ご無沙汰しております。
先日、坊がわたしのデスクトップPCの電源ボタンをポチポチして遊び、そしてその直後PCが逝きました。それはもう突然に。このPC急逝による出費は、直行便でウズベキスタン往復できるくらいの金額。痛い。痛いけれど、まぁPCも寿命だったし。坊が小さいうちの破壊行為は自分の責任ですし(対策不足だし、そもそも「まぁいいか」と遊ばせておいたから)。
ということでわたしの懐は極寒ですが、それでも娯楽(旅行とか)は止める気はないのでマジですっからかんになりそうです。ま、1年以内には社会復帰して頑張って働きまーすよっと。
では!今回は2023年1月に宿泊した、千葉県鋸南町にある安房温泉『さざね』の宿泊記です。
『さざね』は南房総を拠点とする紀伊乃国屋グループが運営する温泉宿。全室露天風呂付オーシャンビュー客室とラグジュアリーな空間がウリの大人のための宿です。
海を見ながら温泉に入って、美味しい海の幸を食べたい!かつ、静かにのんびりと過ごしたい方にオススメ。東京から90分くらいで行けるので、アクセスも良いです。
※宿泊当時わたしは妊娠しており、時折そのことに触れる内容も出てまいりますが、このブログはマタ旅(マタニティ旅行)をオススメするようなものでは決してありません。そこのところ、よろしく。
非日常を過ごす大人のための宿
はい、やってきました「さざね」。
わたしは南房総あたりの温泉宿がけっこう好きでして(と言っても2~3回しか泊まっていないけれど)。前に同じ紀伊乃国屋グループの「ゆうみ」に宿泊してとても良かったので、今回はこちらの「さざね」にお邪魔しました。
「さざね」は2名1泊で約7.5万円~となかなかお高めの宿。ええ、かーなーり、奮発しちゃいましたよ。
というのも宿泊したのはお正月だったのですが、この時は帰省せずに東京にいたので「正月に帰省するのと、この宿に泊まるのと、かかる費用はさほど変わらないし。帰省したつもりで泊まればいいや」とな。
かつ、こちらの宿は
12歳以下は宿泊不可
なんです。「非日常の特別な時間を過ごす大人のための宿」というのがコンセプトですからね。坊が生まれたら12年は泊まれません。いや、13年か。
坊が生まれる前の最後の正月はのんびり温泉で過ごしたい、と思って宿を探していたので、このタイミングで「さざね」に泊まることにしました。
こちらがロビー。天井が高くて広々とした印象です。
ロビーに入って左手の棚の上には館内着の色浴衣があり、希望者はここから借りられます。
色浴衣、借りなくていいの?
そんなキャピついてる年齢じゃないしね
そうそう、誰が昭和生まれのキャピついた色浴衣姿なんか見たいもんか。その辺は弁えておりますよ、老兵は死なず的な、ね。というかこの時お腹、大きかったのでね。館内着として部屋に作務衣も置いてあるので、それで十分です。いやむしろ作務衣がいい。作務衣、最高。
チェックインは、ロビーに入って正面奥にある個室ダイニングで行います。
個室ダイニングは、窓の外の海を眺めながら並んで座る形になっています。確かにこのロケーションだったら、いつも見ている妻ないし夫ないし恋人の顔面は横からチラ見する程度にして、この大海原を思う存分楽しむのが良さそう。
それに横並びで座るのも悪くないですよ。「あ、その料理ちょうだい!」という時は、横並びの方が食べやすい(人のご飯を食べる気満々)。
美しい海を背景にすると、おしぼりとお茶ですら映えますね。映えしぼり。
モデレートタイプの客室
「さざね」は全12室の温泉宿で、5タイプの客室があります。広さや趣は違えど、すべての客室にオーシャンビューの露天風呂がついています。
オーシャンビューの露天風呂、最高!
前々回のブログでは「竹林が見える露天風呂、最高!」とか言っていたくせに、すぐに寝返る奴。とりあえず、良き景色を携えた露天風呂は最高ということです。
5タイプの客室があると言いましたが、今回わたしたちが宿泊したのはスタンダードな「モデレートタイプ」のお部屋。
建物は平屋で海に沿って客室が並んでおり、客室までは建物の外廊下でアクセスします。ふふ奈良みたいな感じだね。ところどころ使われている木材が、スタイリッシュな建物に温かみを加えています。
宿泊したモデレートタイプの部屋はこちら。8号室です。
玄関を入ると、お茶が焚かれていました。いい香り。
ちなみにモデレートタイプの客室はこのようなレイアウトになっています。玄関を入ると、トイレとクローゼットがあり、その奥が客室。客室内に洗面スペースがあります。
じゃ、早速客室内へ。
客室に入ると目に飛び込んでくるのは、キラキラと輝く青い海!
