モスクワのレストラン「カフェ・プーシキン(Restaurant Cafe Pushkin)」でランチ

旅の随筆
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6/29(金) ロシアW杯旅行8日目

ブリヌイを食べた後は、ビーフストロガノフを食べに行きましょう!

SAORI
SAORI

ロシア料理、ハシゴです

 

カフェ プーシキン

訪れたのはこちらの『カフェ・プーシキン』というモスクワの有名店。

ちょっとお高めのレストランです。

 

カフェ・プーシキンは、1999年にオープンしたモスクワを代表するレストラン。ロシアの国民詩人であるアレクサンドル・プーシキンの生誕200年を記念して作られました。

大変申し訳ないのですがわたくしは文学には疎いので、プーシキンのことを全く存じませんでした。19世紀前半に活躍したプーシキンは、はじめて作品の中に積極的に口語を取り入れた近代文章語を確立、さらには国民文学をも確立し後世のロシア文学に影響を与えた人物だそうです。

彼は37歳という若さでこの世を去ったのですが、なぜそんなに若くして亡くなったのかというと、

“妻に言い寄ってきたフランス人と決闘をし、その時に受けた銃弾がもととなり決闘の2日後に息を引き取った”

というのが有力だそうです。マジかよ。
自分をめぐってメンズが決闘なんかし始めたら、ちょっとどうしたら良いのでしょう。そわそわ。(ないから大丈夫)

 

そんなプーシキンさんの名言(?)をふわっとご紹介させていただきますと。

すべての男は、愛が冷めれば冷めるほど、女に好かれるものだ。そして、誘惑の網をいよいよ広げて残酷に女の生を滅ぼしていく

あー…まぁたしかに。あまりよろしくない形だとわたくしは思いますが。そしてプーシキンさんは妻への愛ゆえに生を滅ぼしましたけどね。

 

きみの、まずさしあたっての義務は、きみ自身を幸福にすることである。きみが幸福であれば、きみは他人をも幸福にすることができる。幸福な者はただ幸福な者のみを身のまわりに見いだすのである

自身を幸福にすることは義務である、とな。ふむふむ。

プーシキンさんの詩が気になる方は、ぜひ彼の作品をチェケラーしてみてください。

 

さて、そんなカフェ・プーシキンの店内は19世紀のロシア洋式が再現されており、フロアは1階から3階まで。3階には書籍を陳列した書棚が置かれ、なんとも知的な雰囲気が漂う空間になっています。

本当は3階に行ってみたかったけれど、1階フロアで。それでもまぁ、なんというか『ロシア!』という感じのこてこて豪華な内装で、気分は貴族です。

 

貴族なので、テーブルナプキンもめっちゃ立ってます。強そう。

 

カフェ・プーシキン英語メニュー

値段はけっこうお高め。この辺りは前菜のページなのですが、1ルーブル≒1.45円なので、前菜でもざっくり1品1,500円前後はするといった感じです。セレブゥ!

普段会社では、炊いた白米を持参し、そこにレトルトのカレー(100円くらい)をかけるという男子高校生がやりそうなお昼ごはんを食べているわたくしですが、今日はセレブです。

 

ではまずはスープから。

サンクトペテルブルグで「ウハー(魚のスープ)」を飲んですごく美味しかったのが忘れられず、カフェ・プーシキンでもウハーを頼みました。

英語メニューには『Emperor fish soup with sterlet, zander and salmon』と書いてあります。お値段950ルーブル(≒1,370円)。

カフェ・プーシキンのウハーには、チョウザメ、パイクパーチ(ザンダー)、鮭などが入っています。大きめのお魚の身がゴロゴロ入っていて美味しい。さらにさらに。カフェ・プーシキンのウハーには、ウォッカが一緒に付いてきます。

 

これ。ウォッカです。

『お好みでこのウォッカをウハーに入れると、味の変化を楽しめますよ』と店員さん。なにそのアダルティな楽しみ方は!この~オシャレ貴族めっ!

ウォッカを入れると、何て言うんだろう。ちょっとこう、キレ味(?)みたいなものが加わって、大人な味になります。これはこれで美味しい。ところで自分で言っておいてアレですが、キレ味って何?

キレ味に関連して、どうしても話したいことがあるんですが良いですか?
昨晩『名探偵コナン 瞳の中の暗殺者』を見たのですが(2020年4月18日から期間限定で劇場版をネットで無料配信しているやつだよ!)

蘭ねえちゃん、すごくない?

空手の都大会で優勝すると、ナイフの刃を蹴りで切断できるようになるなんて…多分それ、空手の都大会じゃなくて、暗黒武術会(幽遊白書)だわ。蘭のキレッキレの蹴りに、震えました。気になる方はチェックしてみて下さい。

 

続きまして、こちらは…あれ?これ何だっけ!?

ごめん、2年も前だから自分が何をオーダーしたか覚えていません。

これピロシキ?ピロシキってこんな生地だったっけ…?とりあえず、中に何か具が入ったパイ的なものだったような気がします。見た目、南米のエンパナーダに似てるね!

 

こちらは、恐らくサーモン的なものの前菜だと思います。

ロシアのサーモンはとにかく肉厚。最高!

 

そしてついに念願のビーフストロガノフです!お値段1,580ルーブル(≒2,280円)。

我々が思い浮かべるビーフストロガノフって、デミグラスソース系だと思うのですが。本場のビーフストロガノフはこんな感じ、サワークリームを入れています。牛肉は柔らかく、まろやかーな優しい味!

初めて本場のビーフストロガノフを食べたけれど、サワークリームバージョンも美味しいな!なんというか、デミグラス系よりも高級な味がしました(雑な食レポ)。貴族ぅ!

 

これにて“個人的に絶対食べておきたいロシア料理”を制覇。何も思い残すことなく、日本へ帰れます。

 

<おまけ>

職業柄、水回り住設機器に普段から関心があるのですが。カフェ・プーシキンのトイレはものすごく素敵でした。カフェ・プーシキンを訪れたら、

例え尿意を催していなくても、トイレは絶対に行ってください。

ご飯記事に便器の写真を載せるのもどうかと思いますが、紹介したい衝動が抑えきれないのでもう、載せちゃいます。はい、ドーン。

 

これ。便器の中や外側(陶器の部分)に絵が描いてあるんですよ。なにこれオシャレすぎるでしょ。貴族か。貴族なのか。そして便座も木製でなかなか渋い。さすが芸術の国ですな。

なかなか気品のある便所でした。

ぜひビーフストロガノフついでに、トイレにも行ってみて下さい。

 

Restaurant Cafe Pushkin(カフェ・プーシキン)

WEB SITE▶ https://cafe-pushkin.ru/

 

<つづく>

 

(この記事は2018年6月のロシア旅ブログです)

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