世界遺産の木造教会!修復中のキジ島を観光する、の巻

旅の随筆
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SAORI
SAORI

皆さん、お元気ですか?

緊急事態宣言を受け、GW明けまで自宅待機が決定しました。3月末から自宅待機の指示が出たうちの職場は、同じ業界の中でもかなり対応が早かったです。かと言ってわたくしの職種は正直、家で出来る仕事って今のところほぼ皆無なんですよね。なので週1回ほど、オフピークに数時間だけ会社に行き、処理をする生活を送っております。

ただ以前と比較すると、余裕で他人との接触を8割減しております。

 

で、もうひたすら家・家・家、な生活です。自分の部屋は自分好みに仕上げたので、基本的には好きなのですが。(いつか気が向いたら、インテリア紹介しま..す..かもね)

 

最近めっちゃ背中が凝るんですよね、PCに向かっていると!

自分の姿勢の問題なのか、デスクとチェアの高さが合っていないのか。このチェアはかなりボロボロになってきたので、まずはこいつを買い替え…ようかなぁ…(小声)と思っております。何かオススメのデスクチェア(色はホワイト希望)がありましたら、ぜひ教えて下さい。

 

前置きが長くなりました!

 

しばらく旅行は言う間でもなく、不要不急の外出も自粛なので!せめてブログで旅行気分を味わっていただけたらと思います。先週でブルネイ旅行記は終了したので、本日からは

2年前に更新ストップ&忘れ去られていたロシアW杯旅

を復活させ、きちんと成仏させてあげようと思います。ブログでロシア旅行できるだけでなく、2年前という時間旅行まで出来てしまう!お得でしょう?(無理矢理ポジティブ)

では皆さま、ロシア&過去旅行記にお付き合い下さいませ。

 

6/26(火) ロシアW杯旅行5日目

約1年半前に書いた旅行記の続きです。

念願のキジ島に到着したけれど・・・の巻
6月26日 寝台列車で朝7時にペトロザヴ...

▲こちらが前回(1年半前)に書いた旅行記なのですが、まぁ要は

ロシア旅で一番楽しみにしていたキジ島は、行ってみたら修復作業中だった

という話です。

『さっきからキジ島キジ島言ってるけど、そもそもキジ島って何なんだ?』とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんので、キジ島についての簡単な説明をさせていただきます。

 

Kishi church 0

wikipedia『キジ島』より

キジ島は、ロシア連邦カレリア共和国のオネガ湖に浮かぶ島。

この島を一躍有名にしているのが、上の写真の「プレオブラジェンスカヤ教会(右)」というロシア正教会の聖堂です。1714年に建てられたこの教会の最大の特徴は、釘を1本も使用せずに建てられた木造教会という点。この玉ねぎ型のドーム(全部で22個)も、一切釘を使わず、木を組んで作っているのです。すごいな。

1990年に「キジ島の木造教会建築」として、他のキジ島の建築群と共にユネスコの世界遺産に登録されております。

 

ここに行きたいとわたくしが思ったきっかけは何だったのかと言うと。

わたくしの父親は、世界遺産やら自然やら動物やらの番組(主にNHK)を撮りためているのですが。わたくしが帰省すると、その撮りためた番組を一緒に観賞するんですよ。

いつものように帰省して世界遺産番組を見ていたら、このキジ島のプレオブラジェンスカヤ教会が紹介されていました。『釘を1本も使っていない木造教会』『暖房設備がないので夏にしか使われない』などの解説を聞いて「すごーい!」と思っていたんですね。

で、その番組の中で、

プレオブラジェンスカヤ教会は老朽化が進み、修復が急務となっているが、設計図がなく、鋸とノミとキリだけで建てられた特異なフォルム&構造のため修復が難しい

と言っていたんですよ。

SAORI
SAORI

え!設計図もない上に、修復方法も分からないの!?

修復できなかったら、このままこの美しい教会は姿を消してしまうのか。

一目でいい、この美しい教会を実際に見てみたい。

 

そう思ってW杯の試合と試合の間に、超弾丸日程でやって来たキジ島。その結果が…

おい、修復してるじゃないか。

誰ですか?修復方法が分からないと言っていたのは。もはや修復というかこれ、建て替えしてますけど?ほぼご新築ですけど??

完全に釣られた女です。

 

そりゃもう、訪れた人もがっかり案件ですよ。わたくしなんて地面にめり込みました(気持ちが)。

でもご安心下さい。

わたくしがこの旅行記を放置していた1年半の間に、修復は無事完了しました!

