オーストラリア縦断旅・後日談

みなさん、こんにちは
SAORIですよ。
え?SAORIさん何してるの、ですって?
顔湯に顔面突っ込んでるんです。
オーストラリアから帰国後(2019年1月)、季節は冬。
上の写真は、熊本県・黒川温泉「ふもと旅館」の玄関先にある『顔湯』に顔を突っ込み、温泉の蒸気を浴びているわたくしの様子です。どうですか?鬼気迫る感じ、しますでしょ?
もうね、齢34にもなると、体に色々な変化(20代と比較して)があるわけですよ。
- 夜9時になると眠くなる
- 半身浴をしても体重が減らない
- いい肉は胃もたれする
- 冬になると腕や脛(すね)が乾燥してかゆい
- というか、全体的に肌の潤いがない
- というか、目が死んでいる
- 約束時間前に待ち合わせ場所へ到着するようになる
最後は体の変化というか、わたくしの人間性の変化ですね。学生の頃は酷いもので、約束の8割はドタキャンか遅刻でした。
自分が幹事の合コンをドタキャンしたこともあります。
わたくしと男性側幹事がバイト仲間で、それぞれの友人を集めた合コンだったのですが。それでわたくしが行かないとなると、ただの他人の集まり。良くあの合コン成立したなぁ(楽しく催されたようです)。今ここで懺悔しますね。
他にも、大学のグループ課題でどこかへ出掛ける時に、わたくしだけ本来の集合時間よりも1時間早い時間を伝えられていました。そうするとちょうどいい時間に集合できるんだよね!(だよね!じゃない)
余計な話をしてしまいましたが。とりあえず歳を重ねるとお肌が乾燥してくるので、肌に潤いを与えてくれる蒸気があるとなれば、必死で浴びにいくわけですよ。
(▲再掲)

この蒸気、誰にもやらん!
黒川温泉は個人的に、今までに訪れた温泉街の中でもトップ3に入ります。いや、“温泉街”としてはナンバー1かな。「温泉街での過ごし方の動線」がうまく作られているし、温泉街全体の統一感や団結力、デザイン含めとても素敵だと感じました。ぜひ皆さんも行ってみて下さい。
と、帰国後は黒川温泉や湯河原温泉で温泉三昧な日々を送っていたわたくし。過酷なオーストラリア縦断旅の疲れを温泉で癒していたわけです。
そんな、戦士の休息的な日常をぶち壊す出来事が起こりました。
発端は2月中旬に届いた一通の手紙。

英語のお手紙だ!
よくよく見ると、本来切手が貼られる部分に「POSTAGE PAID AUSTRALIA」と書いてあります。

オーストラリアからのお手紙だ!
はて。一体オーストラリア大陸が、今更わたくしに何の用事があるというのでしょう。
たしかにオーストラリアさんとは、骨まで溶けるようなアツイ日々を過ごしました。はじめは「彼、万人に人気だし、きっとわたくしには合わないわ」と決めつけていました。
しかし実際に接してみると、わたくしの我が儘を全て受け入れてくれる包容力と、それでいて無骨で荒々しい彼に、どんどんと魅かれていきました。普段は見せない(あまりメジャーではない)彼の隠れた魅力を見つける度に、「彼の本当の魅力を知っているのはわたくしだけ!」という優越感さえ抱くようになりました。
ただ、オーストラリアさんとの日々は所詮アバンチュール。そう、オトナの割り切った恋。そもそもわたくし達は北半球と南半球…生きる道が違うのです。
こうして別れを告げ去ったわたくしに突然届いた、オーストラリアさんからの手紙。

なによ…僕たちは割り切ったオトナの関係だって…

あなた、そう言ってたじゃない!
「離れてみて、君の大切さが分かった」だの「君がいないと何もできない自分に気付いた」だの、そんな言葉は聞きたくない。離れないと大切さが分からないとか、それ、自分本位すぎません?
といいつつも、ちょっぴり期待してしまう、女の悲しい性。

