2020.03.07 アフリカ南部4ヶ国旅 Day2
<前回のあらすじ>
羽田発カタール航空QR813便でドーハに到着した私たち。到着が若干遅れたことでカタール航空が定める最低乗継必要時間45分を切ってしまったものの、スタッフの案内により余裕を持ってヨハネスブルグ便の搭乗時間に間に合う。しかし私たち含め羽田からの乗客4人は、飛行機を目の前にして「あなた達はこの便には乗れません」宣言をされてしまう。その真相はいかに…!?
あなた達は、この便には乗れません
搭乗口にいて、チケットもピッてして、あとは目の前の飛行機に乗り込むだけなのに、カタール航空のスタッフから「乗れません」宣言をされた羽田からやってきた4人。ちなみに4人の内訳は、私たち日本人夫婦と、白人メガネ男性、そして南アフリカ人の黒人男性です。
突然の乗れません宣言に呆然とする4人。そしてカタール航空のスタッフは、なぜか白人男性と黒人男性にだけ、飛行機に乗れない理由を説明しだしました。
ちょいちょい、俺らにも説明してくれよ!
何度も説明を求めるも、なぜか私たちは全く相手にしてくれないスタッフたち。クソが!!!クソまみれが!!!(←荒ぶっている)
仕方がないので、白人男性や黒人男性に話している内容に聞き耳を立てます。
どうやら私たちが飛行機に乗れない理由は、
荷物の積み替えが間に合わないから
ということらしい。
荷物…?荷物ですって…?荷物が間に合わないから、人間も乗れないですって…?
荷物とか、どうでもいいわ!!!
そう。預け入れたバックパックに入っているのは着替え類やすぐに使わないドローン等で、大事なものはサブバッグに入れて持っている。バックパックが数日無くても旅行には何ら支障ないし(ロストバゲージ対策も兼ねて)、必要なら現地で買えばいい。
それよりもあえてこの便にしたのは、ヨハネスブルグに明るい時間に到着できるという安全対策なのに、この便を逃したら一体どんな時間帯にヨハネスブルグに到着するか分からない。何が何でも、乗りたい。荷物なんか後からホテルに送り届けてくれ。
まぁ…航空会社側としてはロストバゲージ対応が面倒だから、だったら最初から人間も乗せないという判断なのかな。知らんけど。乗るかどうか選択させてくれてもいいのに。
カタール航空のスタッフは白人男性と黒人男性に現状説明だけをして、「とりあえずついてこい」と私たちをどこかへ誘導し始めました。この時点で4人とも「それでもまだ乗れる可能性あるかな…?」と何となく思っていて、とりあえずスタッフについていきました。
スタッフに連れていかれたのは、総合案内所。そしてそこからどうする等の対応説明もなしに私たちはインフォメーション前に放置され、気が付くとスタッフも消えていました。もう、何がどうなっていて、これからどうしたらいいのか一切分かりません。
そんな状況に、南アフリカ人男性がインフォメーションのスタッフにブチ切れました。
一体何なんだお前ら!!!
俺はなぁ!今日中にヨハネスブルグに帰らなきゃいけないんだよ!
そうだそうだー!もっとやれー!
ワイフが空港で待ってんだよ!
WIFE。ワイフの存在が、彼をここまでブチ切れさせている。ナイスワイフパワー。これでもし私たちが飛行機に乗れたら、ヨハネスブルグの空港にいる彼のワイフに握手を求め、崇め奉りたい。
なんとしてもあの便に乗せろ!
それは無理です
なんでだ!!!
あの便は出発しました
あぼーん。
オワタ。なんか、飛行機出発してた。私たちの存在なんて無かったかのように、定刻で出発していました。この状況に、南アフリカ人男性の怒りは最高潮に。
ムキーーーー!!!
どうしてくれるんだ!
ワイフが…ワイフが待ってるんだぞ!ワイフがなぁ!!!
すごいワイフワイフ言うな…
ここまで必死にワイフ連呼する彼を見て、彼は余程の愛妻家なのか、もしくはムキムキマッチョな彼が脅えキレるほどに鬼ワイフなのか、若干興味が湧いてきました。
空港で待つワイフに会いたくてキレているのか、それとも空港で待たせることで怒り狂うであろうワイフに脅えてキレているのか。
既婚男性の皆さん、どう思われます?
私たちにできる対応としては、2つです
インフォメーションスタッフが提示した選択肢は、
- 夜8時発のヨハネスブルグ直行便に乗る。ヨハネスブルグ到着は翌朝4時
(現在ドーハは朝6時なので、夜8時の出発までは空港ホテルに部屋を用意する) - とにかく一番早くヨハネスブルグに到着する経路の便(乗継あり)に振り替える
の2択。ちなみにどちらを選択しても追加費用は一切かからないとのこと。
ここでほぼ存在感ゼロだった白人男性は、
私は夜8時の直行便にするよ
さ、仮眠を取りたいからホテルへ案内してくれ
と、スタッフに案内されて空港の人混みの中へ消えていきました。さよなら同志。
さてどうしようか。直行便に乗って、到着は朝4時。そうなると本来予定していたヨハネスブルグ観光や、その後の長距離ドライブに支障が出かねない。どうするか悩んでいると、
俺の選択肢はひとつしかないぜ
とにかく一番早い経路で帰る!
漢・アニキ。ワイフの元へ急ぐ。
よし!面白そうだから、我々もアニキについていこう!
いえーい!
ア・ニ・キ!ア・ニ・キ!
ア・ニ・キ!ア・ニ・キ!
ミニオンズが強いBOSSについていく気持ちが、ちょっと分かりました。
こうして、私たちはアニキ(と勝手に呼ぶ)と同じように、とにかく一番早くヨハネスブルグに着く便に乗ることを決意。無事ヨハネスブルグに着くアニキを見届けないといけないしね(余計なお世話)。
<つづく>
(この記事は2020年3月の南部アフリカ4ヶ国周遊旅ブログです)
コメント
一歩間違えるとこんな恐ろしいことになるなんて
アニキを盾にしても、ご主人がパーティーにいるのがなんとも読み手にはここづおいデス。
状態異常耐性がついてそう
まさか荷物に足を引っ張られることになるなんて、夢にも思わなかったよ。
おっくんの精神的攻撃力&防御力はマジで最強なんだけどいかんせん肉体が弱いので、やはりアニキを盾にする!