ラール・キラーにジャイナ教にジャマー・マスジット!女3人デリー観光へ

デリー観光 女子旅 旅の随筆
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2018.02.12(mon) インド旅行2日目

昨日はインドに到着しただけで終了したので、今日から本格的な観光スタート!

デリー観光 女子旅

朝、宿泊しているホテルでインド在住のサヤカと合流。約10年ぶりの再会です。
(※マリコ&サヤカの顔出し許可は得ていないので、ニコちゃんマークで)

高校時代、一緒に白球(バレーボール)を追いかけていた3人が、本日はインドで何かを追いかけます。

 

世界遺産の赤い城「ラール・キラー」へ

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まずはメトロに乗って移動します。

デリーは「オールドデリー」「ニューデリー」「サウスデリー」と大きく3つのエリアに分けることができます。今日はオールドデリーとニューデリーのあたりをフラフラする予定。

 

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インドの電車と言うと人が列車から溢れているイメージがありますが、メトロはとっても快適でした。ラッシュ時間や混み合う路線じゃなかったのかもしれないけれど。

 

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さて、まず向かうはオールドデリーにある世界遺産の「ラール・キラー」です。

ラール・キラー

ムガル帝国の第5代皇帝シャー・ジャハーンが、アグラからデリーに遷都した時に居城として築いた城。赤砂岩で造られた城壁に囲まれたラール・キラーは、力強い外観とは対照的な贅を尽くした優美な宮殿も必見!英語ではレッド・フォートと呼ばれる。

ムガル帝国第5代皇帝のシャー・ジャハーンは、あのタージ・マハルを造った人物。なんとなんと、それは期待できますね、ラール・キラー!名前もなんだかカッコイイし。

アキコ氏
マリコ

ラール・キラー楽しみ!

SAORI
SAORI

だねー!わくわく!

期待に胸を膨らませて到着したラール・キラー。

が、しかし。

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まさかのお休み。

SAORI
SAORI

ずーん!

IMA先輩
サヤカ

あ、やば、今日月曜日か!

一瞬でラール・キラー観光が終わってしまいました。そう、ラール・キラーは毎週月曜日がお休み。皆さまも旅程を組む際は、曜日にご注意を!

アキコ氏
マリコ

でもまぁ、赤い城壁見れたしね!

SAORI
SAORI

次行こ、次!

お休みのものは仕方がない。ここは切り替えて次に進みましょう。いつまでも引きずっていても、ろくなことないからね!

SAORI
SAORI

でも…最後にもう一度だけ…

と言い、振り向きざまにラール・キラーの写真を撮るSAORI。すると。

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めっちゃカメラ目線のメンズが写った。

ラール・キラーを撮ったはずなのに、見知らぬ男性の記念写真みたいになってしまった。ほらね…だから言ったでしょ?いつまでも引きずっていても、ろくなことないって!(失礼)

でもなんだかほっこりする写真で結構好きですけどね。これ。

 

興味深い「ジャイナ教」の寺院

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ラール・キラーの向かいには、なにやら目を引く建物が。

 

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この赤(ピンク?)色の建物は「ディガンバラ・ジャイン・ラール寺院」。

インドには様々な宗教がありますが、こちらは「ジャイナ教」という宗教の寺院。ジャイナ教は紀元前5世紀頃に開かれたインドの宗教で、徹底した苦行・禁欲・不殺生の実践を重視します。

ジャイナ教の特徴
・断定を避ける(真理は多様に言い表せる)
・数百万人の信者がいるとされるがそのほとんどがインドにいる
・悟りを開くことで輪廻転生から解脱する
・苦行を重視する

引用:大学4年間の宗教学が10時間でざっと学べる P91

ジャイナ教の修行者は『生き物を殺す(傷つける)こと』『嘘をつくこと』『他人のものを盗むこと』『姦淫すること』『ものを所有すること』の5つを禁じられています(五戒)。

この五戒のうち特に不殺生戒(生き物を殺さない)が重視されるのですが、飲み水に微生物が溢れていることを知ったジャイナ教徒が、水を飲むより衰弱死を選んだという報告書もあるんだとか。

SAORI
SAORI

ちょ、ストイックすぎるよ…

そんなジャイナ教の寺院にでかでかと掲げられていたポスターがこちら。

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待って待って、何でオジサン、裸なの?