まぁ…復縁を考えてやらなくもないわよ!
なんて強がりを言いながら、彼からの手紙を開くと。
スピード違反の罰金通知だった。
いやいやいや、割り切りすぎでしょ。つい先月までイチャコラしていた仲なのに、別れた途端に取り立てとか。国境越えて追いかけてきたのが罰金通知とか、百年の恋も一瞬で冷めるわ。
元彼からの連絡って、本当ロクなことないわ。
わたくしもリアルな元彼からの連絡って、「お金貸して」とか「俺、来月結婚するんだ」とか、鼻かんだティッシュと一緒に丸めて捨てたい内容ばかりだったもんね。もう10年近く昔の話です。
話を戻しましょう。
ご覧の通り、いつ、どこでスピード違反をしたかが全て記載されております。そしてオーストラリアさんの恐ろしいところは、制限速度を1km/hでも超過すると罰金になるところ。日本の感覚ではあり得ないことですが、これがオーストラリアさんなのです。血液型はA型かしら?
Permitted Speed(制限速度)110km/hに対して、Detected Speed(検出された速度)が120km/h。でもまぁAlleged Speed(誤差とか調整して通知された速度)は117km/hでいいよ、みたいな。
なんだいなんだい!元カノに対するお情けか!(←違う)
こうして、制限速度を7km/hオーバーして請求された罰金は、
201ドル。
日本円で約14,875円です(1オーストラリアドル≒74円計算)。イタタタタ…。とんだ火遊びになってしまいました。
ですがSAORI、諦めません。
ネットで検索すると、『嘆願書を書いたら、罰金通知が取り下げられて“警告”(次から気をつけなさいよ的な)通知になった』という情報が。過去に違反していなければ嘆願書が通る可能性が高い、とブログに書いている方がいらっしゃいました。それを見たSAORI、藁にも縋る思いで

嘆願書じゃー!!!
謝罪で済むなら、いくらでも頭を下げますわ。え?プライド?
そんなもん、鼻かんだティッシュと一緒に丸めて捨てたわ!
『はじめてのオーストラリアでテンション上がりました。ごめんなさい、もうしません』
ざっくりこんな感じの内容をしたためて、いざ、オーストラリアさん(ヴィクトリア州の警察)へ送ろうとしたところ。
追加で罰金通知が届いた。
ちょっとおおおおお。まさかこのタイミングで追いの罰金通知送ってくるとか、さすが元彼ね。嘆願書を送ろうとしたこともお見通しってわけね。
こんなに違反していたら、嘆願書が効力を発揮しないじゃない!この時も、制限速度100km/hに対して105km/h。5km/hオーバーでやっぱり201ドルの罰金。容赦ない。

でもわたくし、空気とか読まないもんね!
と、追いの罰金通知は無かったことにして、オーストラリアさんに嘆願書を送ってみました。
そして、、、
無視されました。
冷たい、冷たいよ元彼!そうだよ、わたくしの元彼は大体冷たいんだよ!知ってたよ!既読スルーというか、もしかしたら読んでもいないかもしれない。
こうして合計402ドル(日本円で約29,750円)の罰金を支払うこととなりました。今後オーストラリアに入国する際に、罰金未払いだと厄介な事になるかもしれないので(オーストラリアに行くことは当分ありませんが、オーストラリア経由とかで他国へ行く可能性はあるので)、大人しく支払いますよ。
うん、だって、オトナ、だもん(歯を食いしばる)。
にしてもまさか国境を越えて、7km/hオーバーと5km/hオーバーのスピード違反通知が来るとは思いもしませんでした。オーストラリアのスピード違反はかなり厳しいので、日本の感覚で運転すると危険です。
皆さんもオーストラリアで車に乗る時は、制限速度は必ず守りましょう!
以上、後日談でした!
(この記事は2018年12月~2019年1月のオーストラリア縦断旅ブログです)
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