2022.12.01 カタールW杯・中東3ヶ国旅 Day10
<前回のあらすじ>
美術館の後はドーハの街をぶらぶら、からの計画都市ルサイルへ。35,000歩歩いて疲労困憊!
このカタール(+バーレーン・サウジ)の旅も10日目を迎えました。長かったW杯旅行も、最後に夜のドイツ戦を見て帰国の予定なのですが。
皆さん、お気付きでしょうか?
実はですね…
今回の旅ではまだ、カタールにおいてアラブ諸国の定番料理的なものを食べていないんですよ。これは由々しき事態です。特に旅先では『ご当地』『期間限定』『名物』というワードに弱いSAORI。絶対に食べて帰るぜ、この土地の料理をな!!!
ということで訪れたのは、3日前にも来たスーク・ワキーフ。Googleマップで検索したところ、スーク・ワキーフに美味しくて価格もリーズナブルと評判の中東料理屋さんがあったのでね!
ワールドカップ中のスーク・ワキーフは、日中でもご覧の通り激混みでした。
では人混みをかき分けて、お目当てのお店に向かいましょう。
こちらがお目当てのお店「Abo Shariha Restaurant.souq waqief」。
ドアの上に「HUMMUS-FOUL-FALAFEL」と書いてありますが、3つとも料理の名前です。この料理食べるならうち、的な感じかしら。牛丼なら吉野家、親子丼ならなか卯、ピアノ売るならタケモトピアノ、みたいな。
実際Googleマップの口コミでも『フムス(hummus)とファラフェル(falafel)が美味しかった』的なのが結構ありました。これは期待できます。わくわく。
お店は大人気で、他店と比べても圧倒的にお客さんが多い。お昼時を避けたのですが、それでも常に満席。客席を囲むように立って待っているお客さんが何組もいます。
これ順番とかあるのかな?店員さん来ないかなー
と、しばらく観察していると。どうやらホールを店員2人で回しているようで、彼らは注文を受けて料理を運ぶだけでいっぱいいっぱい!さらに会計までこなさねばならないので、新規の客をテーブルに案内する余裕なんて微塵もありません。
しかも軽くキャパオーバーなのか、料理も全然出てきていない様子。テーブルに座っているお客さんのほとんどが、注文はしたけれど料理待ちの状態です。
これはテーブルが空いたらガンガン行かないとダメなやつ!
しばらく待つと団体客が帰り、ごっそり席が空きました。
よし!ここ空いたでー!
と席に座ろうとすると、後ろからやってきた家族連れに「俺らのが人数多いから席譲れよ」と強引に席を奪われました。ずおーん!それが人にものを頼む態度か!
席を奪われたため、またしばらく待つことになったSAORI。とりあえず強引な家族連れを呪っておきました。
食べ物の恨みは恐ろしいということを何らかの形で思い知らせてやる…
しばらくすると、強引な家族連れが座ったテーブルの近くに座っていた男性二人組が立ち上がり、そして去っていきました。
やったー!今度こそ空いたよー!
と光の速さで着席。さてさて、強引な家族を呪っている場合じゃない。飯だ飯。
まずこの店で人気の「フムス(Hummus)」とは、茹でたヒヨコ豆にニンニクや練りゴマ、レモン汁、オリーブオイル等を加えたペースト状の料理で、ピタパン等でディップして食べます。
フムスはレバント地方発祥ですが、レバント地方と言っても広義にはトルコ、シリア、レバノン、イスラエル、エジプトを含むあの辺の地域であり、実際にフムスがどこ発祥なのかはハッキリしていません。そのため色々な国が「フムスは俺んとこの料理だ!」と主張しているそうよ。
そんなフムスですが
今回は食べません!
ええええええ
今回SAORIがチョイスしたのは「ムタッバル」「ファラフェル」「シャクシューカ」です。どれも中東で良く食べられている(らしい)料理。まぁこれを食べれば、この土地の料理を食べたと、胸を張って帰国できますでしょう。
頼む料理も決まったので、忙しそうな店員さんをつかまえて注文しようと思ったら。料理を持った店員さんが私たちのテーブルにやってきて、
あれ!?ここに座ってた男性2人は!?
さっき帰りましたよ?
マジかよ!注文するだけして帰ったのかよ!
