荒野のオシャレなパブ「デーリーウォーターズパブ(Daly Waters Pub)」

旅の随筆
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1/3 オーストラリア縦断旅10日目

テナントクリークを出発し、本日は一気にカカドゥ国立公園まで行ってしまいたい!

その距離、944km。

SAORI
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今日も飛ばすぜええ

 

まずはテナントクリークから約400km北上したところにある、デーリーウォーターズ(Daly Waters)という町を目指します。

わたくし達はテナントクリークを朝8時頃に出発して、お昼の12時頃に到着しました。

 

Daly Watersの概要

デーリーウォーターズ(Daly Waters)は、ノーザンテリトリー準州の州都ダーウィンから南に約620kmに位置する町。2016年の国勢調査では人口たったの9人(!)で、もはや町というより「大家族が1家族いますよ」程度のものである。冬でも30℃前後、真夏は40℃近くまで気温が上がる。

と、こんな小さな地域であるにも関わらず、デーリーウォーターズには意外にも見所があります。今日はじっくりねっとり、魅力をご紹介しますね。ねっとりねっとり。

 

オーストラリア初の国際飛行場

まず、デーリーウォーターズはこんなにも小さな町ですが、歴史的価値のある結構有名な町。その理由は、、、

ここにはオーストラリア初の国際飛行場があるのです!

1920年代~1930年代には西オーストラリアへの国内線や、東南アジアへの国際線が就航していました。シンガポールへのカンタス航空の給油地になっていたり、大した施設ではなかったものの結構忙しいハブ空港だったようです。1942年からは軍事用として、第二次世界大戦などで使われました。

『オーストラリア初の国際飛行場』とそう聞くと、「なんかすげー!!!」となりますでしょ?だってこの広いオーストラリアの大地から、初めて海を越える飛行機が飛んだのがこの場所なんですよ!そりゃ興奮しますよね。ここがデーリーウォーターズの見所のひとつです。

で、そんな見所のひとつを、我々はどうしたかと言うと。

 

SAORI
SAORI

スルーしました

 

はい、華麗にスルー。上に貼った「飛行場はアッチです標識」しか見ていません。これだけ煽っておいて申し訳ございませんが、空港マニアの皆様はご自身で確かめに行ってください。荒野の中の滑走路とか、ちょっと興奮するよね。するよね!?

1970年に最終飛行が行われて以来使用されていないようですが、一応整備(?)はされているみたい。民間ではなくて軍事用です。

 

有名パブ「デーリーウォーターズパブ」

さてさて、そんなデーリーウォーターズには、とっても有名なパブがあるのです。今日はそこでランチにしましょう。

 

ピンクの鮮やかな花が咲く建物。なんかレトロな感じで可愛い。

 

こちらが有名な「デーリーウォーターズパブ(Daly Waters Pub)」です。

1938年に正式にライセンスを取得した、ノーザンテリトリー準州で最も古いパブと言われています。上の写真の緑色の看板に書いてある説明には、ライセンスを取得する以前(1880年代)から旅行者などにアルコール類の販売をしていたとのこと。

▼公式サイト▼

Home - Daly Waters Pub
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本日のランチスペシャルは3種類。

 

早速店内に入ってみましょう。

 

奇抜な内装が有名!

まずは店内の様子から。このパブが有名な理由に「奇抜な内装」があります。

店内は世界各国のお金(お札)やパスポート、名刺、シールなどが所狭しと貼られています。とにかく何でもいいので痕跡を残そうとした、旅人たちの暑苦しい想いが伝わってきます。

そしてそれより何より一番アレなのは、数えきれない程のブラ(正真正銘、下着の)が沢山ぶら下がっていること。(※ギャグじゃないよ!)

上の写真でも左上の方に沢山写っていますでしょ?これらは忘れ物というより、賭けの対象であったり、旅の痕跡を残そうとした結果らしいです。

 

わたくしも沖縄でブラを落としたことがありますが、もし落としたブラが沖縄のパブでこんな感じに飾られていたら本望、、、ではなく、一刻も早く処分して欲しいと願います。

▼沖縄でブラを落とした件▼

『那覇|探し物は何ですか?』
《前回あらすじ》7時のフェリーに乗るつも...

