2022年4月1日オープン『ノーガホテル清水京都(NOHGA HOTEL KIYOMIZU KYOTO)』の「NOHGAスイート」宿泊記です。
1泊目はデラックスダブルの部屋でしたが、2泊目は奮発してNOHGAスイートに宿泊してみました。
ホテル滞在が満喫できる「NOHGAスイート」の客室を、ドラクエの主人公ばりに漁り倒してご紹介しますね!
京都の数寄屋を意識した「ノーガホテル清水京都」
では改めまして。
「NOHGA HOTEL」は『地域との深いつながりから生まれる素敵な経験』をコンセプトに、地域の文化と伝統に根ざしたライフスタイルホテル。上野、秋葉原に続き、ここ清水京都が4月にオープンしました。
ホテル内には地域の職人やデザイナー、アーティストと連携した家具やアート、音楽等、洗練されたアイテムが取り揃えられいます。
風流でありつつ繊細、質素かつ洗練。そんな京都の数寄屋を意識した「ノーガホテル清水京都」の意匠。エントランスにはめっちゃ、植物あります。
オシャレか!
オシャレだよ。
レセプション(写真奥)にも植物がズラリ。屋内なのに森というか、ジャングルというか、とにかく植物がすごい。植物がすごい勢いで私を癒しにくる。まぁ柄にもなく働きすぎだからな、最近。
オープン祝いに贈られたものなのか、ほとんどの植栽には立て札が。
あれさ「お祝いは花じゃなくて植栽でよろ」って正直に言うのかな?
それとも空気読んで「俺、植栽贈ろ」「じゃあ俺も」ってなるのかな?
どうでもいいことが気になってすみません。私なんかが気にしなくても、社会にはうまく回る仕組みがあるのだと思います。
「NOHGAスイート」の客室
「NOHGAスイート」があるのは最上階。
カードキーは、日本唯一の手摺木版和装本を刊行する美術書出版社、京都・寺町の「芸艸堂(うんそうどう)」とコラボしたもの。
▶ 「芸艸堂」のサイトはこちら
では、カードキーをかざして入室です。
広っ!!!!
「NOHGAスイート」の部屋面積は76㎡。びっくり広い。バドミントン出来そうなくらい、広い。バドミントンしないけど。
まずはリビングルーム。
4人掛けダイニング、壁側には簡易キッチンとワインセラーとコーヒー器具。その奥は畳スペース。壁には大型テレビと、窓際にレコードプレーヤー・スピーカーが置かれています。
この写真を撮っている立ち位置の背後には、トイレその①とクローゼット。トイレその①があるということは、トイレその②もあるということです。2人同時にトイレに行きたくなっても争いは起こりません。ピースフルな客室ですね。
リビングスペースとベッドルームの間仕切り収納の扉装飾は、100年近くに渡り“引箔”を製造している「西村商店」との協業制作。“引箔”とは、西陣織の帯地に欠かすことのできない京都の伝統技法。
▶ 「西村商店」のサイトはこちら
ドラクエの主人公ばりに収納扉を全て開けましたが、何も入っていませんでした。
リビングスペースの反対側はベッドルーム。ベッド正面には大きな窓と、こちらにも大きなテレビがあります。部屋にテレビが2台あるので、見たい番組が違っても争いは起こりません。ピースフルな(略)
ベッドルームの先にはパウダースペース、バスルーム、トイレその②があります。
平面図で見るとこんな感じ。普通にコレ、家だわ。
それでは、各スペースの設備を見ていきましょう。
ベッド周り
NOHGAスイートのベッドは、1,600×2,030のクイーンサイズが2台。マットレスはシモンズ社。
これはつまり6畳の部屋が全てベッドみたいな大きさです。一度は夢見たこと、ありません?自分の部屋が全部ベッドで出来ていて、部屋に入った瞬間に寝られたらいいな~って。まさにそんな感じです。夢、叶う。
クイーンサイズが2台なので、幅はトータル3,2m。転がりたい放題です。私は身長が153cmなので、縦でも横でも斜めでも、どんな向きでもはみ出さずに快適に寝れました。
ベッドサイドテーブルには可愛い読書灯。
スイート用の読書灯は「朝日焼」のもの。京都・宇治にある窯元です。
▶ 「朝日焼」のサイトはこちら
和の要素を持ちつつ、このスタイリッシュな空間でも全く違和感がない。むしろいい存在感。恐るべしオシャライト。
ベッドスペースの一角には一人掛けソファも。この壁に掛けてあるアート、好き。色もグレーとかブルーとか、好き。
バスルーム・パウダースペース・トイレ
バスルーム・パウダースペース・トイレは1部屋になっており、壁・床はマットなグレーのタイルでめちゃかっこいい。
2ボウルの洗面台。カウンター下にタオル類とルームウェア、スツールが入ってます。ルームウェアは前回紹介したので割愛。
NOHGAスイートの水栓金具もデラックスダブルの部屋と同じく「KOHLER社」のものですが、種類が違う。NOHGAスイートの水栓は全体的にブラックで統一されています。
この水栓はコンポーズドシリーズのものですが、水栓ハンドルが斬新!水を出す時は、ピュアハンドルと呼ばれるハンドルを回すのではなく折る感じに、カクっと曲げるんです。うまく説明できなくてすまぬ。やってみて。
すごい強そうなドライヤー。乾かすだけでなく、髪のための美容機器なのだそう。調べたらお値段もすごく強敵だった!
