函館本線で行く!「昆布駅」へぶらり途中下車の旅

旅の随筆
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SAORI
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先日、2年ぶりに北海道へ行ってまいりました。

北海道は47都道府県の中でも一番遊びに行っているのですが、昨年は自分の結婚式やら何やらがあり遊びにいっていなかったので、実に2年ぶりの訪問。

今回は遊びにというより色々用事があったので、全日程を札幌で過ごそうかと思ったりしましたが。

まぁ、そんな訳ないよね。

『無駄に国境越えたがり系旅人』
『止まると死ぬ種の回遊魚系旅人』
と自称しているわたくし。

1日フリーダムな日があったので、函館本線でぶらり途中下車の旅をしてきました!

皆さんも一緒に旅してる気分で読んでねプリーズ。

 

今回の旅の背景

SAORI
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皆さんは北海道に「昆布」という駅及び地名があるのをご存知ですか?

5年前。わたくしは姉と共に、ニセコ昆布温泉にある「鯉川温泉」に宿泊しました。

泉質が良いと評判だった鯉川温泉。そのことを今回思い出し。

「よし、久々に昆布に行って、鯉川温泉に寄ろう!」と思い立ったのですが、残念ながらこちらの温泉は2018年3月より休業となってしまったようです。

久々に行こう、と思い立った理由は「温泉が気持ち良かった」というのもありますが。

鯉川温泉の売店にあった『昆布サイダー』を買いそびれてしまったというのが一番の理由。

 

SAORI
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やっぱり昆布サイダーが欲しいよぅ。

普段はさっき食べたものも忘れるくらい雑な脳みそなのですが、変なところは粘着質です。

しかし調べてみると、肝心の昆布サイダーは既に生産終了している模様。

 

昆布サイダーも鯉川温泉もない昆布に、正直用事はない(断言)。

 

用事はないけれど、一度昆布に行こうと思い立ったこの気持ちをどう処理して良いものか。

もう引き下がれない。だって、一度行こうと思ってしまったんだもの。あとは適当に何か、正当な理由をつけてしまえばこっちのもの。その結果・・・

 

SAORI
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「昆布駅」に電車で行くのを想像したら、なんか興奮してきた。

という理由をつけて昆布に行く事にしました。

いや、でも本当に電車に乗って昆布駅に降り立つのを想像したら興奮してきたんだよ?
ほら、目を閉じて想像してみて下さいよ。

ね、興奮するでしょ?え?しないの?なんで?(うるさい)

まぁいいや。若干ずれているわたくしの興奮系シナプスにより、昆布駅行きが決まりました!

 

旅のスケジュール

旅のスケジュールはこんな感じ。
1枚の画像に収めようとしたら、ぎゅうぎゅうになってしまいました。

今回は札幌~昆布が片道101km以上だったので、途中下車が出来るように!

SAORI
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JRの普通乗車券は片道の営業キロが101km以上の場合、途中下車が出来るんだよ!

※実務で一度も使ったことのない国家資格「総合旅行業務取扱管理者」の知識をひけらかしました。

ただしICカードでは途中下車できませんので、駅の窓口できっぷを買うようにしましょう。
また、一部例外となるJRきっぷもあるので事前に確認しておきましょう。私鉄に関しては対応がバラバラなので、こちらも事前に確認することをお勧めします。

小樽で朝食を(途中下車①)

札幌から始発電車に乗り、まずは小樽へ。

「ティファニーで朝食を」的な感じで音読すると「オタルーで朝食を」。
そんなオタルー(小樽)でとる朝食はもちろん、市場で海鮮丼です!