 

とりあえず、店内はカオスなので、見て回るだけでも楽しいです。

 

こんな荒野ですし、夜はすごい酒盛りが催されるんだろうな。

個人的にはアルコールよりも、こちらの手前にあるフローズンファンタの方が魅力的。何歳になっても、ソフトドリンク派。

 

地球上のどこかの酒場でこの顔↑を見たら、酒はいりません。

SAORI
SAORI

コーラを奢って下さい

来る者拒まず去る者追わず、とりあえずコーラを奢って下さい(再)
気が向いたら面白い話のひとつでもします。

 

ランチメニューでバラマンディ!

ではお昼ごはんにしましょう。本日のランチスペシャルは3種類。

  • BARRA BITES
  • BARRA BURGER
  • BARRA WRAP

です。このBARRAというのは、オーストラリア料理でも名高い『バラマンディ』という魚。成魚は体長2mにも達する巨大魚のバラマンディは、白身魚でさっぱりと食べやすい。

 

こちらは『BARRA BITES』。白身魚のひとくちフライ、といった感じで美味しいです。

 

こちらは『BARRA WRAP』。バラマンディのフライが入ったラップスです。

 

淡泊なふわふわバラマンディのフライに、フレンチドレッシングみたいなソースがちょうど良い。レタスやトマトといった野菜もシャキシャキ新鮮で美味しいです。うん、これは頼んで正解だった!

ここでランチ食べるなら、『BARRA WRAP』がオススメです!

 

世界で最も人里離れた信号機!?

パブや飛行場の他にも見所として、ここデーリーウォーターズには、最も人里離れた信号機があると言われています。それがこちら。

AUSTRALIA’S MOST REMOTE TRAFFIC LIGHTS

『オーストラリアで最も』と書いてありますが、ノーザンテリトリー準州のサイトには『世界で最も』と記載があります。一応、次の信号まで500km以上距離があるんだってさ。
(それくらい、スチュアートハイウェイには信号がありません)

 

まぁ信号といっても、ほとんどお飾りみたいなもの。デーリーウォーターズパブのところに置物みたいに置かれているだけで、信号としての役割はありません。

もしこれが本来の信号としての役割を果たしているのだとしたら、完全にわたくし達は信号無視したわ。

 

すごく遠い、マクドナルド

パブの向かいにあるガソリンスタンドもなんだかオシャレなんですが。ここにも興味深いものがありまして。以前書いたコチラの記事。

オーストラリア縦断旅で見つけた素敵&面白い看板・標識まとめ
オーストラリアを車で旅していると出会うの...

そう、面白い看板をまとめた記事なんですが、この中にある看板のひとつがここデーリーウォーターズにあるのです。何かと言うと。

 

コチラです。はい、良く見て下さい。

 

『マックのドライブスルーは286km先だよ』看板。

もはや親切なのか、絶望を煽っているのか分からない。遠いよ、、、遠すぎだよM、、、。

日本でも田舎に行くと『次のコンビニまで50km』位はあるけど、さすがに286km先のファーストフード店を案内されたことは、ない。286km先にファーストフード店ありますよ~と言われても、軽い気持ちでは行けません。Mをたずねて73里です。少年マルコには到底及びませんが、そもそも身内でも何でもない赤の他人であるマクドナルドをたずねて73里も行くかと言ったら、

結局行っちゃうんですよね、この286km先のマック。
(その話はまた別記事で)

マクドナルドの中毒性、こわいわ~

 

荒野の中の顔はめ看板

最後に、デーリーウォーターズの顔はめ看板に顔をはめてお別れです。

顔をはめる穴が5か所あったので、3人で順番にはめて、、、

 

はい、合成しました。以上で、デーリーウォーターズのレポは終了です。

皆さんもオーストラリア縦断する際は、小さな町ですが素通りしないで寄ってみて下さいねー!

 

Daly Waters Pubの場所

パブだけでなく宿泊施設もあるので、デーリーウォーターズに泊まることもできます。この記事の途中に貼った、デーリーウォーターズパブの公式サイトから予約できます。チェケラー!

 

Daly Waters Pub

 

<つづく>

 

(この記事は2018年12月~2019年1月のオーストラリア縦断旅ブログです)

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