2018.01.04(wed) UAE・モロッコ・セネガル旅行12日目
UAE・モロッコ・セネガル旅のフィナーレを飾るのは、世界最速のジェットコースター「FORMULA ROSSA(フォーミュラ・ロッサ)」です。
アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビのフェラーリ公式テーマパーク「フェラーリ・ワールド・アブダビ」にある、世界最速といわれているジェットコースター。ジェット戦闘機と同じ油圧ウィンチシステムを採用し、スタートから5秒以内に時速240kmに到達する。
時速240kmて一体どんな速度…。
上越新幹線が現在最高速度を240km/hから275km/hに引き上げ中ですが、フォーミュラ・ロッサに乗るのはつまり、ほぼ本気の上越新幹線に体剥き出しで乗車するようなイメージでしょうか。しかもスタートから5秒以内に時速240kmに到達するとか、優雅に駅弁なんか食べている場合ではありません。せっかく東京駅グランスタで購入した鮭はらこ弁当のイクラも、秒で魔都・東京の闇に飛び散っていくでしょう。
そんな(どんな?)世界最速ジェットコースター「フォーミュラ・ロッサ」に、レッツ!チャレンジ!
一目で分かる!フェラーリのテーマパーク「フェラーリ・ワールド」
フェラーリ・ワールドがあるのはアブダビのヤス島。アブダビ国際空港から車で15分程とアクセスも良いので、「ちょっと飛行機まで時間があるな」なんて時に訪れるのもアリ。
※「ちょっと時間がある」と言っても、出来れば10時間くらいある時にしてね!
屋内敷地面積が約10万㎡のフェラーリ・ワールドには、主に自動車に関連したアトラクションが数多く集められています。看板もこの通り、一目で「フェラーリだ!」と分かります。フェラーリ好きはテンション上がりますよね。でももっと凄いのはこの施設の外観、というか上空からの全景。
なにこれ、使徒じゃん。
エヴァの使徒にこういう奴が出てきても、自然すぎて何も驚きません。私はフェラーリに詳しくないのでアレですが、どうやらこの三角形はフェラーリGTカーのボディに見られる伝統的な二重曲線をモチーフにしているそうよ。ほえー。
いざ!テーマパーク内部へ!
いざ!フェラーリなワールドへごーごー!
この時は窓口でチケットを購入しましたが、2021年現在、チケットは事前購入のみ(COVID-19対策も兼ねて)となっているようです。1日券は大人295AED(≒8,340円)。金額はほぼディズニーランドみたいなもんですね。
パーク内では、その日稼働しているアトラクションを確認することができます。
入場ゲートをくぐると、フェラーリのレーシングカーがお出迎え。いつかモナコのヘアピンカーブをレンタカーで走ってみたいな。
「フォーミュラ・ロッサ」で時速240kmの世界へ!
ではいきなりメインディッシュ、いっちゃいましょうか!フォーミュラ・ロッサです!
展望デッキからはフォーミュラ・ロッサの全体を見ることが出来ます。コース自体は回転などなく、正直平凡な印象。ただ、物凄い勢いで飛び出していくコースターと乗客の叫び声に、未知の世界への緊張が高まります。
フォーミュラ・ロッサまでの道のりには、世界の速いモノと比較したパネルが。

うわ~ドキドキしてきた!

ドキドキするねぇ~!

今言うのもアレなんだけど

なに?

私、絶叫系苦手なんだ
こ、、、
ここまで来ておいて!?
目前で謎のカミングアウト。そう、実は私はジェットコースターは苦手だし、別の意味での絶叫系アトラクション・お化け屋敷なんてこの世から滅びろとすら思っている。だから絶叫系の聖地「富士急ハイランド」には行ったことがないし、行きたいと思ったこともないし、一生行くことはないと断言できる。

じゃあ…何で乗るの…?

時速240kmへの好奇心!

あとアブダビまで来た損得勘定!
好奇心はさておき、あまり良い意味で捉えられない損得勘定も時には役に立つ。(「鷲羽山ハイランド」と「ブルネイの遊園地」も同じ理由で絶叫系に乗っています)
さて、フォーミュラ・ロッサ搭乗口が近付いてくると、スタッフから

荷物は全て預けてね!

スマホやカメラも身につけないでね!
との案内が。まぁそうだよね。時速240kmのジェットコースターでポケットに入れていたスマホが吹っ飛び、2つ後ろの座席に座っていた元カレが血を流して倒れたら、完全にそれが凶器ですよ。工藤新一の出る幕はありません、素人でも分かります。凶器がピアノ線ではなくスマホだって。

はい、このゴーグル付けてね
そしてどうやら乗車中はゴーグルを付けるらしい。まぁそうだよね。時速240kmのジェットコースターで目に虫が飛び込んできたら眼球にめり込んじゃうかもしれないし、ゴーグル無しで目を開けたら一瞬でドライアイになりそう。
受け取ったゴーグルを装着し、いよいよフォーミュラ・ロッサに乗り込みます。

はぁあ怖いよぉお(心拍数↑)

怖いよぉおおお
▼スタート地点と全景を撮ってみました▼
準備が出来るとコースのレーンが下がり、スタートと同時に一気に加速!!!そしてあっと言う間に最高速度240kmに到達。つい5秒前はあんなに怖がっていたのに、時速240kmの世界で私たちを待っていたのは、不安でも恐怖でも下っ腹がヒュッとなるあの感覚でもなく、

