1/5 オーストラリア縦断旅12日目
旅の最終地ダーウィンに向け、カカドゥ国立公園を早朝に出発。
カカドゥ国立公園で宿泊していたホテル「クーインダロッジカカドゥ」から約250km、車で2時間半くらい走ると、ダーウィンの郊外にあるアデレード川付近に到着。
このアデレード川では『ジャンピングクロコダイル』という、野生のワニに餌付けをする名物クルーズが催行されています。

クロコダイル、ジャンピングさせたい?

ジャンピングさせたい!

ジャンピングさせたい!
では早速、行ってみましょう。
ジャンピングクロコダイル・クルーズ催行会社は?
まず訪れたのは、こちらの陽気なクロコダイル像がある『アデレードリバー・クイーン(Adelaide River Queen)』というクルーズ会社。1984年から営業しているそうです。私と同い年。
しかし、訪れたのが雨季真っ只中だった為か、それとも年始だからなのか、この日は営業している様子はありませんでした。人っ子一人いませんでした。なんてこったい!

仕方ない、別のクルーズ会社へ行こう
続いて訪れたのは、こちらの『スペクタキュラー・ジャンピングクロコダイル・クルーズ(Spectacular Jumping Crocodile Cruise)』。こちらは営業している様子だったので、ここでクルーズを頼むことにしました。
ちなみにクルーズ会社はもうひとつ、『アデレードリバー・クルーズ(Adelaide River Cruise)』という会社もあります。おそらくこの3社のどれかに参加することになるんじゃないかな。
ツアーは9時、11時、13時、15時の1日4回。
小屋みたいなところでクルーズ代金を支払います。
▼ツアー料金▼
料金 | |
Adults / 大人 | $45 |
Child / 子供(4~14歳) | $30 |
Family / 家族 | $125 |
※オーストラリア・ドル
※Familyは大人2人、14歳以下の子供2人の家族
※Adultは大人1人あたりの値段
世界一大きいワニは?
チケット売り場の横に、大きなクロコダイルの模型(?)がありました。
どうやらこちら、オーストラリアで一番大きなクロコダイルを再現したもののようです。なんと体長8,63m(28ft)。クロコダイルを撃った人にちなんで、名前は『クライス(Krys)』と名付けられました。
8,63mって、大型ダンプよりも大きい。
想像してみてください。街中を走っている10tの大型ダンプ、あれがクロコダイルだったら、、、。世紀末です。ラオウ(北斗の拳)もビックリ。いや、ラオウなら移動手段として乗りこなしそうですな。陸では黒王🐎、川ではクライス🐊、みたいな感じで。
ただ、他の正確に測定されたクロコダイルと違い、クライスは8,63mと主張されたものの正確な裏付けが無かったため、公式に「世界最大のワニ」としては認められていません。現在ギネス認定されている世界一大きなワニは、フィリピンで捕獲されたのち飼育された『ロロン』(既に死去)です。ロロンは体長6,17mでした。
ちなみにこのアデレード川には、『ブルータス』という片方の手が無い巨大なクロコダイルが生息しているそうです。体長は5,6m。それでも十分でかい!
▼こちらの記事を参考にしました▼


うわぁぁぁー食べられるぅうー
こんなに大きいワニだったら、ひとくちで頭からお尻まで齧られちゃいます。恐ろしいな!もしかしたら人間に見つかっていないだけでもっともっと大きなワニが、この地球上にはいるかもしれない。
そう思うと、やっぱり地球ってすごいな!
ジャンピングクロコダイル・クルーズに出発!
ツアー代を支払い、ボーディングパスを受け取ります。
そしてツアー開始時間まで、待合室でコーヒー(無料)を飲みながら待機。
「コーヒー、いっぱい飲んでね!」と言われたので、遠慮なくいっぱい飲みました。

カーフェイン!

カーフェイン!
ツアーの時間になると、アデレード川に渡された桟橋から船へ乗り込みます。
にこやかに笑っている髭モジャサングラスが船長です。

た、たたた、大変だ!!!

どしたん?

あの船長はいかんよ…

え?なんでなん?
皆さん、『インデペンデンス・デイ』という映画を観たことありますか?あれに出てくるロン毛メガネの博士。結局宇宙人に絞め殺されましたよね?
あと『ジュラシックパーク』(ワールドは観ていない)。メガネのおデブがディロフォサウルスに食べられちゃいましたよね?
わたくしの知識はこれくらいしかないのですが、とにかく「洋画において、ちょっともっさいメガネは大体逝く」という印象が刷り込まれているのです。
そんな乏しい映画知識を刷り込んだ私の前に現れたのが、▲この船長▲(ほぼ背景と化している)。

こんなの、船長、クロコダイルに食べられるやつじゃん…

完全にフラグじゃん…

え、だからなんで?

