2022.11.26 カタールW杯・中東3ヶ国旅 Day5
<前回のあらすじ>
友達に教えてもらったリヤドのローカル食堂で、友達おすすめの『野菜スープ』を食べようと試みるも、なぜか芋の煮物が出てきた事件。結局、送ってもらったグーグルマップが間違っていて、全然違うローカル食堂に居たことが発覚!でも、ご飯は美味しかったから結果良し。
サウジアラビアの世界遺産「ディルイーヤ・ツライフ地区」へ

カタールに戻る19時のフライトまで時間があるので、午後はリヤド郊外にある世界遺産を見に行くことに。せっかくサウジ来たしね!
世界遺産でも見ていかないとビザ代の元が取れない ←
2023年現在サウジアラビアでは世界遺産が6つ登録されており、今回見に行くのは2010年に世界遺産登録された「ディルイーヤ・ツライフ地区(At-Turaif District in ad-Dir’iyah)」です。
リヤド中心部から北西に約20分の距離に位置するディルイーヤ。サウジアラビアの王族サウード家が初めて都として定め、1744年~1818年にかけてワッハーブ王国(第一次サウード王国)の首都だった都市。18世紀後半に絶頂期を迎えるが、オスマン帝国の侵攻によって廃墟と化した。
ディルイーヤにはワッハーブ王国時代の都市遺跡が多く残っており、その中心だったツライフ地区は2010年に世界遺産に登録された。象徴的な日干しレンガの遺跡の見どころは、サルワ宮殿跡やサアド・ビン・サウード宮殿など。
UNESCOのページ ⇨ https://whc.unesco.org/en/list/1329/
「ディルイーヤ・ツライフ地区」の場所・アクセス情報
ディルイーヤ・ツライフ地区はこの辺り。現在ディルイーヤは国の一大プロジェクトで絶賛開発中。なので地図を始め、様々な情報が目まぐるしく変わると思われます。
訪問する際は最新情報をどこからか入手して下さい。
(このブログは旅人の自主性を尊重します)
Google Map
アクセス
2022年11月訪問時、ディルイーヤまでの公共交通機関は無し。
Uberやタクシー、ツアーで訪れることになります。
私たちはリヤド市内(前回記事の名も知らぬローカル食堂)からUberでSR31(≒1,100円)、所要時間は約15分でした。距離は約15kmくらいだったかな。
リヤドのキング・ハーリド国際空港からは約40km、所要時間は約30分くらいです。
営業時間・入場料・チケット購入
こちらのサイトを参照ください。
絶賛○○中だった世界遺産
リヤド市内からUberでディルイーヤへ向かいます。
まもなく目的地、というところでUberの運転手が何やら困った顔。前方を見ると、世界遺産の方へ向かう車道が何故か閉鎖されている。

これ以上入れないから、ここで降ろすね

これ以上車では入れないからと、なんだか良く分からないところで降ろされてしまった私たち。ここからツライフ地区までは約1.5kmくらいありそうです。

暑くて干からびそう
直射日光ガンガンでけっこう暑い中、とりあえずツライフ地区の方へ歩いてみることにしました。
この時点で私たちは、なぜこの辺り一帯の道が閉鎖されていて、観光客が誰もいないのかを知らず。

なんで誰もいないんやろ

お休みかなぁ?
でもこの世界遺産、無休のはずなんだけど…


ポツポツといるのは、作業員の格好をした人ばかり。あと鳥。

ちょっと調べてみる
そう言って色々検索した結果、私たちが訪れた2022年11月は
ディルイーヤは絶賛修復&開発中
だったのです。ずうぅぅううーん!
世界遺産って、訪れても結構修復中とかのことがあるんですよね。私も今までアテネのパルテノン神殿とか…キジ島のプレオブラジェーンスカヤ教会とか…。キジ島は修復っていうより建て替えだったしね、アレ。
サウジアラビアの『ビジョン2030』
さてさて、なんでディルイーヤが修復&開発中だったかと言うと、理由はこちら。

