
もうすぐはーるですねぇ♪
「うるさい!まだ冬だ!」ですって?まぁまぁ落ち着いて。
あんまり興奮すると血圧上がりますよ?
本日はそんな、いつも頑張りすぎて負担を感じているあなたの心身を癒す、とっておきのスポットをご紹介しましょう。春になって桜を見れば、大体は癒されるんですけどね!今年の春は、古都奈良で穏やかに桜を愛でてみてはいかがでしょうか。
ではー!レッツゴー!
眼病封じのお寺「壷阪寺」は桜の名所
壷阪寺は奈良県高市郡高取町にあるお寺で、大和三山奈良盆地を一望におさめる壷阪の山の上に建っています。平安の昔より、多くの人々に眼病に霊験あらたかなお寺として信仰されてきました。
境内は四季折々の風景を楽しめ、春は桜の名所として知られています。特に桜に囲まれた身丈10mの大釈迦如来石像は「桜大仏」と呼ばれ、桜の時期しか見ることの出来ないその姿を見ようと、多くの参拝者が訪れます。
こちらは仁王門。風が吹くと、桜の花びらがハラハラと美しく舞っていました。
多宝塔と桜。青空だったらもっと映えたかな。
壷阪寺は山の上にあるためか、けっこう静か。境内には鶯の声が響き、穏やかな時間を過ごせます。
ちなみになぜ壷阪寺が眼病封じの寺と言われているかというと。
昔、座頭の沢市と女房のお里の夫婦が、貧乏ながらも仲睦まじく暮らしていました。しかし毎晩午前四時になると、お里が床を抜け出しどこかへ行くのです。浮気かと不安になった沢市がお里を問いただすと、お里は沢市の目の病が治るよう、三年もの間欠かさず壷阪寺の観音様に朝詣でをしていたのです。
疑った自分を恥じた沢市は、お里とともに観音様にお参りした後、お里を自由の身にしてやろうと身を投げてしまいました。これを知ったお里もまた身を投げてしまいます。しかし観音様の霊験により奇跡が起こり、二人は助かり沢市の目も見えるようになりました。
この逸話により、壷阪寺は目のお寺と言われるようになったのだそう。
うむ。美しき夫婦愛!
ぜひご夫婦で、カップルで、壷阪寺の美しい桜を一緒に愛でてみてくださいませ。あ、もちろん1人でも大丈夫ですよ。だって私、1人で行ったもん。
春限定の「桜大仏」でほっこり
ではさっそく「桜大仏」を見てみましょう!
どーん!
淡いピンクの桜に囲まれた大仏さま。ほっこり。

なんだかありがたいお姿~!
ちょっと引きの構図で。
もう手前の桜はかなり散ってしまっていましたが、それでも綺麗!桜が満開の時には、それはそれは華やかな大仏さまが見れるのでしょうな。
ちなみにこの、ポスターなどで使われている構図が見られるスポットは、
こんな感じの仮設の足場が組まれたところ。三脚の使用は禁止、立入は5~6名までとなっています。順番で譲り合って、桜大仏を楽しみましょう。
今年はあなたもレッツ桜大仏!(軽い)
夜は「桜大仏」のライトアップも!
壷阪寺では桜の開花状況に合わせて、夜桜拝観も行われます。
ええ、私は昼の桜大仏を見に行った翌日、夜桜拝観にも行きましたよ。昼も夜も制覇してこそ、一人前ですからね(誰が?)。
夜はまた昼間とは違った、幻想的な桜大仏や境内の桜が楽しめます。昼間より人も少なく、ゆっくりと見ることができました。
2022年の「桜大仏」の見頃、ライトアップはいつ?
壷阪寺の桜の見頃は3月下旬~4月上旬です。2021年は全国的に例年より開花が早く、3月30日に私が訪れた際には「散り始め」でした。でも桜吹雪の中の桜大仏も素敵だった!
2022年は大体平年並みになるようなので、4月上旬が満開かもしれません。2022年3月23日時点でまだ桜の開花状況は「つぼみ」だそうです。開花状況は随時チェックください。
「天竺渡来 大石堂」も見応えあり!
桜大仏の他に、壷阪寺で私がすごいなぁ!と思ったのが「天竺渡来 大石堂」。こちら納骨永代供養堂なんですけどね。もう何ていうか、全力で納骨してやるぜ!という気合いが感じられる御堂なんですよ。
中に入ると、
ほらね。すごいでしょ?
壁、天井、柱。ありとあらゆるところに緻密な彫刻。本気で納骨、全力で供養しにきています。この大石堂はインド・アジャンタ石窟寺院をモデルとし、石の総重量はなんと1,500t。延べ12万人の日本・インドの人々によって彫刻・組み立てられたのだそう。12万人て…マジですか?
ちなみに石窟寺院とは、岩壁をくりぬいた中に仏像を安置したり、壁面に刻みだした寺院。アフガニスタンのバーミヤンも石窟寺院です。頼むから、タリバンはこれ以上バーミヤンを破壊しないでほしいよね。
桜大仏を見たあと、何も知らずにこの大石堂に涼みに入った私は

