2020.03.13 アフリカ南部4ヶ国旅 Day8
<前回のあらすじ>
エスワティニのお土産を求めて出掛けるも、結局スーパー最強!となりスーパーでクノールスープを購入。その後、宿のスタッフのお姉さんと自作Tシャツで国際交流を図る。
逆走タクシーで空港へ
本日はエスワティニからモザンビークのビランクーロ(ビランクロス)という町へ移動です。
宿から空港までは車で約1時間半。朝8時の飛行機に乗るので、色々逆算して朝4時に起床。昨夜のうちに
早朝チェックアウトして空港に向かうから、タクシーを朝4時半に呼んでおいてほしい
とレセプションでお願いしていました。「その時間レセプションは閉まっているけれど、タクシーを呼んでおくわね。朝食はお弁当にしておくわ。鍵は警備員に渡してくれればいいわよ」とスタッフ。
そして朝4時半にレセプションに向かい、ホテル入口の警備員さんに鍵を返却し、お弁当を受け取る。そして呼んでくれているであろうタクシーを探すも、
タクシーがいない。
警備員さんに聞いても「知らない」とのこと。あらやだ、久々だけど良くある旅のアクシデント。便利なタクシーアプリがあるわけでもないこの国で、こんな郊外まで早朝にタクシーを呼ぶのはとても困難。困っていると、その様子を見て警備員さんが色々なところに電話してタクシーを呼んでくれました。ありがとう、警備員のおじさん!
そして5時頃にやってきたタクシー。
国際空港までおなしゃーす
うぃーす
タクシー運転手は「こんな早朝にすみませんね、お父さん、さっきまで寝てました?」という風貌の中年男性(どんな風貌)。早朝の空いた道路を爆走していきます。
一応グーグルマップ見ておこう
とグーグルマップを見ていたら、明らかに私たちの行きたい「キング・ムスワティ3世国際空港」ではない別の空港へ向かおうとしています。ちょっとちょっとムスワティ3世、あんたの空港、国民に浸透してないんでないの?(エスワティニにいる間の不備をすべて国王のせいにしたがる女)
おとうさん、違う違う、キング・ムスワティ3世国際空港に行きたいの
おっと、いけねえ
そう言ってタクシー運転手、
信号無視。
からの、
ドリフト並みの方向転換。
からの、
道路逆走。
ひぃぃぃいいいい!!!
早朝とは言え他の車も走っているのに、どうして海外のドライバーはこうも自由なんでしょう。どいつもこいつも
「俺は道路交通法なんかに縛られない。俺を縛っているのは『お前らを目的地に送り届ける』という使命感、ただそれだけさ」
という熱血単細胞みたいなのばかりです(私たちが乗るタクシーのドライバーは、なぜかそのタイプが多い)。結局信号無視を1回、道路逆走を2回して、朝6時過ぎにキング・ムスワティ3世国際空港に到着。って逆走2回もしたんかい!日本だったらこのドライブだけで免停ですよ。
どこまでもムスワティ3世な国際空港
はい、昨日降り立ったばかりのキング・ムスワティ3世国際空港に戻ってまいりました。
国際線出発はこちら。
本日のフライトはすべて、ヨハネスブルグ線。出発・到着ともに4便の、計8便です。これしか飛んでないのにこんな立派な空港。至る所に飾ってある国王の写真や、この空港は国王が作ったのよアピールに胸やけがしそうです。
チェックインが始まるまで、ホテルでもらった朝食弁当でも食べて待っていましょう。
弁当、オープン!
バナナにゆで卵にサンドイッチ、蒸しパン。
このアルミホイルの中身は…
フライドチキンだー。
お弁当の要素は日本と同じ感覚のようです。美味しかった。
6時40分にチェックインを済ませ出国手続きをしようとするも、パスポートコントロールの人が不在。7時になってようやく出勤してきて、パスポートにスタンプを押してくれました。
搭乗ゲート前の待合スペースにはお土産屋とカフェが1軒ずつくらいありましたが、まだ朝早いのでカフェは開いていません。お土産屋さんも物理的にはOPENしているけれど、誰もいないし電気も点いていないので多分開いていない、のかな。
特にすることもないので、
ムスワティ3世の写真を眺めたり、
ムスワティ3世が描かれている紙幣についての掲示を見たりしていました。
エスワティニでは原則として全ての紙幣の表面に現国王の肖像画が描かれており、50、100、200リランゲニ紙幣は偽造対策されたものが2018年から発行されているそうです。
あ、そろそろ搭乗時間だ!
