農家さんの敷地にある秘湯「ニセコ黄金温泉」は開放感がたまらない!

旅の随筆
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前回記事で昆布駅を堪能したSAORI。

昆布滞在予定時間があと4時間半あるので、グーグルマップ上で見つけた「黄金温泉(こがねおんせん)」に行ってみることにしました。

最近の若い子(言い方がババァ臭)はインスタでどこに行こうか決めるそうですが、わたくしクラスになるとグーグルマップで上空から旅先を決めます(本当の話)。

 

黄金温泉は、昆布駅から北海道道207号を北東に進んでいきます。
駅からの距離は3,2km、歩くと約40分の距離です。

 

普段わたくしが利用している巨大ダンジョン新宿駅は、気を抜くと肩がガシガシぶつかる殺伐とした世紀末みたいな所なのに。

昆布のこの穏やかさと言ったら。

まず肩をぶつける相手がいません。
逆にこの人口密度で肩がぶつかったら、完全に憎悪か恋心によるものです。

お散歩をしていた幼稚園児と保母さんが「こんにちは~!」と声を掛けてくれて、魔都TOKYOで荒んだ心が昆布で癒されていくのを感じます。シュワ~(浄化される音)

 

しばらく進むと北海道道207号と北海道道343号の分かれ道に差し掛かるので、ここは右(343号)へ進みましょう。

 

ここから北海道道343号になるのですが、

な、なんということでしょう・・・!

 

試される大地、だと!?

「ここから先の大地でお前は試される」とな?
自分の道は自分で切り開け、とな?
夢は見るものじゃない、掴むものだ、とな?

SAORI
SAORI

さすが北海道、開拓心はんぱねぇな

自分の人生を切り開きたくなったら、北海道道343号へどうぞ。

 

そんな試される大地343号(命名)をテクテク歩いていると、道路の横の茂みで時折「ガサガサッ」と音がします。

SAORI
SAORI

熊かっ!?それとも、熊みたいなオッサンかっ!?

と警戒するわたくし。どちらにしろ、出会ってしまったら対応に困ります。

とりあえず山道では「ここにいますよ!」という自己主張が大事。
ということで、ももクロの「行くぜっ!怪盗少女」を熱唱しながら歩きました。
ひとりの山道でテンション上げたい時は、大体怪盗少女歌ってます。

▼黒部の秘境「下ノ廊下」でも歌ってました▼

富山県|下ノ廊下【黒部ダム~阿曽原温泉②】 | サオタビ!!

 

熊にも熊みたいなオッサンにも出会うことなく山道を抜けると、広々とした田園地帯に。

正面に見えるのが羊蹄山です。

写真で羊蹄山の左裾あたりに黄色い看板が立っていますでしょ?

 

これが、本日お邪魔する「黄金温泉」の看板です。
日帰り入浴5月~10月の半年間のみの営業です。

この看板の道路挟んで向かい側が、黄金温泉を営む農家さんのおうちとなります。

 

SAORI
SAORI

お邪魔しまーす!

敷地内を進むと「十割そば」と書かれた建物と、奥に温泉の建物があります。

実はこちらの黄金温泉。農家を営む林さん(現在は農業は息子さんがしているそう)の手作りの温泉なんです。このあたりの話は、記事の後半で書きますね。

そしてなんと林さんは温泉だけでなく、十割そばまで作ってしまうツワモノ。事前にお願いしておけば、お風呂上がりに十割そばを食べられるのです。

 

では、まずは「十割そば」と書かれた建物で受付をしましょう。

入浴料は大人500円 / 小学生250円 / 幼児100円。

お蕎麦は並盛り600円 / 大盛り900円です。

 

SAORI
SAORI

あれ、受付に誰もいない・・・

どうしようかなー、と思っていたら。

 

よく見たら受付にマイクがあるではないか。

まさかこのマイクに向かって喋れば、人がいる所に繋がっていて声が聞こえるのか?
恐る恐るマイクに向かって喋ってみた。

SAORI
SAORI

す、すみませーん・・・!

 

すると、建物の厨房らしき所からおじいちゃんが顔を出した。林さんだ!

 

林さん
林さん

あれー。全然気が付かなかったよー。
あんた、どこから来たの!

どこから・・・
これは、現住所(東京)を言うべきなのか。それとも拠点(札幌)を言うべきなのか。それとも駅名(昆布)を言うべきなのか。

という考えが脳内を巡る事1秒。

SAORI
SAORI

こ、昆布駅から歩いてきました!

林さん
林さん

歩いてきたのかい!そりゃ気付かないわ。
駅で自転車借りてくれば良かったのに。

そんなサービス(自転車レンタル)があること、初めて知ったよ・・・徒歩で来ちゃったよ・・・

 

SAORI
SAORI

あ、大人1人と、おそば並盛お願いします。

林さん
林さん

はい、じゃあ1,100円ね!

