2020.03.16 アフリカ南部4ヶ国旅 Day11
<前回のあらすじ>
ビランクーロの空港で危うく食い逃げしそうになったりしながらも、今回の旅の終着地・モザンビークの首都マプトに到着!
朝食は1日の気分を左右する

おはようございます。
本日は帰国日。13:25マプト発のカタール航空で、ドーハ経由にて帰国です。
今回の旅、モザンビークでまったくお土産を購入していません。だってモザンビーク、ビランクーロでツアー参加しただけだからね。でもモザンビークでは絶対に買いたい物があるんです。なのであまり時間はありませんが、モザンビーク土産を買いにひとっ走りしてきたいと思います。
と、その前に朝食。宿の共有スペースでいただきます。

まず出てきたのはフルーツジュースとグラノーラヨーグルト。

なにこれ可愛い!
こちらの宿はオーナーのセンスが爆発しているので、なんか朝食も可愛いのが出てきました。グラスの中でフルーツミックス、ヨーグルト、そしてグラノーラが層になっています。見た目も可愛いしもちろん美味しいので、帰国後しばらくはこれを真似していました。

グラノーラの後は、温かい料理。ハムとチーズがクルクル巻かれてる!細かいところまで手間かけてるなぁ。どれも美味しかったです。

食後の紅茶はこんな可愛い器で出てきました。

もう飛行機の時間までここでお茶してれば良くない?
と、本日の目的を若干見失いかけるほどの素敵な朝食で1日をスタートすることができました。うん、そこそこ良い1日になりそう!
モザンビーク土産を買いに「FEIMA(フェイマ)」へ

お土産を買いにきたのは、宿から徒歩15分くらいのところにあるこちらの広場。ここは「フェイマ(FEIMA)」と呼ばれており、外国人観光客向けにありとあらゆるお土産が売られています。
▼場所はここね▼

モザンビークの伝統布カプラナや、カプラナを使って作った服やバッグ、アフリカっぽい絵や工芸品やアクセサリーなど、色々売っています。ただ外国人観光客向けなので、値段はかなり吹っ掛けてくることが多いです(たまに商売っ気のない、良心的な価格の店もある)。頑張って値段交渉しましょう。

こちらはカゴバッグのお店。

広場の樹木に吊るしたディスプレイが可愛い!
そしてカプラナを貼るだけで、シンプルなカゴバッグが一気に鮮やか&可愛くなります。ひとつくらい買って来れば良かったかなぁ?

こちらは工芸品を売っているお店。

似たような(というか同じ)商品を売っている店がたくさんあるので、どの店で買うか悩みます。

おっくんがお土産(謎の置き物)を選んでいる間、暇だったのでお店の人に

この置き物、あなたが作ったの?
と(別に興味はないが)聞いてみたら、ものすごい前のめりで「そうだ!俺が作った!」と言って写真を撮れと言わんばかりのポーズをキメてきた。でも他の店でも同じのを売っていたからきっと作ったのはこの人じゃない。まぁそもそも暇つぶしの会話なので真偽はどうでもいい。
そしておっくんの自宅用置き物・おっくんの実家用お土産・わたしのカプラナピアスをまとめて、そこそこ安く購入しました。
さて、お次はわたしの本命、モザンビークの伝統布カプラナ探しです。カプラナはモザンビークの女性たちが様々な方法で活用している伝統的な布。腰に巻いたり、仕立てて洋服にしたり、赤ちゃんを抱っこしたりおんぶするのに使ったり、とにかく日常の必需品みたいな感じらしいです。

歩いていたらちょうど品出しをしている布屋さんがあったので「ちょっとどんな柄があるか見てみよう」と近寄っていったら、3人がかりでぐいぐいセールスしてきました。
多分コロナ禍(これ2020年3月の出来事だからね)で観光客が少ないのでしょう、アジア人の小娘というか中年女なんていいカモですもんね。絶対に逃がさない感がすごいです。


わー、この柄可愛いなー!
と言おうもんなら、奴らはすかさずハサミを取り出し布を裁断。
いや待て、何勝手に切ってんだよ。
まだ買うとも言ってないし、どれくらい欲しいとも言っていない。それなのに「お前のために裁断してやったんだからこの布買えよ」圧が凄い。なんか、学生時代に付き合っていた人で「お前のためを思って説教してやってんだからそろそろ直せよ」と恩着せがましく毎日のように説教してきた男がいたけど、それを彷彿させる彼らの恩着せがましさ。
なんなんだこのモザンビーク人たちは。わたしの元彼か。
(というか今自分で書いていて思ったんだけど、元彼よりも、元彼に毎日説教されていたわたしの方がヤバイ奴だった説が浮上。なんでそんなに説教されていたんだろう?そしてわたしは何を直すべきだったのだろう。びっくりするくらい全然覚えていないんだけど、多分こういうところが神経を逆撫でしていたんだろな。あははーごめんごめん)


いや、君らが勝手に切ったんでしょ
と、(裁断された布は可愛いので買うつもりだけど)一旦無視して物色を続行。片っ端から布を広げてもらい、柄を確認。ただちょっとでも「いい柄だな」という反応をするとすぐ裁断しようとハサミを取り出すので、いちいちストップをかけねばならない。
いいから落ち着け、気に入ったら買うから。
3枚ほど可愛い柄の布があったので適当な大きさに切ってもらい、ここからは値段交渉。大体相場の3倍くらいの値段で吹っ掛けてくるので、頑張って値切りましょう。

高いよ!
とわたしが言い、彼らも「タカイヨ!」と真似をし、4人でグルグル回るという謎の儀式を繰り返し、ようやく最初に提示された半額まで値切りました。それでも相場よりは高い(相場の1.5倍くらい…?)。
ただこれ以上ここで時間を費やしていられないので、最初に提示された半額で手を打ちました。頑張ればもっと値切れるようなので、時間と根性のある方は値段交渉を楽しんでみてください。