ワァァァアアアア(大歓声)

いつになるか分かりませんが、コロナ終息後また自由に海外渡航できる日が来て、皆さんがキジ島へ行ったら。その時には綺麗に出来上がったプレオブラジェンスカヤ教会を見ることが出来るのです。良かったね。

 

逆に言うと、今となってはこの修復中の姿はとっても貴重な姿。そう思うと、2年前に地面にめり込んだわたくしの気持ちも浮かばれます。

 

うーん、やっぱりこの玉ねぎ型のドーム、すごいな。蛇皮みたい。(褒めてるつもり)

修復が完了したプレオブラジェンスカヤ教会の写真をネットで見ると、修復した部分は明るい(白っぽい)色をしています。これがまた重厚感のある姿になるには、どれだけの年月が必要なのかしら。

 

プレオブラジェンスカヤ教会は修復中で中に入れなかったので、お隣のポクロフスカヤ教会にお邪魔しましょう。

 

手前にいる神父(ロシア正教会は神父でいいのかな?)が、この後見事な讃美歌を披露してくださいました。動画あるけどUPするの面倒なので(←)検索してください。

 

イコン画が飾られた小さな聖堂。他の方のブログで読んだのですが、村にはイコンを描く教育を受けた職人がいなかったので、このイコン画は『ちょっと絵心のある村人が描いた』のだそう。

マジかよ。

え、そんなんでいいの?「俺、けっこう絵心あるんだぜ~見ててみ?」みたいなノリ?それとも

ムスカ大佐
ムスカ大佐

君は絵心があったよな?描きたまえ

みたいなノリ?描きたまえ、じゃないよ。どちらにせよ、村人にそこそこの絵心があって良かったです。

 

ちなみにポクロフスカヤ教会は1764年に建てられた教会で、夏季専用として建てられたプレオブラジェンスカヤ教会(暖房なし)に対し、冬季専用の教会(暖房あり)として建てられたのよ。

 

SAORI
SAORI

ふむ、素敵であった。

 

続きまして、こちらの“富農”の家を見学します。キジ島には20世紀初頭の“富農”“中農”“貧農”の家々があり、家の中には当時の生活用具が再現されています。

ちなみにわたくし達は個人で訪れておりましたが、気が付いたら団体ツアーに吸収されて、一緒に説明を聞くことができました。

 

しかし、完全にロシア語での説明だった為、内容ほぼ分からず!

見て下さい、おっくんの退屈そうな顔を。しかもその位置、観光客の立ち位置じゃないからね?

 

気を取り直して。

家の中にはこうした機織り機などが置かれており、機織りや刺繍が冬の現金収入源となっていたそうです。

 

キジ島の伝統的な刺繍を実演していた女性。(マネキンではありません、人間です)

 

かわいい!!!

伝統的な基本のデザインがいくつかあり、それを組み合わせて刺繍していくのだそう。下書きはせず、あくまで完成形は頭の中なんだそうな。すごいな。

SAORI
SAORI

すごいねー!

とおっくんに話しかけたつもりで振り向くと、おっくんの姿がない。え、どこ行ったの!?とキョロキョロ探してみるも、どこにもいない。ふと窓から外を見てみると、なんとおっくん、暇すぎて外に出ていました。

 


▲おっくんが同時刻に撮っていた写真。

わたくしが家の中で刺繍やら何やらの説明を受けていた頃、あまりに退屈すぎて離脱したおっくん。なぜか木の間に挟まっているメンズの写真を撮っていました。

 

木の間に挟まっていたメンズは、これを作っている職人さんでした。

教会のあの玉ねぎ型のドームは、こんな感じのちょっと反った木の板を重ねて作っているらしい。で、ここではその木の板に絵を描いて売っていました。お土産にどうぞ。

 

 

さて。メインどころを見終わりましたが、まだまだ帰りのフェリーまで時間があるので、のんびり島を散歩しましょう。

 

また別の、小さな教会。こちらも中に入れました。

 

このイコン画も、村人が描いたんだろうな。村人すごいな。

 

このワイルドなブランコも、村人が作ったのかな。村人すごいな。(多分違う)

 

この玉ねぎも、村人が作っ…

た、玉ねぎ!!!

これ、修復中のプレオブラジェンスカヤ教会にのせる、新しい玉ねぎ型ドーム!?

突如現れた玉ねぎに動揺を隠せない我々。こんな道端に、大事なシンボルを放置しておいて良いものなのかしら…?天日干しでもしているのかしら?

 

でも修復が終わってからはこんなに間近で見れる機会もありません。貴重なので、まじまじと見せていただきました。改めて、釘を使わずにこの形か。木を組んでこの形か。曲線具合とか、完璧じゃないですか。すごいな本当に!

 

なかなか楽しませて頂きました。ありがとう。

 

では、船着き場の方へ戻りましょう。

 

船着き場にはお土産屋さんや、カフェがあります。

 

お腹が空いたので、こちらのカフェ(?)で軽食をとることに。

 

けっこう生々しいというか、ワイルドな魚が盛られていました。

 

ワイルドな魚の気分ではなかったので、こちらのパイ的なサムシングを食べました。もぐもぐ。

 

桟橋では魚釣りしている人が何人かいたのですが、ここは釣りスポットなのかしら?あ、というか先程のカフェで売られていた魚はここで釣ったとか?まぁなんでもいいです(雑)。

 

修復中だったけれど、見たいと思っていたものが実際に見れて良かったです。釘を1本も使わず建てられた木造教会、素敵でした!

繰り返しますが既に修復は終了しております。今後モスクワやサンクトペテルブルグ辺りまで行かれる方は、ぜひキジ島まで足をのばしてみて下さい。

 

<つづく>

 

(この記事は2018年6月のロシア旅ブログです)

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