SAORI
SAORI

ほい!では温泉いただきまーす!

 

受付で入浴料を払ったら温泉の建物へ。

右が女湯、左が男湯となっております。

 

建物の中に入り、靴を脱いで脱衣場へ。
平日の昼間だったからでしょうか、ほぼ貸切でした。

休憩スペース、トイレ、洗面台、ドライヤー、100円のコインロッカー、脱衣かご(脱衣スペース)があります。脱衣かごの前はカーテンで区切られているので、入口から人が入ってきてもいきなりマッパ(真っ裸)を見られることはありません。

では、貴重品は100円ロッカーへ預けて、さっそく入りましょう!

 

まず内湯(写真は女湯)です。

これが・・・手作りとは・・・クオリティはんぱない。

壁の向こう側は男湯になっています。

 

洗い場には水栓が2ヶ所(シャワーは1つ)です。

シャンプーとボディーソープも備え付けてあります。

では、露天風呂に行ってみましょう。

 

黄金温泉の素敵ポイントは、なんといっても露天風呂の開放感!周りには背の高い囲いがないので、正面にニセコアンヌプリを眺めながら入ることができます。

ちなみに露天風呂は半混浴(?)となっており、上の写真の前方左部分は男湯と繋がっております。

わたくし、半混浴は初めてだったのですが、

SAORI
SAORI

まぁ、そんなたいしたモノは持ち合わせていないからな

と、特に気にはなりませんでした。
それよりもこの青空の下、開放感たっぷりの温泉が超絶気持ちいい!!!

 

露天風呂には、五右衛門風呂と

 

寝湯もあり、わたくしのお気に入りはこちらの寝湯!

パラソルが立っていて、このように晴れた日でも、顔面に直接日が当たらないので快適に入ることができます。

 

うはぁぁあああ

SAORI
SAORI

あ、すみません、気持ち良すぎて野太い声が出ました。

寝湯から見えるのは羊蹄山。風呂に寝そべって青空と羊蹄山を見ながら入る温泉、最高です。
こんな開放感、ダナキルツアーの青空トイレ以来かもしれません。

しかもこの寝湯。ヘッドレストのように頭を乗せる部分がちゃんと作られていて、それが見事に首~頭にフィットするんですよ。ものすごくラクな姿勢で入れて感動しました。

わたくし、職業柄色々なメーカーのユニットバスに入ったりするのですが。正直どこのメーカーのユニットバスよりもフィットするヘッドレストだったので、思わず

SAORI
SAORI

林さん、神か!!!

とひとり大地に向かって叫んでしまいました。

 

黄金温泉は源泉掛流しで、泉質はナトリウム – 塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉(低張性中性高温泉)。

ごめんなさい、わたくし泉質には詳しくないので気の利いたウンチク語れないけれど、入った感じ柔らかい感じのお湯でした。(温泉ソムリエの勉強しようかなぁ)

さらに黄金温泉のお湯には炭酸ガスが含まれていて、少し入っているだけでも写真のように肌に気泡がどんどんついていきます。そして肌をなでるとツルツルする!
冬になるとカサカサし始める、だいぶお肌が曲がりくねった30代半ばですが、ここのお湯に浸かるとトゥルットゥルになりました!

 

脱衣場の壁には入浴客がコメントを書いた付箋が沢山貼られていて、「愛されている温泉なんだなぁ」とほっこりしました。

わたくしもすごく気に入ったので、付箋にコメント書いて貼ってきましたよ。

SAORI
SAORI

さーて!では風呂上がりの十割そば、食べますか!

 

お風呂をあがり、そば小屋(勝手に命名)に行くと、林さんの手作り十割そばが出てきました。

SAORI
SAORI

わーすごい!風呂上がりの蕎麦最高!
あ、麦茶までありがとうございます!

林さん
林さん

あ、それ麦茶じゃなくて蕎麦つゆね

ずーん。

林さん
林さん

ほら、これもどうぞ。キュウリの素揚げだよ。

サービスでキュウリの素揚げをいただいちゃいました。嬉しい。
(ズッキーニみたいで美味しかった!)

 

十割そばをいただきながら、林さんとお喋りタイムです。

SAORI
SAORI

お父さんがこの温泉作ったんですよね?すごいなぁ。

林さん
林さん

いやぁ、趣味でやってたらどんどん大きくなったんだよ。

SAORI
SAORI

(趣味のレベル高すぎだよ)
温泉つくって何年くらいになるんですか?

林さん
林さん

20年近くかなぁ?
毎日ここに朝5時から夜8時までいて、管理しているんだよ。

 

じゅ、16時間労働・・・!?