どうやら去って行った男性二人組は、注文するもなかなか料理がこないので痺れを切らして帰ったようです。そして今、彼らが頼んだ料理が運ばれてきたという訳です。
困ったなぁ…どうするかなぁ…
君たち、良ければ彼らが頼んだ料理、食べない?
今注文しても時間かかるし、この料理で良ければすぐ食べられるよ!
店員さんの持っている料理を見ると、頼もうと思っていた「ファラフェル」がありました。あとフライドポテトとミリンダ(ジュース)も。
うぇーい!ラッキー!
じゃあコレ(ファラフェル)とコレ(ポテト)とコレ(ジュース)もらいますわ
OK!伝票は直しておくからね
そう言って料理を置いて戻ろうとする店員さんを引き留め。
ちょいちょい!お兄さん!
あと「ムタッバル」と「シャクシューカ」も食べたい!
と、どさくさに紛れて追加オーダー。OK!と言って急いで戻っていく店員さん。よろしく頼むよ。
でもきっと追加分は時間かかるだろうから、先にファラフェルでも摘みましょうかね。
「ファラフェル(Falafel)」は潰したヒヨコ豆やそら豆に香辛料を混ぜ、丸めて揚げた料理。ほぼほぼコロッケみたいなもんです。ヘルシーコロッケ。
食べてみると、衣はサクサク!サクサクというかカリカリ?とりあえずベチョッとせず、軽い食べ心地。普段なら30代後半の胃腸に揚げ物はそこそこのダメージなんだけど、気付いたら次のファラフェルに手が伸びていました。中の具の味付けはスパイスを使いつつもクセがなく、何個でも食べられそう!お肉じゃなくて豆なので、胃腸にもダメージが少ない(重たくない)。
これは美味しいわ
このお店に来たら、ファラフェルはぜひ食べて下さい。
と、ファラフェルを2個食べたところで、なんと追加オーダーした料理がやってきました。他のテーブルは全然料理が出てきていないし、絶対後回しになると思っていたのに!ラッキー!
いえーい!店員さんグッジョブ!
その時、なんだか視線を感じたので振り向くと、私たちから席を強奪した家族連れが「なんであいつらはすぐ料理出てきてんだよ、俺らのが先に注文しただろ」みたいなジト目で見ていました。
へっ!ざまぁぁぁwww
心の声駄々漏れです。目には目を、歯には歯を、空腹には空腹を。食べ物の恨み、晴らせました。
では気を取り直して。
こちらは「ムタッバル(Mutabal)」という、焼いたナスのペーストにレモンやヨーグルト、ゴマペースト等を混ぜた料理。ペースト状でディップして食べる、という点がフムスと似ています。
ムタッバルは、このピタパン(中近東で食べられている平たい円形のパン)で、
ディップして食べます。
…あんまりナスの味、分からないな
レモンとヨーグルトの酸味がすごい
個人的にナスが好きなので頼んだのですが、ナスの味は良く分かりませんでした。さっぱりした味というか酸味のある料理なので、箸休め的な?サラダ的な?前菜的な立ち位置でお食べ下さい。
最後はこちら。「シャクシューカ」です。
シャクシューカはトマトソースに卵を割り落として焼いた料理。北アフリカを中心とする中近東で良く食され、もともとは北アフリカのベルベル人の料理と言われています。
普通シャクシューカの卵は目玉焼きみたいな感じで形が残っているのですが、このお店のシャクシューカは写真のようにスクランブルエッグ状のものでした。それによりトマトと卵がイイ感じに混ざり合っていて美味しかったです!
そうだなぁ、フムスは食べていないので分からないけれど、このお店に来たらファラフェルは絶対頼むべきですね!
おそらくここまでの混雑はワールドカップ中だからであって、普段行っても強引な家族連れと闘うことはないと思われます。安心してご来店下さい。
美味しい&リーズナブルな中東料理のお店でした!
「Abo Shariha Restaurant.souq waqief」の場所
<つづく>
(この記事は2022年11月のカタールW杯+α旅ブログです)
コメント
美味しそう(^ω^)
そのサクサクしたやつすごい食べたい!ツマミを抑え気味なのでこういう写真我慢できましぇん!
まさかツマミを抑え気味だなんて…
じゃあヘルシーなファラフェルはバッチリだね!
上京してるなら、中東行かなくても都内で食べられるみたいだお(‘ω’)☆