青春か!これは青春の1ページか!というくらい、キラキラしている東京湾。わたしの瞳にはこんな輝きはもうありません。ヘドロみたいな瞳なんで。
縦に長い客室は、手前からベッドスペース、リビングスペース、そしてテラス(露天風呂)となっています。
客室の広さは57㎡。天井が高く開放感があるので、実際よりも広く感じます。
ベッドは一見ダブルベッドに見えますが、ツインベッドです。
リビングスペースには大きくてふかふかなソファ。
ベッドとかソファに寝転がりながら、読書したりボーっとしたり、そんな贅沢な時間が過ごせます。
モデレートタイプの客室は、入ってすぐのところ(ベッドの向かい側)に洗面スペースがあります。
では毎度おなじみ、SAORIの水回りチェック。
こちらの洗面ボウルはDURAVIT(デュラビット社)。過去に奈良ホテルと東京ステーションホテルの記事で出てまいりました。とりあえず、ドイツの有名&老舗メーカーです。
DURAVITの文字の前にマークがあるんですが(良く見えないと思うので検索してください)、今の今までわたしはこのマークを「ああ、ゾウ(動物の)ね」と思っていたんですけど。良く良く見たら全然ゾウじゃないし、なんなら正解はヨーロッパオオライチョウという鳥でした。
多分、象印のマークと雰囲気が似ているからだと思います。今度見てみてください。
そして水栓金具はTOTO。
奈良ホテルと同じ組み合わせですね。
洗面ボウルの横にはクレンジングオイルやジェルローションなど。後ろの列に並んでいる酒瓶みたいなのはアフターシェーブローションでした。おっしゃれー。
他にもマウスウォッシュとか、ボディクリームとか、足のマッサージジェルまでありました。特にこだわりがなければ、手ぶらで泊まりに来れます。
そしてこちらが館内着の作務衣。
色浴衣はロビーに置いてありましたが、作務衣は客室にあります。
部屋には湯浴み着も用意されています。
この後紹介する露天風呂を見れば分かるのですが、目の前の海(砂浜)との距離が驚くほど近く、その砂浜では散歩したり釣りをしている人がそこそこいます。ですので特に昼間入浴する時は、この湯浴み着を着用した方が良いでしょう。
洗面スペースの隣、ちょうどリビングスペースの向かいらへんにテレビとデスクがあります。
BOSEのBluetoothスピーカーもありました。
そして一番窓際に、冷蔵庫やエスプレッソマシン、ケトルなどがあります。
妊娠中だと伝えていたからなのか、はたまたこれがデフォルトなのか。カフェインレスのコーヒーやお茶が置いてあって嬉しかったです。
冷蔵庫の中にはミネラルウォーター、ポカリスウェット、ミニッツメイド、ハートランド(ビール)、お茶が入っていました。
なんとこれらはすべて無料。
飲み干すぜぇぇぇぇえ!!
全然関係ない話なんだけど、わたしは2018年を機に、ミニッツメイドを見ると「アフリカのとある国にある孤児院の院長の奥さんが、風呂上がりにミニッツメイドを飲んでいる姿」が思い浮かぶようになりました。
詳しくはこちらの記事⇒「初めての海外年越し inセネガル」
※これを読んでわたしと同じ症状を発症しても責任は取れませんのであしからず
2024年になった今でもミニッツメイドを見ると相変わらず思い浮かぶので、よほどの何かで上書きされない限り、ミニッツメイド=孤児院の奥さんの方程式は崩れないと思います。誰か崩してくれ、この謎の方程式を。。。
ミニッツメイドの話は置いておいて、冷凍庫にはハーゲンダッツとシャーベットがありました!もちろんこちらも無料。こんなん、風呂に入りながら食べたら最高のやつー!!!
