ごきげんよう
本日は貴族スタイルでお送りします(貴族スタイルって何だ?)
皆さんはアフタヌーンティーを楽しまれたことがありますか?
え?わたくし?
残念ながらわたくし、モンゴルに行くまでアフタヌーンティーを経験したことがありませんでした。そうね、わたくしが休日にお呼ばれするのは、アフタヌーン・ティーではなくラー・メンですの。ほほほ、ラーメン最高。
ということで。生まれて初めてアフタヌーンティーなるものを経験した話。
2019.06.12(wed)モンゴル旅行3日目
ホテル滞在2日目。
この日はランチではなく、コテージでアフタヌーンティーをしてみることにしました。
高級ホテルでアフタヌーンティーを楽しむ淑女をSNSでたまにお見掛けしていたのですが、アフタヌーンティーって結構量が多いじゃないですか。わたくしずっと
あれ、どのタイミングで食べるんだろう?
と不思議に思っていたんですよ。
アフタヌーンティーというくらいだから、午後3時とか4時のいわゆるおやつ的時間帯にいただくのだろうけど。おやつ的時間帯にあんなに沢山食べたら、夜ごはん食べられなくならない?そもそも12時にお昼ごはん食べた3時間後に、あんな量のアレコレを食べられるものなの!?と色々心配していた訳です(いらん心配)。
アフタヌーンティーについて、これほどまでに無知なのはわたくしだけかもしれません。でもきっと無知を自覚している点において、ソクラテス先生はわたくしを褒めてくださるはず!
ということで、まずはアフタヌーンティーの歴史を簡単に調べてみました。
アフタヌーンティーの歴史
英国スタイルのアフタヌーンティーは、19世紀(1840年頃)に7代目ベッドフォード公爵夫人のアンナ・マリアによって始められたとされています。
当時の貴族は、朝10時頃にイングリッシュ・ブレックファーストと呼ばれる盛り盛りの朝食をとり、夜8時頃からディナーをするという、1日2回の食生活だったそうです。貴族の楽しみであるオペラや音楽会は夕方スタートだったので、見終わってからのディナーでもさほど問題ありませんでした。
しかし電気の発展や劇場の顧客層の変化により、オペラなどの開演時間が繰り下げられると、ディナーの時間も夜10時、11時とどんどん遅くなりました。
(劇場公演のほとんどが1973年以前は午後5時開演だったのが、1799年からは午後6時、1803年からは午後7時、1831年からは午後7時~8時開演と繰り下げられた)
そうなると、さすがに貴族もお腹が空いてしまいます。アンナ・マリアは最初、午後4時頃に紅茶と軽食をひとりでこっそりと食べていたそうですが、やがて友人と一緒に楽しむようになりました。それが評判となり、アフタヌーンティーは貴婦人たちの社交場として大流行・定着していきました。
なるほど、そんな時代背景があったのか
そんな訳で、初めてのアフタヌーンティー
こちらがコテージに運ばれてきたアフタヌーンティー。
おおーこれがアフタヌーンティー!
本来ならば本場イギリスで体験すれば良いのでしょうが、しばらくイギリスに行く予定はないのでモンゴルで手を打ちました(モンゴルに失礼)。
アフタヌーンティーの作法は色々あるようですが、例えば服装はスマートカジュアルなものだったり、ローテーブルで紅茶をいただく際は右手でカップを持ち、左手でソーサーを添えるというものだったり。貴族発の習慣なのですから、それはもう、全てにおいてエレガントさが求められるわけです。
しかし、わたくしにエレガントさなど当然あるわけもなく。
見事に貴族の習慣をぶち壊してきました。
スマートさゼロのサイケデリックな部屋着(アフリカの陽気さ全開なパンツに、同期からおさがりで貰ったボーダーシャツ)を身に纏い、カップは両手持ち、まるで寝起きにコーンスープを啜っているかのような仕草です。
アフタヌーンティーって難しいな
では、3段重ねティースタンドの料理(?)を順番に見ていきましょう。
上段にはフルーツとケーキ。
中段にはサンドイッチ。
下段にはスコーン。こんな感じのラインナップ。
通常のアフタヌーンティーは『下段にサンドイッチ、中段にスコーン、上段にケーキ』という並べ方が主流のようですが、ここはモンゴル。順番とか細かい事は気にしません。皿の上に食べ物が乗っかってりゃそれでいい。
そしてアフタヌーンティーは下から順番に食べていくのがマナーとされているそうですが、わたくしがそんなことを気にするはずもなく。欲した物から口に放り込んでおりました。
ここが帝国ホテルじゃなくて良かった。
一度こうしてアフタヌーンティーに触れ、マナーを検索したおかげで、今後万が一アフタヌーンティーに誘われても失敗せずに済みそうです。何事も経験ですな!
ちなみにアフタヌーンティーの味はあまり覚えていません。多分普通に美味しいケーキとサンドイッチとスコーンだったと思います(雑)。
最後に豆知識
最後に皆さま、コチラをご覧ください。
これはわたくしが本日、職場で飲んでいた『午後の紅茶』です。この『午後の紅茶』のパッケージに必ずいる女性のイラスト。この方、誰だと思います?
こちら、アフタヌーンティーを始めた7代目ベッドフォード公爵夫人のアンナ・マリアなのです。
こんなところにいたのか!
今まで何も気にせず午後の紅茶を飲んでいましたが、そう言えば『午後の紅茶』のネーミングって、まんまアフタヌーンティーだわ。
アンナ・マリアさんも、まさか空腹を凌ぐためにこっそり始めた間食が、貴族の間でフィーバーして習慣になるなんて思っていなかっただろうし、さらに150年後にこんな極東の島国で自分の顔面イラストが大人気商品のシンボルマークになるとは思っていなかったでしょうね。
ほんと、世界はいろいろ繋がっていて面白い!と思ったアフタヌーンティーでした。
<つづく>
(この記事は2019年6月のモンゴル旅行ブログです)
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