雰囲気がもっさい髭メガネだからだよ!
※完全に悪口のように聞こえますが、船長と我々の関係は良好で、船長はとても良い人でした。『君たちどこから来たの?』『ああ、ジャパン、いいね!好きだよジャパン』みたいな感じの気さくな人でした。なのでこれは個人的なネタです。

船から身を乗り出さないでね!

お前がな!!!
チラチラと船長の安全と動向を気にしながら、クルーズに出発です!
船には釣り竿のような長い棒が備え付けられています。この先に肉を付けて、その肉を餌にクロコダイルをジャンピングさせるという流れです。
アデレード川をしばらく進むと、茶色い川面になにやら黒い物体が。
どんどん船に向かって近付いてきます。
天然のクロコダイルだっ!
「天然のとらふぐ」みたいな言い方ですが、要は野生のクロコダイルです。本当に川にいるんだ~落ちたら大変だな。
ダイルさんが寄ってきたところで、乗組員が肉をスタンバイ。
そして肉を川に投入。からのー
(うおー!肉ー!)
(肉肉肉肉にくn)
ダイルさんの心の声を代弁してみました。肉に夢中、君に夢中。ジャンプしたダイルさんの上半身が露わになる瞬間は迫力満点!良く水の中で、こう垂直にジャンプできるよな。
このクロコダイルは無事お肉にありつくと、クールに去っていきました。
あら!また別のクロコダイルが船に近付いてきましたよ。
犬の『待て』みたいな状態になっているクロコダイル。お行儀が良い。
(肉だ肉だー!キャッキャウフフ!)
はしゃぐクロコダイルが可愛い。
こんな感じで、クロコダイルが肉に喰い付く寸前に肉を引き上げ、何度かジャンプさせるのです。ただクロコダイルも肉に夢中なので、すぐに肉をゲットする者も。
この日一番の大物クロコダイル
そしてこの日一番の大物クロコダイルが、船の下からスーッと現れました。ご覧ください。先程までの2頭とは違い、
『俺が肉に釣られてやって来たって?』
『バカ言え。俺の進む先に、たまたま肉を持ったお前たちがいただけだ』
と言わんばかりの、オトナの落ち着きを醸し出しています。ふぅううう~オトナなクロコダイル先輩に一同痺れる~!!!
『観光船の肉なんかに踊らされないぜ。俺は俺の生きる道を』
『肉ぅぅうう!』
簡単に踊りました。
ダイル先輩がジャンプした時の、手の位置が個人的に萌えポイントです。
簡単に踊った上にお肉を食べられなかったダイル先輩。
態勢を整えて…
今度こそ…
ぐわっしゃぁあー!!
今度は一撃で肉を仕留めました。
そう。まるで六本木を闊歩する浅黒い肌のミスターダンディズムと、承認欲求にまみれた港区女子(←まだ生息してるの?)の駆け引きのような、見事なショーでした。
ミスターダンディズムって何だよ。
動画貼っておくね
そんなジャンピングクロコダイルの様子、貼っておくね。
ワニの巣とか、鳥の餌付けとか
クロコダイルをジャンプさせるだけでなく、クルーズではクロコダイルの巣を見たり。
(いっぱいクロコダイルがいた)
船から餌を投げて鳥を餌付けしたりもしました。鳥はトンビや、シーイーグルなどが見れます。投げた餌を空中でキャッチする様子はカッコ良かった!
こうして、髭モジャ船長がクロコダイルに食べられるというフラグを回収することもなく、無事陸に戻ってきた我々。大きなクロコダイルがジャンプする様子も沢山見れたし、満足です!
では次回、いよいよオーストラリア縦断旅の最終地点、ダーウィンです!
ジャンピングクロコダイルの場所・アクセス
『スペクタキュラー・ジャンピングクロコダイル・クルーズ』はダーウィンから約65km。アーネム・ハイウェイからウィンドーオブウェットランズ(細めの道)へ入り、アデレード川のほとりにあります。
<つづく>
(この記事は2018年12月~2019年1月のオーストラリア縦断旅ブログです)
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