 

SAORI
SAORI

なんと・・・。
本当に素敵な温泉をありがとうございます!
ちなみに1ヶ月どれくらいお客さん来るんですか?

林さん
林さん

1ヶ月1000人くらいかな?
特に広告出してないし、みんな口コミとかで来てるみたいだよ。
あとはテレビとかにちょっと出たかな。

 

いいな、わたくしのブログにも口コミで1000人くらい来てほしい。

 

SAORI
SAORI

ふえー!すごい!
ちなみに、庭掘ったら急に温泉出てきたんですか?

なんだその「石油王」みたいな発想。

林さん
林さん

私はずっとここに住んでいるんだけど、昔はこの辺一帯も木がいっぱいの山裾だったんだ。

林さん
林さん

で、昔から湯気がたつくらい温度の高いお湯がこの辺に出ていてね。
温泉があるのは分かっていたんだよ。

SAORI
SAORI

なるほど。(その辺掘ったら出るってもんじゃないのね)
あ、露天風呂の寝湯、すっごく気持ち良かったです!頭のせる部分が!

林さん
林さん

そうでしょ?あそこに頭をのせて入るとちょうどいいでしょ?
(ちょっと嬉しそう)

SAORI
SAORI

あれもお父さんが作ったんですか?石で?

林さん
林さん

いーんや、ありゃコンクリートで作ったんだよ。

あれをコンクリートで作るとか。コンクリート神か。うちにも作って欲しい。

 

SAORI
SAORI

あ、おそば作るとこ、見たい。

と言って見せてもらいました、そば打ち!
そば粉をこねてまとめて、耳たぶくらいの柔らかさにするのがコツのようです。
お蕎麦も趣味で始めたそうで、趣味でここまでするのは本当にすごい。

店内には
『未定:高齢のため、来年度よりそば営業は土日祝日のみの予定をしております』
という貼り紙がしてありました。

SAORI
SAORI

来年度からおそばは土日祝だけにされるんですか?

林さん
林さん

ああ、それは未定だけどね。
もう歳だから無理して体壊してもいけないからね。

 

仰る通り。林さんにはずっと元気でいて欲しい。

 

SAORI
SAORI

ちなみにお父さん、今おいくつなんですか?

林さん
林さん

ふふ、いくつに見える?

 

まさかの質問返しー!!!
この『年齢質問への質問返し』を女子がやると「めんどくせーな、たいして興味ねーよ」と思いますが、林さんがやると最高に可愛い。

ただ、どう返答するのが正解なのか、わたくしの経験データでは正解を叩き出せない。

 

SAORI
SAORI

(若く言いすぎても「そんなに若輩者ではない!」と失礼にあたるかも)

SAORI
SAORI

(ただ実年齢より上を言ったら「そんなに老いぼれておらん!」となるかも)

※これはあくまでわたくしの脳内論争です。

SAORI
SAORI

えっと・・・74歳くらい?

林さん
林さん

ふふ、もう80歳だよ。
(ちょっと嬉しそう)

・・・うん、なんだか上手くいった気がする。

というか、80歳であの作業量・・・すごいです。
本当に、素敵な温泉をありがとう。

 

まるで、田舎のおじいちゃんの家に遊びに来たような時間を過ごさせていただきました。
黄金温泉は、心も体もほっこり温まる手作り温泉でした。(そしてロケーションも最高)

林さん、これからもお体に気を付けて。いつまでも元気に温泉続けてください。
次訪れるときは、星が見える夜に温泉に入りたいと思います。

 

黄金温泉(こがねおんせん)
住所
アクセス JR昆布駅から車で4分 / 徒歩で40分
営業時間 10:00~20:00(5月~10月)
定休日 11月~4月
入浴料金 大人500円 / 小学生250円 / 幼児100円
メニュー 十割そば 並盛600円 / 大盛900円
電話 0136-58-2654

 

<つづく>

 

(この記事は2018年8月の北海道旅ブログです)

コメント

  1. OKU より:

    “キュウリの素揚げ”がとっても気になる! (^^)b

    黄金温泉! とっても気になります!
    お蕎麦も美味しそう♪
    今度近くに行った時はぷらっと寄ってみます! (#^ー゚)b

    あっ! ここで散歩中の保母さんに出会ったら肩からぶつかって行けばいいんですネ♡ ←絶対何かが間違ってる! (。≧∇)ノ彡バンバン☆!

    • saorigraph より:

      OKUさん!こんばんは!
      キュウリの素揚げ、味も食感もズッキーニでした!(まさかズッキーニだったとか・・・?)

      大事なことを言い忘れていました!
      もし保母さんに出会って肩をぶつけにいっても、その想いは完全に一方通行になる(それどころか通報されるかも)のでご注意ください!(笑)

      黄金温泉、北海道行ったら是非行ってみてください~♪