なんか、気付いたらもう4月。新年度うぇーい!
アフリカ4ヶ国旅行記にだいぶ時間がかかってしまい、まだまだリアルタイムに追い付けないこのブログ。ここから2022~2023年の主だった国内ホテルの宿泊記を挟んで、その後は0歳坊連れ旅行(石垣島・東ティモール・バリ・ニュージーランド・フィジー)の旅行記へと進んでいく所存です。
てことで!
まずは2022年9月に宿泊した奈良の『ふふ奈良』宿泊記をどうぞ。2年前の宿泊なので、様々な点で現在は異なっている可能性がございます。宿泊を検討している方は公式サイトで詳細をご確認いただき、この記事では宿の雰囲気やわたしの感動を感じていただければと思います。
※宿泊当時わたしは妊娠しており、時折そのことに触れる内容も出てまいりますが、このブログはマタ旅(マタニティ旅行)をオススメするようなものでは決してありません。そこのところ、よろしく。
奈良公園の一角に佇むリゾート「ふふ 奈良」
「ふふ 奈良」は奈良公園の一角にあり、奈良の魅力を存分の楽しめるスモールラグジュアリーリゾート。建物は建築家・隈研吾氏がデザインしたことでも知られています。
ちょうど「いまなら。キャンペーン」をしていたタイミングで、ずっと泊まりたいと思っていた「ふふ 奈良」に泊まってみました。
スタイリッシュスイートのお部屋
今回宿泊したのは「スタイリッシュスイート」。
ふふ奈良の客室は5つのランクに分かれており、全てがスイートルームです。その中でスタンダードな客室が「スタイリッシュスイート」です。
部屋へは外廊下でアクセス。
私たちが泊まったのは109号室です。
ふふ奈良は部屋ごとに家具やファブリックなどがすべて異なるデザインらしいので、どんな雰囲気の部屋か楽しみです!
玄関の扉を開け中に入ると、
「WOOD SMOKE」という、ふふ奈良オリジナルの良い香りがお出迎え。
奈良の土で作られた香台と、香りが染み込んだ吉野杉のキューブ。「WOOD SMOKE」は“歴史ある奈良をイメージしたウッディスパイスの香り”をコンセプトとして作られたんだそう。森の中を散歩している時のような、リラックスした気持ちになれる香りでした。
玄関扉の横にはこのようなボックスがあって、非対面で追加アメニティを受け取ったり、集荷してもらえる仕組みになっています。客室版宅配ボックス的な感じ。
これは地味にいいなぁと思いました。何かを頼んだときに「いつ来るんだろ…いつ来るんだろ…」とソワソワして寛げない勢としては、こうして非対面で受け取れるのはとても嬉しい。
翌朝にはこのボックスに朝刊を届けてくれます。
玄関扉と非対面ボックスの間にあるこのスイッチで、ハウスキーピングや集荷を依頼します。スイッチのデザインもいちいち可愛い。
ではいよいよ、客室に足を踏み入れましょう。
こちらが109号室のリビングスペース。
リビングの中央にはL字型の大きなソファが置かれ、その隣にはガラスで区切られたパウダールームとシャワールームがあります。テラスには露天風呂とデイベッド。そしてその先には竹林!
竹林最高ヒャッホーイ!
リビングスペースの後ろにベッドルームがあり、襖を閉めるとベッドルームが独立する間取りです。
少し暗めの落ち着いたトーンでまとめられた客室は、ものすごくリラックスできる雰囲気。個人的にとても好きです、こういう内装。いいなぁ素敵だなぁいいなぁいいなぁ。
なんかもう、ここに住みたい。
ベッドはシモンズ社のダブルサイズ(140cm × 200cm)が2台。間接照明がイイ感じで、良く眠れそうなベッドルームです。現に今、この写真を見ているだけで眠くなってきました。
ベッドサイドテーブルもなんかオシャレ(壊滅的語彙力)。
トイレ・洗面室・シャワー室・アメニティ類
続きまして水回りです。まずはトイレ。
はい、INAX(LIXIL)でした。個人的にはTOTO推しなのでちょっぴり残念でしたが、色々大人の事情があるのでしょう、こればかりは致し方ありません。
つづいて洗面室。
洗面ボウルを左側に寄せることでカウンターの右側が広くとれ、スキンケアなどをするのに便利なレイアウトになっています。
そして驚くべきことに、洗面室の床には床暖房が備わっているんです。なにそれもうここで寝れるんですけどわたし。素足で気持ち良く過ごせる心遣い、さすがです。
洗面室にはポータブルTVが置かれていて、露天風呂に持ち出して使えます。個人的にはここの露天風呂ではテレビを見ずとも、風を感じながら竹林を眺めて湯に浸かるのが至高だと思うのですが、どうしても見逃せない番組がある方もいらっしゃるでしょう。どうぞ気兼ねなくお使いください(誰?)。
カウンターの上にはアメニティ一式が用意されています。
こだわりがある方は別として、スキンケア類は持参しなくてもこれだけで十分です。
こまごましたアメニティは黒い木目調のケースの中に。