ちなみに広場に入って左奥の方にある店は商売っ気がなく、押し売りもしてきませんでした。カプラナの値段もしっかりと値札に書いてあって、相場か相場よりちょい高いくらいの値段。さっきの店でやった謎の値段交渉儀式で疲弊していたわたしは、特に交渉せずに値札の値段でそのまま買いました。

見て!これがわたしの戦利品!
カプラナ、可愛くない?セネガルに行った時も思ったけれど、やっぱりアフリカの布は可愛いです。これからもアフリカの国に行ったら、布は絶対買ってこようと思います。皆さまも是非。
さよならアフリカ!カタール航空で帰国
では帰国しましょう。
まずはマプトからドーハへ飛び、ドーハから成田へ飛びます。どちらもカタール航空。来る時はドーハで乗り継ぎできなくてすったもんだしたけれど、帰国便は時間に余裕があるのできっと大丈夫。

マプトの空港ではチェックインのために並んでいたら、麻薬探知犬にものすごいクンクン嗅がれました。荷物もだし、私たちのこともクンクンクンクン。

腹減ってんのか?
と思うくらいクンクンフガフガと嗅ぐだけ嗅いで、麻薬探知犬は去っていきました。
ちなみにマプト国際空港、そこそこ悪名高いのでご注意を。グーグルマップの口コミを見ればどんな悪名か分かりますが、要は賄賂要求とかそういうやつ。とにかく何かにつけて金をせびる輩が多いらしい(私たちは出会わなかった)。

搭乗時間までしばし待機。

マプト – ドーハ便、乗客は少なかったです。

さよならマプト、もう二度と来ることはないと思う。
さよならアフリカ大陸、またそのうち来ますわ。

マプトからドーハは8時間半のフライト。
機内はガラガラでゆとりがあって良かったです。

機内食のスケジュールはこんな感じ。
こうやってメニューを載せてくれるととても助かる。

まずはスナックとドリンクが出て、

次に機内食。
わたしはメインをペンネにしたんだけど、サラダがマカロニサラダだったので、結果全体的に小麦まみれな食事になってしまいました。

おっくんは肉。こっちのが美味しかった。

あとはゴディバのチョコが貰えたり、軽食が出てきたり。
とにかくひたすら食べて寝てを繰り返していたら、あっと言う間にドーハに到着。

10日前にすったもんだしたドーハ。

この日のハマド国際空港は、ロックダウン目前のヨーロッパから日本へ帰国する民でごった返していました。マプトからドーハの便はガラガラだったのに、ドーハから日本への便は満席。

感染リスクを極力減らすため、機内食もほぼ食べず。ドーハから成田はひたすら寝ていました。
成田に着くとまだ水際対策がされておらず、ヨーロッパ方面から乗り継いできた人も検疫スルー。というか検温も何も無かったので、「日本の対応、ゆるゆるすぎ!」と思ったのを覚えています。
まぁこんな時期にアフリカ行ってたお前が言うなよって話だけど。

いつもは帰国したら寿司かラーメンなんだけど、今回は蕎麦。なんかさっぱりしたものが食べたくて。なんだかんだ、日本のご飯が一番口に合って、一番安心する。
帰国後、旅を振り返って

帰国して約半月後には、東京に緊急事態宣言が発令されほぼ外出しない生活になりました。仕事は週に1~2回、1時間くらい出社する程度で、旅行なんてもってのほか。通勤電車を嬉しく思ったことなんて無かったのに、たまの出社で乗る電車が新鮮で嬉しくて、つい半月前にアフリカに行っていたのが嘘のような日々が続きました。
それでも行動制限されるギリギリまで旅行していたので、旅好き界隈の中では比較的精神が安定していたように思います。結果論にはなりますが、このタイミングでこの旅に出て良かったです。

今回は南アフリカ・レソト・エスワティニ・モザンビークという4ヶ国で、あまり興味がないというか知らないという人もいるであろうラインナップでしたが。個人的には良く分からない国とか「そこ、何があるの?何もないの?」みたいな場所の方がワクワクする性癖なので、とても満足の旅でした。
多分、良く分からない場所を知るのが好きだったり、他の人が「何もない・つまらない」と思う所に何かを見出したり面白いものを見つけるのが好きなのかもしれない。
人生に於ける楽しみは、与えられるのを待つのではなく自分で掴みにいくもの。
ってことで!また次の旅行でも、わたしが「うへぇ~知らなかった!」「なにこれ面白っ!」と思った何かしらを皆さんと共有できたらと思います。よろ。
【2024/02/22 リアルタイムのお知らせ】
今週末から約2週間ほど、南半球へ飛びます。なのでしばしブログ更新はストップします。また帰国したら旅ブログ再開しまーす。次は…とりあえずこのアフリカ南部旅で買ったお土産でもまとめて、その後は坊連れ旅のブログかな?ちょっと分からないけれど、引き続きよろしくお願い致します。
<つづく>
(この記事は2020年3月の南部アフリカ4ヶ国周遊旅ブログです)
コメント
今回も楽しく旅をさせてもらいました。ありがとう
旅行宿泊サービスって、こんなアフリカでもわりとまともに成立してることに、小さな驚きを始終感じたそんな旅行でした。
今度は南半球、気をつけて楽しんできてください
こちらこそ、いつもこんなしょうもないブログを読んでくれてありがとう。
もう今は、地球上に文明が入り込んでいないところは無いのかなって思うくらいだよね。
夏の終わり、楽しんできまっす!