遺跡!?トゥームレイダー!?
と狼狽え、そして魅入ってしまいました。
大石堂の中には、天竺渡来の十一面千手観音石像も。インドの石を使って、インドの石彫技師によって彫られたんですって。
永代供養のご案内とお申込みは、壷阪寺のウェブサイト、もしくは郵送かFAXでどうぞ。
圧巻の「大雛曼荼羅」にはユニークな雛も
壷阪寺の大講堂では、高取町の町家の雛めぐりとあわせて「大雛曼荼羅」が公開されます。
2021年は過去最多の2,500体以上のお雛様が、本尊十一面千手観音様と一緒にお祀りされました。
とても圧巻の雛飾りなのですが、この大雛曼荼羅は茶目っ気のあるお雛様が数体紛れているのです。
例えば…
こちら、『こたつさん』です。
そうそう、やっぱり春とはいえ、まだこたつ必要だよね~。
こちらは『あんパンの人』。あんパンmanです。
こちらには『オムレツくん』。こんな感じで、ちょっと変わったお雛様を探すのもまた一興。

お!この人も変なお雛様だな!
と思ったら、この方はこのお姿がデフォルトでした。大変失礼しました。
壷阪寺は先程ご紹介した「大石堂」もそうですが、なにかとインドと交流・ご縁のあるお寺。なんとガネーシャがいましたよ!私、インドの神様の中ではガネーシャが好き!でもまぁ本場でガネーシャさんを2体購入してきたので、こちらは眺めるだけで。
壷阪寺アクセス(電車・バス)
電車やバスをつかって壷阪寺へ行く場合、
各方面 ➡ 壺阪山駅 ➡ 壷阪寺
というのが一般的です。バスに乗る場合は、似た名前のバス停があるので降りる場所に気を付けましょう。壷阪寺に一番近いバス停は『壷阪寺前』で、20系統のバスでしか行けません。
壺阪山駅までのアクセス
大阪方面より
近鉄『大阪阿部野橋駅』より「吉野行」で『壺阪山駅』下車(特急で約40分)
京都方面より
近鉄『京都駅』より「橿原神宮前行」で終点『橿原神宮前駅』下車(特急で約55分) ➡ 「吉野行」へ乗り換えて『壺阪山駅』下車(所要時間約7分)
名古屋方面より
近鉄『名古屋駅』より『大和八木駅』下車(特急で約100分) ➡ 「橿原神宮前行」へ乗り換えて終点『橿原神宮前駅』下車(所要時間約5分) ➡ 「吉野行」へ乗り換えて『壺阪山駅』下車(所要時間約7分)
大和八木駅より
「橿原神宮前行」で終点『橿原神宮前駅』下車(所要時間約5分) ➡ 「吉野行」へ乗り換えて『壺阪山駅』下車(所要時間約7分)
壺阪山駅から壷阪寺へのアクセス
壺阪山駅から壷阪寺へは、以下の4パターンのいずれかでアクセスとなります。
①壺阪山駅から奈良交通バス20系統「壷阪寺前行」で終点『壷阪寺前』(所要時間11分)
②壺阪山駅から奈良交通バス52系統「下市口駅行」で『壷阪寺口』下車(所要時間5分) ➡ そこから山道を徒歩約25分
③壺阪山駅から気合いの徒歩約60分
④お金の力でタクシーに乗る
※完全に①がオススメですが、バスの本数に限りがあるのでご注意
番外編:大和八木駅からバスだけでアクセスする場合
『大和八木駅』南口1番乗場より奈良交通バスの51系統、52系統「下市口駅行」で『壷阪寺口』下車(所要時間5分) ➡ そこから山道を徒歩約25分

ちなみに私は、壺阪山駅から気合いの徒歩60分コースで行ったよ!
(降りるバス停間違えただけ)
「壺阪山駅」バス停の時刻表(壷阪寺前行き)

2021年7月3日改訂ver
▼最新の時刻表はコチラから検索ください▼
「壷阪寺前」バス停の時刻表(壺阪山駅行き)
帰りはこのバスに乗って、壺阪山駅まで行きましょう。

2021年7月3日改訂ver
▼最新の時刻表はコチラから検索ください▼
「壷阪寺」基本情報
住所 | 奈良県高市郡高取町壷阪3 |
電話 | 0744-52-2016 |
営業時間 | 8:30~17:00 |
定休日 | なし |
入山料 | 大人(18歳以上)600円、小人(17歳以下)100円、幼児(5歳以下)無料 |
公式サイト | http://www.tsubosaka1300.or.jp |
(この記事は2021年3月の奈良旅ブログです)
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