アキコ氏
マリコ

これは…一体…

SAORI
SAORI

どういうこと…?

えっと、不殺生で禁欲で苦行で飲み水には微生物がいるから衰弱死を選択してポスターには裸のオジサンで…ちょっとストップ、情報過多で脳内処理が追い付かない。

なにこれ、無量空処?私いま、五条悟に領域展開されてるの?

ジャイナ教には「白衣派」と「裸行派(空衣派)」という宗派があるそうで。この一糸纏わぬ男性たちは、おそらくその「裸行派」なのかなぁ…いやむしろそうであってほしい。そうでないと色々ツライ。

ちなみに私の調査によると「裸行派」は自分が裸だとは考えず、むしろ彼らは環境すなわちアーカーシャ(空間・虚空)を身に纏っていると考えるのだそう。

え、虚空とか、完全に五条悟。

SAORI
SAORI

私は裸ではない。虚空を纏っているのだ

とか言ってみたいけど、衣服は身につけたい。衣服を身につけた上で、虚空を纏ってみたい。ちなみに衣服を身につけない「裸行派」の慣習は、身体の快楽や私的所有権といった欲求に屈しないことを表しているんだとか。なるほどね。

 

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とまぁ、なかなかインパクトのある宗教ですが。

“輪廻から解脱するには正しく生き、苦行によって業を消し去ることが必要だ”と説くジャイナ教。信者の方は熱心にお祈りをしていて、とても真面目な印象を受けました。
(他の宗教が不真面目という訳ではないので悪しからず)

興味ある方は調べてみて下さいね!

 

混沌とした街並み散歩

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ジャイナ教で若干衝撃を受けたので、箸休めに混沌とした街並みをぶらり散歩しましょう。

 

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SAORI
SAORI

わ~!ターバンだ~!

何かを頭に巻いている人を見ると、なぜかテンション上がる。

 

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人もバイクもオートリキシャも多くて、なんだか凄かった(感想雑)。

 

インド最大級のモスク「ジャマー・マスジット」

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続いて向かったのは、オールドデリーの小高い丘の上に建つ「ジャマー・マスジット」。インド最大級のモスクで、ここを中心にムスリムの街が広がっています。毎週金曜日は礼拝で大混雑するんだそうな。

インドと言うとヒンドゥー教というイメージですが、全人口の約14%くらい(約1億8,000万人くらい)の人はイスラム教を信仰しています。日本の人口より多い…!

 

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先程のジャマー・マスジットの写真の、向かって左側のミナレット(塔)は展望台になっています。展望台にのぼるにはチケット購入が必要だよ。

 

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SAORI
SAORI

よーし!ミナレット、のぼるぞ~!

 

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ミナレットの中は螺旋階段になっています。階段は全部で122段。人がすれ違うのも困難なほど、狭い空間です。

 

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階段の途中、ところどころ壁にあいている穴からは外が見えます。

そして階段をのぼりきった展望台は、

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狭っ!!!

ほぼ床が無い。そこにどんどん人がのぼってくるので、展望台は大渋滞です。

 

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展望台から見る街並みはこんな感じ。

人が沢山いて、遠くの方は霞んでいました。

 

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ジャマー・マスジットの楽しみはミナレットの展望台だけではありません。

 

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見て!床!可愛い!

 

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壁も!可愛い!

SAORI
SAORI

モスクとか教会とか飽きたよ

という時期もありましたが、最近「細部を見る」という楽しみを知りました。いつもと見方を変えて、ミクロ視点の旅行もこれまた乙だなと思います。ぜひぜひ、でかい建物に飽きてしまった方は、その細部を観察してみて下さい!

 

<つづく>

 

(この記事は2018年2月のインド旅ブログです)

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