テラスには天然温泉の専用露天風呂
さざねには大浴場はなく、各客室に専用の露天風呂とシャワーブースがあります。
ご覧ください、このテラスにあるオーシャンビュー露天風呂を!もうこの画だけで「はぁ、はぁ、はぁ」と鼻息が荒くなる自分がいるのが分かります。本当に贅沢に、そして美しく景色を切り取ったなぁと感心。
露天風呂は天然温泉。
泉質は天然アルカリ性単純泉だそうで。
一時、温泉ソムリエの勉強とかしようかなーと思ったこともありましたが、結局やらずじまいです。知識があったら温泉ももっと楽しめるんだろうな。同じ感じで、世界遺産検定と簿記も参考書を購入して満足してしまいました。そのうちやろう(絶対やらないやつ)。
話を戻して。
さざねは海辺に建っている平屋の建物なので、この通り露天風呂から砂浜の距離がめちゃくちゃ近いです。これはさざねの長所であると同時に、唯一の注意点かもしれません。
「とはいえここは房総。そんなに人はいないだろう(←失礼)」と思いきや、朝は釣り人、昼は散歩や海で遊んでいる人がいて、常に誰かしら砂浜にいる感じでした。こちらから砂浜の人が良く見えるということは、逆に砂浜からも見ようと思えば風呂に入っている人の姿が見えてしまうわけです。
こんなこともあろうかと、筋肉、育ててきました
という、頼んでもいないのに大胸筋を見せつけてくる変態以外は、明るい時間に露天風呂に入るのを躊躇してしまうかもしれません。そんな時のために、先ほどの湯浴み着を着用すると安心です。
それにね、テラスにはうっすら曇りガラスになっているガラス戸があるので、気になる人はこれを閉めれば大丈夫。開放感はなくなってしまうけれどね。
モデレートタイプの客室は、シャワーブースもテラスにあります。シャワーブースには扉がついていないので、半個室というか、半露天というか、そんな感じのシャワーブースです。真冬日は寒いかも。
シャワーブースにはメイク落とし洗顔、シャンプー、コンディショナー、ボディソープと、一通りのアメニティが揃っています。
オーシャンビューの露天風呂を満喫する
さざね滞在中は、昼・夕・夜・朝と露天風呂を満喫させていただきました。
足だけ湯に浸しながら、冷凍庫に入っていたシャーベットやハーゲンダッツを食べるのも良き。
体が温まったら、テラスの椅子に座ってただただ海を眺めたり。
宿の名前の「さざね」というのは、さざ波の音色を意味する造語だそうですが。その名の通りの、砂浜に寄せては返すさざ波の心地良い音をBGMに、ボーっとする時間は至福でした。贅沢。
夜は真っ暗で何も見えないので、写真はありません。
代わりにこちらは翌朝の露天風呂。日の出の前の、薄明時だったかな?これね、良く見ると分かるんですけど。
ほら、いるでしょ?
そうなんです、この露天風呂、
富士山が見えるんですよ。
なんか有難い風呂だな!
もちろん天気の良い日に限りではありますが、東京湾越しの富士山を見ながらプライベート温泉が楽しめちゃうわけです。たまらんー!
ふぅ…なんだかいい年になりそうだな
と思いながら、ひとり温泉を堪能した朝でした。
(おっくんは爆睡)
<つづく>
コメント
電化製品の破産は、買い替えの出費も含めて落ち込みますよね
それでも明るく振る舞うサオリンゴはオトナかっこいいです
きっと、父母にあちこち連れ回されるご子息の、静かで強烈な怒りの一撃だったのでしょう
ところで、ここも素敵ですね。
いつも写真が上手です。
きっとこれからも、息子に破壊される度にやり場のない自分への憤りを「逃避行(旅行)」という手段で発散させるので、
最終的に我が家には家具家電も貯蓄もきれいさっぱりなくなりそうです。
紳士が破壊されて一番こたえた物は何ですか?みゃー
ところでこちらの宿、子どもたちが巣立った後に、奥様とふたりでどうでしょう。
そのころにはもっと素敵な宿が出来てそうだけど・・・
私も、買ったばかりのMacBookのYボタンにヤクルトをピンポイント爆撃されました。
ヤクルトだけにYとかいらないですよ
新品だったので、泣く泣く店舗まで出向いてボタンを換えてもらいましたが、やはり染みたヤクルトでYがおかしいの!俺のY!
Yがおかしいまま数年間使い続けました。
でもこの前ついに新しいやつ買い換えました(^v^)えへ
小さい破壊なら数えきれないです
中にはわりと大事なものもあったような気がしますが、こちらも歳を食って、思い出せなくなってきました
ところで、ワシも旅行を計画ちうです。そのうち相談にのってつかさい
生きたまま腸に届くガゼイ菌シロタ株が含まれているヤクルトをぶちまけるという行為は、いつも多忙でストレスに苛まれている父親の腸内環境を改善し、おなかの調子を整えてあげたいというお子の優しさゆえではないでしょうか。
ヤクルトのYは優しさのYなのです。父想いの優しいお子ですね。涙が出ます。
たまたま、そうたまたま、手元が狂って新品のMacBookのYにピンポイント爆撃からの父親の精神瀕死という結果になってしまっただけです。きっとそうです。わたしには分かります。
お互い、歳を食って丸くなりましたね。歳を食うのも悪くない。
いいね旅行。夏かしら?むしろ子を持つ親先輩の計画が気になります。いろいろ教えてよ先輩紳士。