「三笘の1mm」を1mmも見てなかった、そんなスペイン戦

2022.12.01 カタールW杯・中東3ヶ国旅 Day10

グループリーグ第3戦はスペイン戦。

私のワールドカップに関する知識は「スペインとドイツは強い」くらいで、第3戦にしてようやく日本選手の名前とシルエットが一致してきた感じです。そんな私のために会社の後輩が『注目選手一覧』を紙にまとめて渡してくれるほど、今回のワールドカップも無知で臨んでおります。

さて。スペイン戦は現地時間22:00から。この時間になってくると、皆のテンションも面白おかしくなってきます（動画の音量注意！）。

ただただ「stadiumはthis wayだぜ」と言うだけなのに、メトロ構内はまるでライブのような雰囲気。

ちなみにこの「this way」ですが、ワールドカップが始まった頃は「metro this way（メトロはこっちだよー）」という録音された音声が流れていて、スタッフは👉←これを振っているだけでした。

それがスイスvsカメルーン戦の試合終了後、帰路に着くテンション爆上がりの観客たちが「metro this way」の音声の後に「Huuuuuuuu～!!!!」と謎の合いの手を入れるようになり。日を追うごとに「this way」の合いの手が拡散され、ついにはスタッフ自ら拡声器で「俺のthis wayがNo1だぜ！」と言わんばかりのthis wayアレンジ合戦があちこちで繰り広げられるようになったのです。

うん、今日も世界は平和だな。

スペイン戦のスタジアムは、初戦ドイツ戦で勝利を収めたハリーファ国際スタジアム。

我々は、イスラム芸術博物館で購入したライーブくん帽子を被って参戦です！

座席はこの辺り。目の前にはスペインサポーター。勝手なアレですが、彼らからは

『この試合は消化試合みたいなもんよね』『余裕余裕！』

感が漂っていました。そういえば昼間ご飯を食べたお店にいたスペインサポーター達も、既に祝杯上げてるんじゃないかくらいのテンションの高さだったし。

歳を重ねるにつれて失言が増えます。ご年配の政治家が失言連発する気持ちが少し分かりますね。

試合前のセレモニーが始まりました。

まずは毎度おなじみ、でっかいトロフィーの入場。

そしてスタジアムの照明が消え。

炎や光の派手な演出で、観客のボルテージは最高潮！

いよいよ試合開始です！

キックオフ！

試合開始早々、前半11分にスペインが先制ゴール。目の前のスペインサポーターは、

『いえーい！ま、いつも通りだな！』

みたいな感じ。うん、まぁそうだよね。そのまま0-1で前半終了。ほとんどスペインがボール持ってたし、やっぱりスペインに勝つのは厳しいなぁ…と思っていたら。

後半早々、堂安選手の豪快なシュートがゴールに突き刺さり。

マジで悲鳴みたいな変な声が出ました。変な声出しながら飛び跳ねて周りの人と喜びのハイタッチ！

そして堂安選手のゴールの3分後。

そうです、あの『三笘の1mm』のシーン。

あれね、現地で見てたらね、

何をVARチェックしているのか1mmも分からなかったよ。

実際あの時の私がどんな感じだったかと言うと。

－－－田中碧選手がゴールを決める－－－

オフサイドしか知らない人。

まぁね、現地とは言えそんな近くで見ていないしね。一瞬のことなので、まさかそんな1mmのせめぎ合いをしていたとは露知らず。何の判定をしているのか良く分からない状況ですが、ひたすら祈ります。

そしてVAR判定の結果は！

GOAL！！！

なんか良く分からんけど！

今のところ1位！！！

結局三笘の1mmを知ったのは試合終了後。この時は何だかよく分からないけれど、とりあえずイエェェェイ！みたいな感じで喜んでおりました（素人ですみません…）。

そのまま試合終了！

なんと2-1で、あのスペインに勝利。

ドイツに続いてスペインにも勝つとか。予想外すぎて信じられませんでした！

Player of the matchは田中碧選手。

実は我々夫婦が着ていたのは田中碧選手のユニフォーム。日本を発つ前日の夜に急いで丸の内オアゾ1階の丸善で購入したのですが（いつも旅の準備がギリギリすぎる問題）、

と、おっくんは物凄いドヤ顔していました。そんな田中碧ユニフォームにまつわるネタをひとつ。

田中碧ユニフォーム着用の我々夫婦。ドイツ戦に向かうメトロでドイツ人マダムに「ユニフォームの写真撮っていい？私の可愛い犬に彼の名前を付けたの！」と興奮気味に声をかけられた。『名前、碧なんだ〜』と思っていたらインスタを見せてくれて

「これが私の可愛いタナカよ！」

犬の名前、田中だった pic.twitter.com/07A6lfYtYG

— SAORIGRAPH｜弾丸旅行記・旅ライター (@saorigraph) November 24, 2022

選手の皆さん、どうもお疲れ様でした。

ドイツだけでなく、スペインにまで勝つところを見せてくれてありがとう！

この試合負けたスペインでしたが、グループ2位通過なのでサポーターはそこまで荒れておらず。帰りにスペインサポーターに『一緒に決勝トーナメント行こうぜ！』と声を掛けられたりして、なんだかほっこりしました。

こうして私たちのカタールワールドカップ（＋どさくさに紛れてサウジ＆バーレーン）の旅は終わり。

本当は決勝トーナメントのチケットも持っていたけれど、これ以上休むと（今回は11日間の休暇を取得してきた）職を失ってしまうので、泣く泣くリセール。

それでも、ドイツとスペインに勝つというすんごい試合を観られたので満足です！

じゃ、日本へ帰りましょう！

<つづく>

（この記事は2022年11月のカタールW杯＋α旅ブログです）