
3回も乗れば慣れて、景色を楽しめるようになりました。楽しかったよ!
その他のアトラクション
鷲羽山ハイランドというとスカイサイクルが一番有名ですが。
こちらも結構こわかったです。
ターボドロップ。
あまりの高さに、写真が画面に納まりません。
上までぐんぐんのぼっていき、一番上で一定時間停止したあと一気に降下するやつです。
乗り場にある陽気なブラジル人のパネルも気になりますが、気になるターボドロップの高さは約60m。海抜200mのところにあるので景色は半端なく良い。
(参考までにディズニーシーのタワー・オブ・テラーの高さは38mです)

絶叫系苦手だけど、乗らないと損だよね
損得勘定があれば苦手分野も克服できる。卑しい心もたまには役に立ちます。
これは動画や写真がないので、以下会話形式でお届けします。
-スタッフさんに安全バー付けてもらいながら

あぁぁぁあ・・・やっぱり乗らなきゃ良かったかも

だ、大丈夫ですか?

大丈夫か大丈夫じゃないかは神のみぞ知るんで
-ブザーが鳴り徐々に上昇

ひいぃぃぃ!

うわぁぁぁぁぁぁぁ!

安易に乗ってごめんなさい!
安易に乗ってごめんなさい!

めっちゃ高い!めっちゃ高い!

ダメだよ!下見ちゃダメだよ!
瀬戸大橋を!瀬戸大橋を見て!

瀬戸大橋をぉぉぉおお
その、瀬戸大橋への全幅の信頼はどこから来るのか。
そして一番上で結構長い時間停止。
無駄に景色だけはめっちゃ良い。こんな上から瀬戸内海を見下ろす場所、他にありません。

この停止している時が一番嫌だぁぁあ
早く落としt
ヒューーー

ギャァァア!!!

ひぇぇえええ!!!
あとはご自身でお確かめください(書くのが面倒になった)
絶叫系に疲れたら、のほほんと観覧車。
こちらも眺めがすごく良いです。観覧車とかいつぶりだろう。
個人的にすごい好きなのがこの「チェーンタワー」。
ブランコがぐるぐる回るやつです。
程よいスピードで回るので、汗ばんだ肌を乾かしてくれる効果もあります。
「チェーンタワー」の隣には「ローターウェーブ」という乗り物があり、このふたつを1人の係員さんが交互に動かしていました。
チェーンタワーを乗り終わって帰ろうとすると、
「こっち(ローターウェーブ)も乗っていきなよ!」
とまさかのハシゴ勧誘。
遊園地でこっちも乗って行けと言われたのは初めてです。
こちらの係員さん、とってもサービス精神あふれていて、喋りも上手。
遊園地に来てこんなに“人”に楽しませてもらったのも初めてかもしれない。
鷲羽山ハイランド、素敵なスタッフもいて良い遊園地でした。
オブリガード!
<つづく>
(この記事は2018年9月の岡山旅ブログです)
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