大晦日なんで未曾有まみれだった2020年の旅で思ったことを書き綴る

コロナ 旅行 SAORIGRAPHの雑談
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これまで経験したことも、想像したこともなかったことが次々と起こった2020年。まさに「未曾有」という言葉が当てはまる年でした。一応このブログは旅ブログなので、いち旅行者視点で2020年を振り返ろうと思う。かなりとっ散らかった文章ですが、ご容赦下さい。

あり得ないと思っていたことが起こった年

究極パスポートとクレジットカードさえあれば簡単に行けていた海外。「レバ刺し食べたいから韓国行ってくる」みたいな、仕事帰りに「ちょっくら今からアフリカ行ってくる」みたいな、そんな身軽な感じで出掛けていたあの頃は、まさか国際線が飛ばなくなって、人々の往来がなくなるだなんて絶対あり得ないと思っていた。

というか考えたこともなかった。通勤途中にあるいつも外国人観光客で賑わっているスタバから、彼らの姿が消えるだなんて想像もしていなかった。

コロナ 旅行

初めて見る閑散とした空港

2月くらいから日本人に対し入国制限措置を取る国が増えていった時は、軽くショックを受けたのを覚えている。最強クラスと謳われるパスポートを保持していた日本人は拒まれることがほぼ無かったので、久々に“拒まれる”ということの悲しさを思い出した。日本人に対する激しい差別が横行しているというニュースを目にし、一気に海外が北斗の拳の世界になったような気もした。

 

実際に私が受けたのは「お前ら日本人か~?やーいコロナコロナ~(笑)」という、南アフリカの警察官からのクソみたいな茶化しと賄賂の要求だけだったけれど(この警察官だけは北斗の拳の雑魚キャラ感が出ていた)。

私に申し訳なさそうに「あなたは中国人?」「こんなこと聞いてごめんなさいね、こんな時期だからどうしても気になって…」と尋ねる欧米人のご婦人からは、人が人を恐れ、疑い、嫌悪しているのを感じた。

 

今では当たり前になっている検温も、その当時はかなり戸惑った。初めて公共の場で検温を受けたのはケニアの空港だった。日本ではまだ公共の場での検温が行われていない時期に、アフリカの国境越えで受ける検温はものすごく緊張した。『体温 下げる ツボ』とか検索して、目的地が近くなると必死で手のツボを押したりもした。こんなに手のツボを押して旅したことは今までに一度もない。これからの渡航はこれが当たり前になるのだろうか、と思った。

コロナ 旅行

とある地方空港着陸直前に激しく尿意を催し、降機後1秒でも早く空港のトイレに駆け込みたい非常事態において、空港施設入場前に行う検温が長蛇の列を成していた時は、キリスト教徒でもないのに「ジーザス…」という言葉が自然と零れたし、ジーザスと言う人の心が少し分かったような気もしたりした。今までではあり得ないことが、次々と私の旅で起こった。

「キャンセルが出たから部屋のグレード、上げておいたよ」「来るはずだった団体が入国できなくてキャンセルになったから、ツアーは出せない」どこの国でも、これから観光業が一気に厳しくなるのが予想できた。

コロナ 旅行

モザンビーク地方空港のコロナ注意喚起

3月半ばからは欧米諸国がロックダウンを開始し、4月からは日本でも街から人が消え、いよいよ今まで経験した事のない世界に突入していった。乗ったことのある航空会社が経営破綻したり、泊まったことのある宿がクローズしたり。時間は不可逆だから当たり前だけど、もういわゆる“元の世界”には戻らないというのを強く感じたし、嘆くのが無意味な程に状況が激しく変化した年だった。

 

新しいことに目を向けることを強く感じた年

海外旅行だけでなく国内旅行もほぼ壊滅状態となり、非常に厳しかった2020年。

そんな中でもオンラインツアーだったり、従来の観光資源をワーケーションの場として活用したり、言い出したらキリがない程の観光業に携わる方々の努力や新しい試みがあった。こんな苦しい状況下でも可能性や選択肢を次々と生み出し、元に戻すのではなくさらに新しい価値を付加させ進化していこうという姿勢はさすがだと思った。そして、マイクロツーリズムやステイケーションといった観光の形が広く定着していくのも感じた。

東京ステーションホテル 朝食

私は今年初めて、近場のちょっといいホテルでの滞在を楽しむ「ステイケーション」を謳歌したのだけど、これはコロナがなければ私には一生縁のない旅のスタイルだったと思うし、新しい楽しみを知り今後の選択肢が増えたという点で、今年はまったくすべてが良くない年ではなかった。

人の数だけ、旅の形がある。そしてきっとそれは、絶対に無くなることはない。

 

2021年はどんな旅になるかな

未曾有が盛り沢山だった2020年。2021年もきっと状況は刻一刻と変化するだろうし、それを受け入れ対応できる柔軟な気持ちが大切だと思う。

コロナ 旅行

これは完全に個人の予想だけど、自由な渡航は2021年もなかなか難しいのかなと思う。日本国内は回復していくと思うけれど(そうでないといよいよまずい)、刻々と状況変化する中での国境越えはたとえ渡航OKになってもそこそこリスクだと思っている。国によるといえばそうだけど…もうしばらくかかるかなと。

なので2021年は海外旅行に関しては、色々な準備期間にする予定です。正直今すぐに発狂しそうなほど行きたい場所はないので、行けるようになった時に思いっきり楽しめるように力をつけておく。希望を持つのは大事、そしてもっと大事なのは今できることをやること、今この時をこの瞬間を楽しむことだと思う。

日本国内旅行に関しては、2020年のように新たな楽しみや魅力を発見できるといいな。そろそろどこか飛びたいしね。

そんなこんなで2020年もお疲れ様でした。
2021年も「サオタビ!」を宜しくおねがいします!

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