2020.03.11 アフリカ南部4ヶ国旅 Day6
<前回のあらすじ>
ワーケーションにおいて、ワークがバケーションを著しく上回ると宿のスタッフに「あんた、楽しいの?」と言われるので、皆さんどうぞバケーションもよろしく。という話。
ロッジを出発
本日はトゥゲラ滝を堪能したロイヤルナタール国立公園を後にし、隣国レソトへ向かいます。そして夕方にレソトの空港からヨハネスブルグへ飛びます。
南アフリカにいるのにわざわざレソトへ行き、そこからまた南アフリカ(ヨハネスブルグ)へ飛ぶとか意味不明だと思いますが。
ここ(南アフリカとレソトの境目)まで来たならレソトに入国しなければ気が済まない。
そんな理由で国境越えがちです。
さよなら、Witsieshoek Mountain Lodge。ロッジの名前はなんて読むのか、未だに良く分からないし調べる気もないけど、とても良い滞在だったよ。素晴らしい自然をありがとう。
では、レンタカーでしゅっぱーつ!
3日前に通った時は真っ暗闇だったので良く見えませんでしたが、なかなかすごい地形。
世界中どこでも落書きする人っているんだなぁ。いつも思うのが観光地とか重要文化財とかに落書きする人って、一体どんな心理なんだろう?(ちなみにこの岩壁は特に観光地でも重要文化財でもない)
でも世界各地の洞窟にある先住民の壁画も、もしかしたら描かれた当時は「くっそ、誰だよ!俺んちの洞窟に下手くそな落書きしやがって!」みたいな感じだったのが、時を経て後世の我々が「これは○○民族が狩猟の様子を描いた壁画だ!素晴らしい!」みたいに言ってるのかもしれないので何とも言えません。
とか考えていたら、今度は牛が道路を横断。
牛待ちです。
はい、ロッジから一番近い集落に戻ってきました。
3日前に通った時、暗闇のなか出歩く多数の村人が見えず運転するのが怖かったあの集落です。
有刺鉄線でグルグルに囲われた学校もありました。
道端のネットカフェ。今は旅行中に利用することはありませんが、十数年前は海外旅行中にネットカフェに行って調べものしたり、メールやSNSをしてました(携帯電話の時代だったから…)。
懐かしいなぁ
と思いながらボーっとネットカフェを見ていたら。
私たちの車、いや、完全にわたしに向かって「おう!今日は遅番か?」みたいなテンションで手を挙げるオジサン。
どなた?
わたしは知り合いでもないし、遅番でもない。
いつも思うんだけど、アフリカの民ってなんで車内にいる外国人を正確にロックオンできるの?セネガルでもロックオンされたし、やっぱり視力がいいのかな?
ちなみにこのネットカフェの壁に書いてある“SKHAMBANE”という単語が気になって検索してみたら、南アフリカ全土(特にハウテン州)で人気のある屋台ごはんだそうで(SkhambaneではなくSpatloという名称が一般的みたい)。くり抜いた四分の一斤のパンにポテチやソーセージ、卵、ビーフパティ、チーズなど様々な材料を詰めた料理らしい。なかなかパンチのある絵面のジャンクフードなので、ぜひ検索してみてください。
もしかしたらこのオジサンは、南アフリカ共和国が誇るこのジャンクフードをわたしに食べさせたかったのかもしれない。「おう!Skhambane食ってけよ、コーラに合うぞ?お前コーラ好きだろ?」的な。
なんでわたしの好物知ってんだよ?
