W杯グループステージ第3戦「日本 vs ポーランド」の素直な感想

旅の随筆
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6/28(木) ロシアW杯旅行7日目

W杯決勝リーグ進出をかけた、グループステージ第3戦「日本 vs ポーランド」が行われる、ヴォルゴグラード・アリーナへ。

気温35℃(体感は40℃くらいあった)と灼熱のヴォルゴグラード。こんな中でサッカーをするなんて、選手はすごい体力だなぁ…と完全に他人事ですが。決勝リーグ進出がかかっている試合、気合入れていきましょう!

 

こちらが会場となるヴォルゴグラード・アリーナ。

 

上の写真で赤丸で囲ったところ、何かあるでしょ?

 

実はこれ、ヴォルゴグラードの唯一の観光スポットと言っても過言ではない(ちょっと失礼)『ママエフの丘』に建っている『母なる祖国像』です。像の高さは51m。パリの凱旋門くらいの大きさですね。でかっ!!!

ママエフという名前は14世紀、タタール・モンゴル軍のママエフ・ハーン(ママイ・ハーン)が、ヨーロッパに向けて進行中にこの地で野営をしたことから由来しているのだそう。(ちなみに13世紀以降この辺りはモンゴル帝国に占領されていたんだって。モンゴル強いな)

SAORI
SAORI

あれ!ママエフの丘見えるよ!

おっくん
おっくん

いえーいラッキー!ママエフ制覇!

遠くから見ただけで観光した事にしてしまうざっくり具合。だいぶ扱いが雑です。

ママエフの丘は、現在は第二次世界大戦の戦没者を祀ったモニュメントや慰霊堂が建つ、平和祈念の地となっています。戦没者慰霊堂では毎時55分に衛兵の交代が行われるので、もしも、ヴォルゴグラードへ行く機会があったら時間を狙っていくといいですよ。

 

はい、入ります。

 

第2戦のセネガル戦は奇跡のゴール裏(&いざこざ)でしたが、第3戦はこの位置。

第2戦ですごい近くで見れたし、第3戦はここで座ってまったり観戦しましょう。

 

そうそう、暑いしね、喉乾くから飲み物も買いましょうね。めっちゃ混んでるね。

 

キックオフは17時。試合前に各国の国旗が広げられます。

おっくん
おっくん

良し!絶対勝つぞ!

SAORI
SAORI

おおおー!!!

おっくん
おっくん

俺はポーランドには借りがあるからな…

おっくん
おっくん

絶対に負けられない…

SAORI
SAORI

え?ポーランドで何があったの?

どうやらおっくん。

『世界一周中にポーランド行きの夜行列車でサブバッグを丸々盗まれた』らしく、それはもう、ありとあらゆる貴重品や思い出を失ったそうです。おっくんのこれまでの旅行中における盗難被害総額は、かなりの額になると思います。

(何度も盗まれているし、盗難だけでなく病気になったり怪我をしたり結構大変)

そんなことがあってもこうして旅行をする彼は、ひたすらに旅行が好きなのか、辛い事もすぐ忘れてしまう都合の良い脳みそをお持ちなのか、ちょっと良く分からないけれど。でもメンタルは鋼だと思う。

 

おっくん
おっくん

あの時盗まれたサブバッグの分まで…

おっくん
おっくん

勝ち点取りに行くぜぇ!!!

SAORI
SAORI

お、おう

※命があればそれだけで良いので、万が一旅行中に金品やらなにやらを盗まれたり、襲われて強奪されそうになっても、抵抗したり犯人を追い掛けたりするのはやめましょう。

 

17時、キックオフ!(この写真、まだキックオフしてないな)

 

試合の内容はもう2年前なので割愛しますが、この試合のことを皆さん、覚えていますでしょうか?

前半を0-0で折り返した日本でしたが、後半14分でポーランドにゴールを決められ0-1に。

同時刻開催していたコロンビア対セネガルがまだ0-0だったので、このままでは日本は決勝リーグに進めない!なんとしてでも!点を取ってー!!!と必死で応援する観客たち。わたくしも祈るような気持ちでピッチを見つめていました。

 

ところがしばらくすると、さっきまで必死で走り回っていた選手たちが、後方でパスを回し始めました。まったく攻める気配はありませんし、ポーランドの選手もボールを奪いにくる気配がありません。ただただ、パスを回す様子を( ゚д゚)←こんな顔で見る観客たち。

SAORI
SAORI

え?何してんの?練習?

 

サッカーにあまり詳しくないわたくしは全く状況が分からず、『早く攻めて点とらないと、負けちゃうよぉぉぉぉお(泣)』『なにしてんだよぉぉぉぉおお』とオロオロ。

実はこの時、コロンビア対セネガル戦で後半29分にコロンビアが先制し、2位争いをしていたセネガルと日本は勝ち点、得失点差、総得点全てで並ぶというまさかの事態になっていたのです。その場合、次に順位を決定する要素となるのがフェアプレーポイント(イエローカードやレッドカードを提示された数で換算されるポイント)。このフェアプレーポイントは、日本の方が勝っている。

おっくん
おっくん

つまりセネガルが点を入れなければ、日本は決勝にいけるんだよ

 

と、その時。会場でものすごいブーイングが起こり始めました。日本やポーランドのサポーターというよりも、ロシア人の観客によるブーイングがすごく大きかった。ブーイングだけでなく、席を立って帰っていく人の姿もたくさん見られました。

ロシア人の観客たちは、試合中『ロ・シ・ア♪ロ・シ・ア♪』とロシアコールをしたり、ウェーブを何度もやったりと、けっこう楽しんで観戦していたのですが、この日本の戦意ゼロのパス回しを見てものすっごいブーイングをしていました。こんな地鳴りのようなブーイングは初めて体験しました。

わたくしも地鳴りのようなブーイングに乗っかって

SAORI
SAORI

ブーブー!ブーブー!

と言ってみました。だって!それはもう、単純につまらなかったんだもの!

 

そしてそのまま試合は0-1で終了。コロンビア対セネガルも1-0で終了。この瞬間、日本の決勝リーグ進出が決まりました。

これがエンターテインメントとしての試合だったら、あの後半のパス回しは最悪ですけどね。だからロシア人の観客たちは激しくブーイングをしたんだな。わたくし個人も、勝って欲しいけれどそれ以上に「すごかった…!」と思える試合を観たいという気持ちがありました。ただこれは個人的な都合。

『W杯の決勝リーグ進出を賭けた戦い』としては、あの後半のパス回しは戦略のひとつ。ルール違反でもない。勝つことに重きを置いた日本代表としては、これは正しいプレー。

おっくん
おっくん

選手や監督はルールに則ってプレーしたまでやからな

 

とは言え、喜ぶべき結果なのだと頭では分かっていても。

最後までプレーする姿を見たかった、という気持ち。誰に対してなのか、心の片隅にある申し訳なさ。試合を終えた選手に対して心の底から「おめでとう!」という思いを抱けなかった自分。

どう消化して良いのか分からない色々な気持ちが宙ぶらりんのまま、夕暮れのスタジアムを後にしました。

 

21:35発のモスクワ行きの飛行機に乗らなければならず、タクシーを捕まえて移動して、搭乗手続きをして…と慌ただしかったため、さっきまでの悶々としていた気持ちに「まぁいいか、ひとまずモスクワへ!」と区切りをつけました。

2年経った今。

やっぱり、理解や納得は出来ても完全に共感できない事って、あの試合も含め人生には沢山あるんだなぁと思う。

 

<つづく>

 

(この記事は2018年6月のロシア旅ブログです)

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