今回電車の乗り継ぎの関係上、小樽で1時間程待ち時間がありました。

さっそく途中下車発動。駅員さんのいる改札できっぷを見せて、ハンコを押してもらい改札の外へ。
1時間以内で海鮮丼を食べて、駅に戻ってこれる市場に行ってみましょう。

 

小樽駅徒歩2分「三角市場」

小樽駅を出て左手、徒歩2分のところにある「三角市場」は小樽駅から一番近い市場。

『ズバリ安い!!』をモットーにしたこの市場は、全長200mの通路の両側に海産物屋やお食事処、鮮魚店など16の店舗が並んでいます。

 

訪れたのは朝7時でしたが、半分くらいのお店が開いていました。

 

今回は「味処たけだ」さんで海鮮丼を食べることに。

朝7時なのに結構お客さんがいます。繁盛してますなぁ。

 

「味処たけだ」の三色丼

今回わたくしが食べたのは「サーモン・生うに・ホタテの三色丼」です。
最近ホタテとか赤貝とか、貝類がすごく好きなんですよね。

SAORI
SAORI

大人になった証だな・・・!

なんとなく、大人は貝類を嗜むイメージ。

サーモン・生うに・ホタテの三色丼は、ホタテの稚貝の味噌汁付きで2,000円。
ホタテは刺身が一番好きだけど、ホタテの稚貝も美味しいよね!味噌汁最高!

では、さっそくいただきましょう。

 

生うに、美味いな。

さっきまで「最近ホタテが好き~」とか言ってたくせに、第一声は「生うに、美味いな」でした。
まぁ、大体そんなもんですよ。適当ですよ。

北海道のうには本当に甘くて、幸せな気分になる。
うん、丼にするなら生うには必須ですね。

ホタテも甘くて、サーモンも厚切りで、つまり全部美味しかったわ。(雑な感想)

 

倶知安でおやつを(途中下車②)

小樽駅から函館本線(倶知安行き)に揺られること73分。

倶知安駅に到着しました。

くっちゃん。可愛い地名です。

倶知安では乗り継ぎの関係上、24分の待ち時間がありました。

24分あれば、途中下車には十分です。さぁ、改札を突破しましょう。
(突破というか、駅員さんに切符を見せて穏やかに改札から出ましょう)

 

倶知安駅を出て左手にある駅前公園には、倶知安町のキャラクター「ジャガ太くん」をイメージして作った水飲み場があります。

「日本一の水」とか書かれたら飲まない訳にはいきません。

SAORI
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ゴクゴク・・・ゴクゴク・・・

倶知安町の陰謀にはまり水飲み場で「日本一の水」を飲んでいると、二人組のライダーがやってきました。

そして、ダイソン並みの吸引力で水を飲みまくっているわたくしに、

「どうですか、お味は!?」

と話しかけてきました。これは由々しき事態です。

だってさ・・・味もなにも、水ですよ。水以外の何者でもありませんよ。
この大味な食レポで有名なわたくしが、一体何て答えりゃこのライダーコンビを満足させることができるのでしょうか。

困ったわたくし。とりあえず「日本一の水」を謳っている看板をチラ見して、

SAORI
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いやぁ~まろやかな味わいです。

と、看板に書いてあるまんま答えてみました。
(実際、言われてみればまろやかな感じはしました)

「そうですか!おい、飲んでみようぜ!」

彼らがこの水を飲んだ感想を口にする前に、わたくしはそそくさと駅前公園を後にして目的地へ向かいました。

 

倶知安駅徒歩1分「お菓子のふじい」

倶知安駅で途中下車した目的は、創業1950年の「お菓子のふじい」さんです。

この旅の前日、姉(北海道在住)に

SAORI
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倶知安で20分ちょい乗り継ぎの時間があるんだけど。
駅前でどこかいいとこ、知らない?

と相談したところ、教えてくれたのが「お菓子のふじい」さんでした。

皮がサックサク!焼きたてシュー

「お菓子のふじい」の看板メニューは、人気No.1の「焼きたてシュー」。とにかく生地がサックサクなんだそう。

ポイントは“サクサク”ではなく“サックサク”なところです。
“テカテカ”より“テッカテカ”のが照り輝いている感じがするのと同じで、“サクサク”より“サックサク”の方が生地の軽やかさが強調されます。

「お菓子のふじい」の焼きたてシューは、そりゃもう皮がサックサクなのです。

 

焼きたてシューを買って蘭越行きの電車に乗り込みます。

 

焼きたてシューには、倶知安の石川養鶏さんの卵、喜茂別の牧場タカラさんの牛乳、倶知安の青木さんが作る小麦粉が使われています。

SAORI
SAORI

素材にこだわってますな!