国立公園をドライブでスルー
集落を過ぎてしばらく走ると「Golden Gate Highlands National Park」という国立公園に。このまま国立公園内を通る道路を走り抜けます。
この日は小雨だったのでアレですが、なかなか雄大な自然美を眺めながらドライブできる素敵道路でした。
Golden Gate Highlands National Parkはトレッキングしたり乗馬したりするのに良い国立公園みたいです。
国立公園アクティビティを満喫してそうな自転車トラベラーもいました。
こんな旅もかっこいいね。
国立公園を抜けてだいぶ走ったところでようやく給油タイム。地方ではガソリンスタンドをひとつ逃すと命取りになりますからね。あったらとりあえず入る。
まだまだ走ります。
のどか。
どこを観光するでもなく、ただただ車窓の流れる景色を眺めている時間も好き。
(助手席専門だから余計)
南アフリカを出国
ロッジから約3時間、230kmくらい走ると、レソトの首都マセル(Maseru)の標識が出てきました。
まもなく南アフリカとレソトの国境です。
ボーダーコントロール(国境検問所)手前からトラックと一般車でレーンが分かれます。
あの緑の門の先がボーダーコントロールです。その手前の道端には、物売りの屋台がズラリ。
自分で運転する車で国境越えるの初めて!
もちろんわたしも!
陸路の国境越えは電車かバスだもんね。レンタカーで国境を越えるのは初体験です。
イマイチどうすればいいのか良く分かりませんでしたが、とりあえず車をそれらしき場所に停め。進行方向右側にある建物に徒歩で向かいました。その建物内で南アフリカの出国スタンプを押してくれたよ。
レソトの“ドライブスルー”国境検問所
南アフリカの出国を済ませたら、次はレソト入国です。
私たちが訪れたのは「Maseru Bridge」という国境検問所なのですが、なんとドライブスルー形式で車に乗ったまま入国手続きが出来るラクラク国境検問所。
2020年3月はアフリカでもコロナ感染者がポツポツではじめていた時期だったので、この検問所でも検温を実施していました。入国手続きすらドライブスルーでやっているので、もちろん検温もドライブスルースタイル。非接触体温計を持ったスタッフがやってきて、車に乗ったまま検温します。
Hi!調子はどう?
まずはアナタから検温するわね
そう言って、まずはおっくんの体温をはかります。
ピッ(体温計の音)
35.3℃!
OKよ!
OKじゃないよ死んでないそれ?
(死んではいない)
ははーん、どうやらこの体温計は低めに計測されるらしい(おっくんの平熱は36℃台)。熱があったら入国出来ないし色々面倒なので、低めに計測される分には助かります。
じゃあ次はアナタ
ピッ(体温計の音)
37.2℃!
うっそ、たかっ!!!
OKよ!
OKなんかい!ちょっとは疑いなよ!
夫婦の温度差、約2℃。尾崎もビックリの壊れかけの体温計です。というか、何も聞こえないし聞かせてくれない壊れかけのRadioは完全に壊れてるRadioだよね。
さ、気を取り直して入国手続き。この通り、見事なドライブスルー方式です。
アーチ屋根の下にある窓口まで車で進み、高速道路の有人料金所みたいな感じでパスポートを手渡します。すると定食屋のおばちゃんみたいなスタッフが、ノリノリでパンパーンッと入国スタンプを押してくれます。
以上です。
荷物検査どころか、必要そうな書類の提示すら要求されない。ここまでザルな入国手続きは初めてです。大丈夫なのかな、色々良からぬ物や人が入り放題じゃないのかしら、ここ。色々と不安にはなりますが、人の国なんでまぁいいか。←
※陸路(乗用車)でレソト入国する場合、道路税が必要です。私の旅メモには40ランド(≒315円)と書いてありましたが、外務省の情報だと30ランド(≒235円)でした。あれれ…?
では、レソトの空港までの僅かな時間ではありますが、次回はレソト編です。
<つづく>
(この記事は2020年3月の南部アフリカ4ヶ国周遊旅ブログです)
コメント
前回の滝までの登山もやってみたいなーと思いましたが、こういう日本じゃ目にできない風景のドライブ、とても憧れます。
でもそこに辿り着くまでの行程が難易度が高すぎますね。
入国審査もドキドキします。
窓ガラス開けた刹那に撃たれそうですよね、ガイコクって
そんな紳士のために、次回はYouTubeにドライブ動画をアップしてみたいと思います!
忙しない師走の癒しのひとときにしていただければ幸いです。