ここディルイーヤは『ビジョン2030』の一環で都市開発が進められているのです。
サウジアラビアの『ビジョン2030』とは、まぁ簡単に言うと“石油依存脱却・経済の多角化を目指し、バンバン雇用創出、国民の生活水準ガンガンあげてくぜ!”という経済改革計画。サウジの観光ビザが解禁されたのも、この『ビジョン2030』を達成するための政策のひとつってことですかね。
で、ディルイーヤはビジョン2030の『Diriyah Gate Project』というプロジェクトにより、伝統と近代的なアレを融合させた新しい文化都市に。2030年までに世界有数の観光地となり、2700万人の訪問者を目指しているそうです。
そんな感じで、一帯は絶賛修復&開発中。


ご覧ください、サウジアラビアの本気が伝わってくる重機の数。規模が違いすぎる。
遺跡の修復も、修復というよりもはや作り直しみたいな感じだし(海外あるある)。都市まるごと短時間で開発しちゃうのも、王国だからこそ出来るんだろうな。
日本はリニアさえどうなるか分かんないもんな…。私が生きているうちにリニアに乗りたいので、とりあえず静岡をぶっ飛ばしてどうにかしていただきたい。
あ、話が逸れました。ディルイーヤの工事現場の囲いには完成予想CG。



なんかオシャレなテーマパークみたい!

めっちゃ楽しそうやん!
ショッピングモールにレストラン、ホテルに文化施設、イベント会場などなどが出来るみたい。治安もいいし、楽しそうだし、見映えもいいし、旅行先としてはとても良いなーと思います。新婚旅行とか、カップル旅とか、女子旅とかに良いのではないでしょうか。
私も完成した頃に再訪したい。


2030年にまた来よう

そだね、完成したらまた来よう
オープン前のBujairi Terrace辺りを散策

それでも、せっかく来たので行けるところまで行ってみましょう。公園を通り過ぎると、


『Bujairi Terrace』なるエリア。

私たちが訪れた時はテラス自体開業していなかったので、ここから先に足を踏み入れることが出来ず道路から眺めるだけ。テラスでは色々なお店のスタッフらしき人達が、オープンの打合せや確認を行っていました。

このテラスにはレストランがたくさん。
▶ https://welcomesaudi.com/restaurants-in-riyadh/bujairi-terrace-diriyah


ドアのデザインとか可愛くて、見ているだけで楽しかったです。
ツライフ地区を目指してみるも…

施設には入れないけれど、外からならツライフ地区のアレコレも見れるかも!と思い、ずんずん進んでいきます。


おー!なんか雰囲気出てきた!

ほんまや!遺跡っぽい!
このカーブの先にツライフ地区があるのですが、カーブの先で待っていたのは警察だか関係者だか、とりあえずそれ系の車両と人達。
『今日は工事中だから、遺跡は見れないよ!』
『写真も撮っちゃダメだよ』
と言われました。残念。
本当は皆さまにもお見せしたかったのですが、写真もダメと言われたので自分で見て楽しむだけにしました。皆さまはグーグル検索して下さい。よろ!
2030年以降に再訪します(多分)


じゃ、退散しますか!
Uberが来てくれそうな場所へ移動していると、前方からやってきた警察だか関係者だかが乗った車が私たちの横で停まり。
『やぁ!暑いからこれでも飲みな!』
と言って、ペットボトルの水を4本くれました。

優しさ、沁みる。
ありがとう、いい人。また7年後くらいに来るわ。

と、いうことで残念ながら私たちは世界遺産を楽しむことはできなかったのですが。
2023年現在はツライフ地区やBujairi Terraceはオープンしているみたいです。飲食店、めっちゃ高いらしいですが!あと遺跡を見るにもチケットが必要なので、上の方で貼っておいたサイトから飛んでチケット購入下さい。一応もう一度貼っておくね↓

7年後の楽しみができたサウジアラビア。
2030年過ぎて、一向に私がサウジアラビア再訪する気配がなければ、誰か『サウジ行けよ』と言って下さい。多分忘れちゃってるだけなので。その時はディルイーヤをはじめ、ジェッダとか、マダインサーレとか、あわよくばメッカ…行きたいな。
<つづく>
(この記事は2022年11月のカタールW杯+α旅ブログです)
コメント
遺跡だけに
はかない
お話でございました
(^ω^)ふひひ
魔人はご機嫌ですな!
さては晩酌してたでしょ