2019.06.13(thu)モンゴル旅行4日目
ホスタイ国立公園を後にし、昼食も兼ねて遊牧民のゲルへ。
お邪魔しまーす!
こちらの遊牧民さん、ゲルを4棟、家畜もすごい数を飼育していて、車も安定のプリウスでした。
あ、そうそう。モンゴルはプリウス率がめちゃめちゃ高いです。この広大な大地を走るには、やはり燃費の良い車がいいですもんね。国としても環境税制で燃費の良い車を奨励しているので、日本から輸入される中古のプリウスは大人気なのです。
本日のランチは…おっと既視感。
遊牧民さんのおうちでランチとなると、「ツォイバン」が定番のようです。味付けや具は家庭によって異なりますが、量は安定の山盛り。もりもりもりもり
ちなみにゲルの中はこんな感じ。座っているメンズは、奥がガイドさんで手前がドライバーさんです。
食後は『ゲルの組み立て体験』をすることに。これもツアー内容に盛り込まれています。
4つあるゲルのうち、小さめのゲル1つを骨組み剥き出しの状態にして、そこから組み立て体験をしていきます。
ゲルの壁は『hana(ハン)』と呼ばれる格子状の骨組みを、円を描くように紐で繋ぎ合わせて作っています。扉はロープで壁に取り付けます。
ゲルの頂点(ていうのかしら?)に天窓を作る『トーノ』という木製の部材を、2本の柱で持ち上げます。
そしてトーノにある穴に『オニー』と呼ばれる木の棒の片側を差し込み、もう片側はハンや扉の上部に引っ掛けて、紐で括って固定します。
これは、オニーをトーノに差し込んでいるSAORIの図。眩しくて眉間にマリアナ海溝並みの皺が刻まれています。
いやマジで眩しいんだよ、モンゴルの日差しは…。
ゲルの骨組みが出来たら、屋根用の布を被せます。バサーッ
その上にフェルトを巻き付けます。
さらにフェルトを被せます。バサーッ
これは大変そうなのでメンズにやってもらう。
モンゴルは寒いからね、しっかりフェルトで覆って隙間風を防ぎます。
そしてゲル全体を防水処理を施した白い布で覆って、
外壁に3本の紐を回して締めて固定。
完成です!
このおうちの遊牧民夫婦と記念撮影。お世話になりました!
今回組み立てたのは小さめのゲル&途中からの作業だったので20分くらいの体験でしたが、実際のゲルの組み立ては3~4人で1~2時間くらいで出来上がるそうです。
いや~初ゲル組み立て、楽しかった!
モンゴルに来るまでは、「移動式住居で一体どうやって生活しているのだろう?」「本当はもう遊牧民はいないのでは…」「観光用の遊牧民スタイルなのでは…」と思っていたけれど。
遊牧民の皆さん、本当に遊牧しながらゲルで暮らしているし、でも家具やテレビやスマホやプリウスもあるし、ゲル生活も時代に合わせて変化しているのだなぁと思いました。むしろ余計な物が増えなくて、いわゆる…何だっけ…ミニマリスト的な生活の人には良いのではないでしょうか。
どうですか?全国のミニマリストの皆さん。ゲル暮らししてみませんか?
ちなみにモンゴルでは2016年にインターネットとGPSを使って遊牧民の現住所を特定し、郵便物を届けるシステムが導入されているのだそう。なるほどなー。
そういえば、さっき牛の赤ちゃんが産まれたみたいですよ!
産まれてるー!!!
リアル生まれたての仔牛だー!!!
なんかすごい親近感おぼえるな、あの震え具合
わたくしは旅行中、結構震える(トラブルで)タイプなので、仔牛にシンパシー。
ちなみにこちらの遊牧民さん、かなりの数の家畜を保有しており、どうやら敏腕遊牧民の様子。
ここのおたくは凄いですよ
大体1頭、○万円くらいですかねぇ
肝心の値段を忘れてしまいましたが、それを聞いたSAORI。
5…10…15…
ここだけで○○万円います!
ぐへぐへぐへへへぇ(ヨダレ)
家畜の数を数え、即座に現金換算する下衆な女。目の前の家畜がもはや札束にしか見えません。ニヤニヤしながら家畜たちに近付いていくSAORI。完全に目が逝ってます。
それを察したのか家畜たちは適度な距離を保ちながら、スゥーっとSAORIから離れていく。飼いならされているとはいえ、『あいつはヤバイ』という動物の勘は鈍っていないようです。
そして家畜の中にものすごく冷めた目でわたくしを見つめる羊がいて、SAORIは我に返りました。
なんか…ごめんなさいでした…もう現金換算しません…。
<つづく>
(この記事は2019年6月のモンゴル旅行ブログです)
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