シュークリームというとふわふわしているイメージですが、持った感じは硬め。

ではさっそく、いっただっきまーふ。ふ。ふ。

 

サ・・・

サックサクだぁああああ!!!

なんだこれ、なんだこれ!

シュークリーム経験値が低い(普段あまり食べない)わたくしの感想で申し訳ないのですが、ここまでサックサクな皮のシュークリームは食べたことがありません。

中のクリームもちょうど良いやさしい甘さで、1個ペロリといけちゃいます。

「この感動を誰かと共有したい・・・!」と電車内を見渡すも、いるのはボックス席で酒盛りをしているオッサン4人組のみ。鳥飼(焼酎)持参で酒盛りしちゃっているあたり、もうだいぶ出来上がってます。

SAORI
SAORI

こーりゃダメだ。

なので、ブログを読んでくださっている読者様と共有することにします。

ニセコ方面へ行く時は、おやつに倶知安で焼きたてシューをどうぞ。
(カスタードパイも美味しいと思う)

ついに「昆布駅」に到着

倶知安駅から函館本線(蘭越行き)に揺られること26分。

ついに、ついに昆布駅に到着しました。

高鳴る胸を抑え、昆布駅ホームにひとり降り立つSAORI。

 

昆布!

 

Kombu!

 

こんぶ!

右を見ても左を見ても、昆布、昆布、昆布・・・。
見事な昆布まみれ具合です。昆布まみれマクリマクリスティ(死語)です。

昆布まみれの昆布駅ですが、実際昆布には海藻の昆布はありません。

昆布駅のある磯谷郡蘭越町昆布町は海には面しておらず、どちらかというと山の中にあります。
地名は、アイヌ語の「トコンポ・ヌプリ」(小さなコブ山)に由来するんだそう。

海産物めっちゃ獲れそうな地名なのに・・・名が体を表していません。
昆布町のある蘭越町の一番の特産品は「らんこし米」です。

 

そしてこの昆布駅。無人駅なので何もありません。改札もありません。昆布もありません。
あるのは単線の線路と、ホームと、待合所と、跨線橋だけです。ミニマリスト駅ですね。

 

跨線橋は立派です。さすが雪国。

ちなみに5年前に訪れた時、この跨線橋のドアに謎の貼り紙がしてありました。

 

2013年10月撮影

「10月から15時です」

SAORI
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なにが!?

なにが10月から15時なの?なにかの暗号か、それとも貼り紙に見せかけた密書か。
気になる。多分この跨線橋の利用に関する貼り紙なのでしょうが・・・15時になったらどうなるの?

今でも10月頃になると、この貼り紙がされるのかしら。
誰か昆布住民の方、教えて下さい。

 

こんな感じで昆布駅を堪能すること、5分。
もう昆布駅はお腹いっぱいです。

SAORI
SAORI

さーて、帰りの電車までの4時間半、何するかなー

こんな時はグーグルマップを見るに限ります。
(ここ数年のマイブームは、地図を眺めて旅先を決めること)

グーグルマップを見ていたら、昆布駅から3,2kmほどの距離の所に『黄金温泉』という文字を発見。

昆布駅の跨線橋を渡ってすぐのところに「幽泉閣」という温泉宿泊施設もありますが、なんてったって4時間半もありますからね。ちょっと昆布周辺を散策したいじゃないですか。

SAORI
SAORI

よし、じゃあ歩いて『黄金温泉』に行ってみよう

次回、黄金温泉に入ります!温泉じゃー!温泉じゃー!

 

<つづく>

 

(この記事は2018年8月の北海道旅ブログです)

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