圧倒的なG!
そう、今までに体験したことのないGが上半身前面にグワッとのしかかってきたのです。まるで私の前に立ちはだかる相撲レスラーを、ジェット機の油圧システムという反則技を利用して寄り切ろうとしているような。DOSUKOI。
そしてあまりのスピードに、脳みそでアレコレ思考する余裕はありません。未知のGに対する情報処理と、「今を生きろ!」という謎の指令(本能的な?)で頭は支配され、気が付いたら終わっています。
通常のジェットコースターはこの先にあるのは落下だと知りつつ、頂上までゆっくり上り乗客のハラハラドキドキ感を最大限まで高めます。ところがDOSUKOI。このドスコイコースター「フォーミュラ・ロッサ」は従来のジェットコースターとは別物。フォーミュラ・ロッサはスリルを楽しむと言うよりも、その驚異のスピードと圧倒的なGを楽しむ、まさに「新感覚ジェットコースター」といった感じでした。絶叫系苦手な私でも、

やば、もう一回乗りたい
と、ちょっと癖になりました。一度は試してみる価値はあるアトラクションです!
他の絶叫系アトラクション
いきなりメインディッシュ「フォーミュラ・ロッサ」のことを一生懸命書いてしまったので、あとは余生みたいな感じでダラダラ書かせていただきます。
フェラーリ・ワールドにはフォーミュラ・ロッサのみならず、他にも絶叫系アトラクションがいくつかあります。例えばこちらは「ターボトラック(Turbo Track)」。位置的には、ちょうど使徒のヘソの所(上空から遊園地を見た時の中央)にあります。
こちらは写真のように背中合わせの状態で乗り込み、
一気に加速。レールは途中から屋外に飛び出しすごいスピードで垂直に上昇、そして落下して戻ってくるアトラクションです。どちら向きに座るかで違う恐怖(楽しみ)が味わえます。
▼全体で30秒位のスピードアトラクション▼
使徒のヘソ(勝手に命名)から飛び出て垂直上昇・落下するときは、若干の捻りも入ります。フォーミュラ・ロッサに乗った興奮の余韻でこちらも乗ってみましたが、

外に飛び出したら目ん玉見開いて景色見るぜ!
と思って挑んだのに景色を見た記憶がありません。無意識のうちに目を瞑ってしまったようです。
あとこちらは「Fiorano GT Challenge」というアトラクション。本物のGTコースに基づいたターンやストレートのコース、そして最高95km/hのスピードを備えたアトラクションです。そして乗りませんでしたが、もうひとつ「フライングエース(Flying Aces)」という絶叫系アトラクションもあります。
フェラーリの世界をとことん楽しむ
もちろん絶叫系アトラクションだけでなく、フェラーリの公式テーマパークならではの楽しみも沢山あります。
例えば「タイヤ交換チャレンジ」。まさかの遊園地でタイヤ。しかしタイヤ交換も、フェラーリ・ワールドで行うと気分はまるでF1のピットクルー。ぜひ最速タイムを叩き出してください。
そしてこちらは「カートアカデミー」。電動ゴーカートサーキットで、あなたのレーシングスキルをこれでもか!という程に見せつけることができます。
ご覧ください、この躍動感あふれるコーナリングテクニック!(ただ写真がブレてるだけ)
こちらのアトラクションを楽しみたい方は、なるべく早めに遊園地に行き申込みをしましょう。
地味に楽しかったのが「タイヤツイスト(TYRE TWIST)」。
簡単に言うと、遊園地にある「コーヒーカップ」のコーヒーカップがタイヤになった乗り物です。
みんなでタイヤに乗り込みグルグル回転している様子はなんだか滑稽フェラーリっぽさ溢れる演出で、気分はまさしくタイヤ!なかなか人生で「もし自分がタイヤだったら…」と仮定することは無いと思うので、ぜひこの機会にタイヤの気分を味わい、せいぜい自家用車のタイヤに感謝することだな。(キャラ崩壊)
そしてアトラクション三昧で疲れてしまったら、こちらで休憩しましょう。その名も
「ベルイタリア(Bell Italia)」。「ベルイタリア」は、1958年頃のフェラーリに乗ってミニチュアのイタリアを見て回るという、ディズニーランドで言うと「イッツアスモールワールド」的な立ち位置のアトラクション。個人的に好き。せーかいーはーまーるーいー
この車に乗っていれば、操作も何もせずとも勝手に進んでくれます。

ピサの斜塔だー!

コロッセオだー!
と、アブダビにいながらイタリア観光気分が味わえるという訳です。子どもやカップルにおすすめ。
フェラーリを心ゆくまで楽しめる
最後にご紹介するのは、イタリアのフェラーリ博物館と共同で開催している展示会「ガレリアフェラーリ」。フェラーリ好きな方はワクワクする空間かなと思います。
私は車に関しては全く詳しくないのですが(ごめん)、色々進化してきた様子が伺えます。
なんか強そう。
フェラーリというと赤!というイメージですが、こんな感じの車もあるんだ~ほえ~(もう私の執筆体力が限界)。
ま!こんな感じです!
全体で24つほどのアトラクション(展示会場含む)があります。フェラーリが好きな方は丸1日いても楽しめるのではないでしょうか。フェラーリは詳しくないけれど、遊園地は楽しい!という方は半日くらいあればいいかな?
アブダビに滞在する、もしくはアブダビトランジットで時間がある時は、ぜひフェラーリ・ワールドに行ってみてね!私のオススメは「フォーミュラ・ロッサ」と疲れた時の「ベルイタリア」です。
フェラーリ・ワールド・アブダビの場所
フェラーリ・ワールド・アブダビ公式サイト

<つづく>
(この記事は2017年12月~2018年1月の西アフリカ旅ブログです)
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