てな感じでさよならエスワティニ。
エスワティニは最後の最後までムスワティ3世まみれでした。
ヨハネスブルグの空港でお買い物
1時間のフライトを経て、この旅で3回目だか4回目のヨハネスブルグ・ORタンボ国際空港へ戻ってきました。空路でこの辺の国へ行こうと思うと、必然的にORタンボ国際空港を経由することになりますからね。もう家です、家。
この後に乗るモザンビーク行きの飛行機は2時間後なので、空港内でお土産を買うことにしました。実は南アフリカでお買い物、ほぼしていないからね。
訪れたのは「Out of Africa」というアフリカ雑貨屋さん。
店先にいたマンデラさんの像と握手。え、マンデラさんで間違いないよね…?
こちらのお店は品揃えが豊富。
雑貨やお菓子など、とりあえずアフリカっぽい感じの物が買えます。多分何かしら気に入るものがあるのではなかろうか。
私たちはチョコレートや紅茶(南アフリカはルイボスティーがアレだからね)、あと可愛いキャンドルなどを物色。
これ可愛いね!
これもいいなぁ!
なんて言いながら商品を選んで両手いっぱいに持っていると、海岸沿いの道ででっかいラジカセを担ぎ大音量でズンチャズンチャとビートを刻んでそうな少年が近付いてきました。そして「ヘイ、マイフレンド」と言って、おっくんの肩を軽くポンッと叩いたではありませんか。
この瞬間に私の脳内では、
「え?マイフレンド?今この人マイフレンドって言った?あたしゃねぇ初見でマイフレンドとかヘイブラザーとか言って親し気にパーソナルスペースに入り込んでくる輩は大抵フレンドでもブラザーでもなくて詐欺師かひったくりか悪ガキだと思ってるんだよ。ああそうだよ警戒心の塊ババアだよ。そもそも簡単にマイフレンドとかヘイブラザーとか言って他人に絡める人って精神の距離感どうなってるの?悪そうな奴は大体友達なグレートフルデイズ的精神で目が合った奴は大体友達って感じなの?なにそれこわいおうちにかえる」
と、ノーブレスマシンガン思考が炸裂。所要時間は約0.03秒。本当、腐海みたいな脳みそしているわたしですが、一体この少年はおっくんに何をするつもりなのだ!と目ん玉ひん剥いて少年を凝視。不審な動きをしてみろ、体当たりで地の果てまで吹っ飛ばしてやる!フガフガ(鼻息)!
そんなわたしの鼻息に気付くことなく、「ヘイ、マイフレンド」と肩を叩かれたおっくんが呑気に振り向くと、マイフレンド少年は「これ使いなよ」とおっくんにお店の買い物かごを手渡しました。
なん…だよそれ…
やさしさマイフレンド級かよ
それを見た脳みそ腐海女SAORI。
ねえ、わたしには?
わたしには買い物かごくれないの?
わたしはマイフレンドじゃないの?(いじいじ)
0.5秒前くらいまで「マイフレンド言う奴だいたい詐欺師(要約)」ばりのことを思っていたのに。本当に恐ろしいのは初見ブラザー野郎でも初見マイフレンド野郎でもなくて、脳みそ腐海思考回路めちゃくちゃ野郎(自分)だと思い知りました。
ちなみにマイフレンド少年は、ただの気が利く店員さんでした。
モザンビークへGO!
では、この旅最後の国モザンビークへ飛びましょう。Airlinkで飛ぶのもこれが最後。結局この旅でAirlinkには4回お世話になりました。
目指すはモザンビークのビランクーロ(ビランクロス)という町!わくわく!
<つづく>
(この記事は2020年3月の南部アフリカ4ヶ国周遊旅ブログです)
コメント
がらんとした空港の写真をみると、なぜか便意を催します。
人によって、条件反射でこういうことって起きるようですね。
なんとか三世の王の波動なのか、それともSaoriンゴの不審の波動なのか。
これで帰国かと思ってたらもいっこ行くんですね。楽しみ
本屋でも通勤電車でもなく空港の写真を見てだなんて、
さすが紳士は反射の条件レベルが違いますね。
格式高い感じ。
そう、次の国が何気に一番旅行感あると思う!