パウダースペースの反対側には、ガラス張りのバスルームとトイレ。
バスルームにはバスタブとレインシャワー。
のんびりバスタブに浸かれる幸せ。
NOHGAスイートのレインシャワーはKOHLER社。
ハンドシャワーは切替が出来るタイプだったんだけど、お湯の出方が面白かったので動画をどうぞ。
切替シャワーの3つ目、うにょんうにょんってなるのが面白い。これ、どういう仕組みなんだろう?
バスルームの隣はトイレ。
NOHGAスイートのトイレも、安定のTOTOのGG-J1でスティックリモコン。ありがとうございます!
ちなみにリビングスペースにあるトイレも同じ機種。こちらはトイレ内に手洗い器があって、手洗ボウルはカクダイのLujuシリーズでした。ご参考までに。
ホーンスピーカー「monologue」
続きまして畳スペース。こちらの一角には、
レコードプレーヤーやスピーカーがあります。
オシャプレーヤーとオシャピーカーで、オシャタイムを過ごすでオシャ。客室備品がオシャレすぎて、語頭や語尾がオシャになりつつオシャます。
NOHGAスイートだけに置いてあるこちらのスピーカーは、「HORA AUDIO」の新・ホーンスピーカー「monologue」。表面は木地の上にセメントを何層も重ねる独自手法により、陶器のような質感に。そしてセメントで覆われることで振動は抑制され、よりピントの合ったクリアな音になります。
▶ HORA AUDIOの「monologue」のページはこちら
でね、HORA AUDIOの製品は、代表の方が木工・鉄工・塗装等の全ての工程をひとりで手掛けているんですって。150年前に建てられた農家の土間(工房)で「150年先にこのスピーカーはどんな音を奏でるのかな?」と想像しながら。
グハァ!職人がすぎる…!
スピーカーが奏でる音を聞く前に、スピーカーづくりへの想いを聞いただけで吐血案件です(職人魂に弱いSAORI)。かっこよすぎか。
オールジャンルでセレクトされたレコードが置いてあるので、オシャレっぽい1枚をかけてみます。
おっくんは誕生日なのに仕事をしていましたが、心なしかいつもよりも出来る男みたいな表情になっていました。これもすべて、HORA AUDIOのスピーカーの音による効果でしょう(適当か)。
仕事をする夫を横目に、SAORIのドラクエごっこは続きます。
アート作品と謎のIH機器
続いて気になったのは、ダイニングと畳スペースの間のこの家具。
なんだこれは!
家具の上にはアート作品が。こちらは美術家・田代裕基さんの作品だそうです。
この角度から見ると、マサイマラの草原で見た動物の頭蓋骨を彷彿させる…
どんな感性だよ。本当すみません。
田代さんの他の作品も気になる方は見てみてください。個人的には半獣シリーズが素敵だなと思いました。
▶ 田代裕基さんのサイトはこちら
家具の天板の丸い板が気になって外してみると、IH機器が出現。下の扉を開けると操作パネルが埋め込まれています。
これは何を想定したIHかしら?鍋パ用かな?
その後SAORIは10分くらい「IH対応の鍋はどこにあるのだ!」と部屋中を探し回り、その結果、鍋はありませんでした。誰がスイートルームで鍋パするんだよ。
※この謎はチェックアウト時に解けたので、次々回のブログで
キッチン・ワインセラー・コーヒー器具
ダイニングテーブルがある空間の壁面にはミニキッチン。ミニシンク・IH機器と、その下には冷蔵庫があります。
ミニキッチンの隣には、ワインセラーも。ワインがみっちり入っています。
し・か・も。
好きなワインを1本飲んでいい(無料)
んですって!太っ腹!さすが、スイート。これが、スイート。
ただ残念ながらSAORIはノンアルコーラー(アルコールの美味しさが分からない)。無料というワードでぶち上げたテンションだけでワインを開け、飲み切れず無駄にするのは地球に優しくない。
なのでコンビニで買ってきた、元気がバクハツするドデカミンBIGを飲んでいました。
ノーガホテルさんには大満足なのですが、ひとつだけリクエストするとしたら、ワインを飲まない人用にすごい果汁が120%みたいなジュースが欲しいです。
ワインセラーの上には、コーヒー器具やグラス類。コーヒーグレンダーやケトルは京都のコーヒーショップ「KURASU Kyoto」のもの。
▶ KURASU Kyotoのサイトはこちら
コーヒー豆も「KURASU」の冬萌。季節ごとのコーヒー豆のようです。
コーヒー豆はお持ち帰りいただけますよ
でも家にコーヒーミルないからなぁ
でしたら、ここで全部挽いてお持ち帰りされてはいかがですか?
おお!そうしよう!
というやり取りを経て、豆挽き職人と化す。おっくんが仕事をする横で、ゴゴゴゴゴと豆を挽くSAORI。今日の私の仕事は豆を挽くことです。
豆を挽いたついでにコーヒーを淹れ、ダイニングテーブルでのんびり。ようやくNOHGAスイートの客室探検が終わり、ひと息つけました。
広い部屋で優雅に過ごすことは私には出来ないけれど、客室の設えをキャッキャ言いながら確認する作業が好きで、やっぱり素敵ホテル滞在はやめられないなと思いました。
<つづく>
コメント
部屋自体の素晴らしさにコメントしようか、アイテムのお値段に驚愕しようか、ご主人のデキル男ぶりに惚れようか迷っていたら3時間たったので寝ます
迷わずに全部してくれていいんだよ、紳士!
このドライヤーはヤバイ。