そして露天風呂に入れて楽しめる「和漢の香りの湯」もありました。
奈良県にゆかりのある「大和当帰」という薬草をはじめ、10種類以上の植物をオリジナル配合しているそうです。薬の発祥の地である奈良で、自然の恵みの湯に浸かってからだを温めてね、とのこと。これは露天風呂に入るのが楽しみになーるー。
ドライヤーはダイソン。最初は不思議な使い心地だけど、風量があるので髪が早く乾くし、重たくないので腕が疲れないし、けっこう好きになります。欲しいなー。
浴衣・足袋・帯、そしてパジャマ、バスローブも。館内は浴衣OK(羽織もあるよ)、パジャマはセパレートではなくワンピースタイプでした。
洗面室の隣はシャワー室。
なんと洗面室だけでなく、シャワー室も床暖房完備!これ、ラーフラ(トイレに寝ていたお釈迦様の息子)だったら大喜びじゃないですか。ここトイレじゃないけど。
桶と風呂椅子もあるので「俺は座って体や髪を洗いたいんだ!」という方もご満足いただけるでしょう。なんだかんだ、床座文化の日本人ですからね。わたしも風呂では椅子に座りたい派です、疲れるし。
シャワー室にはシャンプー、コンディショナー、ボディウォッシュ。これらもすべてオーガニック。オーガニック祭りです。これらのアメニティは、館内のギフトショップやオンラインショップで購入できます。
オンラインショップURL:https://fufujapan-selection.jp
竹林が見える露天風呂(最高)
わたしがふふ奈良で一番楽しみにしていたのがコチラ!
竹林が見える石造りの露天風呂です!
狂喜乱舞!!!
広々としたテラスに、ちょうどよい大きさの露天風呂。そして露天風呂の向かいには広々としたデイベッド。お風呂の脇はベンチみたいになっていて(写真の右端ね)、ここでも休憩できます。
温泉が気持ちいいのは基本として、この露天風呂を最高にしているのがコレですよ。
竹林ですよ、竹林。(何度目?)
しかもふふ奈良の竹林はちょうど良い間隔で美しい竹が生え揃っていらっしゃる。これは認めざるを得ません。ふふ奈良の竹林は、
最高の竹密度
をしています。骨密度みたいな感じで言いました。
視覚的な清々しさはもちろんですが、風に揺れる竹の葉の「サラサラサラ」という音がたまらなく心地良くて、ものすんごい癒し効果なんですよ。
見ます?わたしのふふ奈良滞在中の姿。
癒されすぎて屍化。
癒され具合を分かってほしくて、恥を忍んでこの写真を載せました。この写真の10分前にはデイベッドにまっすぐ座って会話していたんですよ。それが意識飛んでずり落ちて屍化。ぜひ皆さんにも味わってほしいです。至高の屍化を、ね。
ミニバーとかお茶菓子とか
ふふ奈良のお着き菓子(ウェルカムスイーツ)はオリジナル鹿最中。冷蔵庫の中に奈良県月ヶ瀬村の水出し煎茶があるので、そちらと一緒にいただきます。
煎茶やコーヒーのパックもあるので、温かい飲み物が良ければこちらで。
グラスや急須など、器類もぜんぶ可愛い。
ちなみにこちらが部屋のドリンクメニューなのですが、ミネラルウォーターや炭酸水、アサヒ塾選ビールなど冷蔵庫に最初から入っているドリンクは無料。追加すると料金がかかります。
これらが無料のドリンク。わたしはお酒は飲まないマンなので、炭酸水やじゃばらジュースが嬉しい。左手前のポットに入っているのが水出し煎茶です。
この辺は有料。
水出し煎茶と最中、美味しかったよ。
夕食はルームサービスで
ふふ奈良には「日本料理 滴翠」や「鉄板焼き 久璃」があり、そちらで夕食をいただくことができます。ただ宿泊当時は絶賛悪阻中だったため、食事処の予約はしませんでした。
わたしは『吐き悪阻』タイプで、ちょうど宿泊した頃が一番辛い時でした。まともに胃に入れられたのはトマトジュースくらい。普段物事をマイナスに捉えない&負の発言をしないようにしているのですが、余程悪阻が辛かったのでしょう。当時の日記には、
生きるってツライ
とただ一言書いてありました。相当ヤバかったんだと思います。仕事中は気が紛れるので動けるのですが、休日はしんどくて布団から起き上がれない生活。「どうせ廃人のような休日を過ごすなら、家じゃなくて旅先で廃人になってやろう」とやってきたのがふふ奈良だったんですけどね。
ふふ奈良に到着すると、悪阻の気持ち悪さがパーっと晴れて、
今なら何でも食べられる気がする!
と元気になりました。素敵な宿に泊まったことによる一種の躁状態みたいな。不思議ー。
てことで、空腹を覚えたのでお部屋でご飯を食べましょう!
部屋での食事は18:00~21:00(L.O.)。わたしは「和漢の香り焼きカレー」、おっくんは「奈良の季節の野菜の天婦羅丼」をオーダー。
少しして料理がお部屋に運ばれてきました。これらの料理は「日本料理 滴翠」でランチに提供されているメニューのようです。美味しそうー!
こちら、わたしが頼んだ焼きカレー。大和当帰をはじめとした薬膳とスパイスが利いております。
「薬膳とかスパイスとか香り強めなのに、これを悪阻中に食べるとかチャレンジャーだな」と今なら思いますが、謎に無双状態だったので美味しくいただきました。なんなら食欲刺激されてちょうど良かったです。
ちなみに一番美味しかったのがこの真っ黒の奈良漬け。今まで食べた奈良漬けの中で一番美味しかった。ふふ奈良さん、これはどこの奈良漬けですか?
こっちはおっくんの天婦羅丼。
天婦羅はサクサクで美味しかったです。
(わたしはおっくんの奈良漬けも奪いました)
ちゃっかりデザートまで頼みました。
わたしはジェラート、おっくんはプリン。
固いジェラートにもいい感じで入るスプーン。
八朔の実がたっぷり入ったジェラート、めちゃうまでした!このジェラートは奈良県天理市の果樹園で作っているものらしく、ふふ奈良はどこまでも地産地消感がすごいです。
食後は冷蔵庫に入っていたじゃばらジュースを飲みました。これはね、お隣和歌山県北山村のものです。お隣と言えど、実は北山村は日本で唯一飛び地になっている村で、周りは奈良県と三重県に囲まれています。面白いよね。
悪阻中のわたしにはじゃばらの酸味がイイ感じのジュースでした。
朝食は「滴翠」で
そして翌朝。ふふ奈良の宿泊プランは朝食が付いているので、食事処へ向かいます。
部屋を出て敷地内の竹林を歩いていきます。朝の竹林は最高に爽やか!
朝食は「滴翠」でいただきます。
朝食の献立はこんな感じ。
お付きの「法蓮草と豆乳のスムージー」、“ほうれん草”を“法蓮草”と書くと、途端に凄まじい効能がある草感が出ますよね。ここが奈良なだけに、こう、、、法力とか使えるようになりそうな。
と、しょうもない事を言っている間に朝食が運ばれてきました。
豆皿や小鉢に盛り付けられた沢山のおかずにワクワク。ちょっとずつ沢山食べられるの、楽しいよね。
こちらは奈良郷土料理の茶粥。奈良には何度も来ているというか奈良県民と結婚したわたしですが、今までまともに茶粥を食べたことはなく。ふふ奈良で人生初茶粥です。
茶粥はその名の通りお茶で炊いたお粥なんですが、何の捻りもなくマジで茶と米の味しかしない料理です。
シンプルゥ!!!
それだけに、お茶の香りが引き立つというか(←茶粥の良い所を探そうと必死)。塩をちょこっとだけ入れても美味しかったです。
焼魚は鰈の西京焼き。これがまた身がふっくらとして美味しいこと。
鰈が美味しくて、ご飯はおかわりして食べました。このご飯もね、お米がツヤツヤで、一粒一粒がしっかり立っていて美味しかった。ふふ奈良にいる間だけ、悪阻を忘れて久々にお腹いっぱい食べました。
大満足の朝食でしたが、ひとつだけ希望があるとしたら
夕飯で食べた、あの奈良漬けを朝食でも食べたかった
ということくらいですね。いや本当にあの奈良漬け、もう一度食べたい。
ギフトショップで奈良漬けが売っていれば良かったのですが、奈良漬けは売っていなかったので代わりに(?)ふふのドレッシングを購入しました。このドレッシングも美味しいんだよね!玉ねぎドレッシング、大好き。
次は家族で泊まりたい
はい、長くなりましたがこんな感じで最高に素敵宿でした。ふふ奈良。
設備や食事はもちろんのこと、スタッフの方の対応も素晴らしく、とても快適な時間を過ごすことができました(なんか知らんが悪阻が一時的に消えたし)。
個人的には、今のところ国内で宿泊した温泉宿の中でナンバーワンです。
なかなか気軽に行けるお値段の宿ではございませんが、願わくばもう一度、今度は坊連れで泊まりたい。そんな宿でした。
皆さまも、自分へのご褒美とか、夫婦の記念日とか、家族の祝い事とか、ご両親へのプレゼントとか。そんな感じで、奈良へご旅行の際はふふ奈良に泊まってみてください。
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コメント
行ったことないですが、高価な宿って薄暗さが素敵な感じですね。
部屋の贅も陰に潜むと、竹林の静けさが浮き立って、五感が調和するような印象を受けました。なんちゃって
一度でいいからこんなとこ泊まってみたいなーと思いながらリンク飛んで値段をみてふふっとなったので寝ます
素敵な感想ありがと紳士。
家族が増えるといいお宿に泊まるのはなかなかお財布的に厳しいのですが、
紳士が奥様とふたりでゆっくり大人の時間を過ごす機会が訪れましたら、ここは全力でオススメするよ。
露天風呂に入りながらお酒でも飲むよろし(人間の体って、風呂で飲酒して大丈夫なもんなの?)。