モザンビーク入国!海辺の町ビランクーロでピーナッツを食らう男たち

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2020.03.13 アフリカ南部4ヶ国旅 Day8

前回のあらすじ>

早朝に逆走タクシーで空港に向かい、エスワティニにさようなら。乗り継ぎのヨハネスブルグ、ORタンボ国際空港でおっくんが「ヘイ、マイフレンド」と話しかけられ色々な考えが過ったSAORIの腐海みたいな脳みそでした。

海辺の町・ビランクーロでモザンビーク入国

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機内食

ヨハネスブルグを出発した飛行機が目指すは、モザンビーク・イニャンバネ州にあるビランクーロ(ビランクロス)という町。フライト時間は1時間40分です。

機内食はラップサンドとジュースが出たよ。

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遠くの方に綺麗な海が!

ビランクーロは海辺の町。

ビランクーロの沖には「バザルト諸島」というすっごく美しい群島がありましてね。その美しさから「宝石」とまで称されているんですけど、そこへの玄関口となるのがビランクーロなのです。

ほら、上の写真で白い海岸線と青い海が見えますでしょ?んで海の中にあるモワモワした白いの、雲じゃなくて砂なの。そうなの、めちゃんこ綺麗なの!

バザルト諸島は、明日ツアーで行こうと思っています。

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謎のポツポツ

そんな海の美しさに感動していると、機体の下の陸地にポツポツと謎の青い円形が。なんだこれ。水だよなぁ…人工的なものなのかな?なんだろう。結局謎です。

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民家とか見えてきた

さあさあ、間もなく着陸です。

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ビランクロス空港

ビランクロス空港に到着。こじんまりとしています。好き。

搭乗便はVilanculosって表記だったけれど、空港施設にはVilankuloと書いてあります。

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ここもやっぱり徒歩

wikiには「植民地時代はVilanculosで、独立後Vilankuloにした。今は地区をVilanculos、町はVilankuloと呼ばれている」と書いてありました。ふむふむ。まぁどっちでもいいか。

モザンビークってどんな国?

モザンビーク
モザンビーク共和国
モザンビーク共和国|旅の基本情報

首都:マプト(Maputo)
言語:ポルトガル語が公用語。ビジネスや学問の場では英語も使われる
宗教:4割がキリスト教。その他イスラム教や伝統宗教など
通貨:メティカル(MZN)、補助通貨はセンタボ(¢)
   ※MZN1=100¢
   ★南アフリカランドやUSドルも流通している
ビザ2023年3月31日より30日以内の観光・商用滞在はビザ不要
時差:日本との時差はマイナス7時間
フライト:日本からの直行便なし
     第三国経由で南ア・ヨハネスブルグからモザンビークへ入る

細長い国、モザンビーク
どんな国?

モザンビークはアフリカ南東部に位置し、南北に長い国土をしている。インド洋に面し、また南アフリカ、エスワティニ、ジンバブエ、ザンビア、マラウイ、タンザニアと接している。1975年にポルトガルから独立、その後1977年から1992年まで17年間も内戦が続いた。周辺国がイギリスの影響を大きく受けてきたのに対し、モザンビークはポルトガルやアラブの色彩が濃く、独特の文化を誇っている。

日本の約2倍にあたる79,900㎢の国土に、約3,300万人が暮らしているモザンビーク。1498年、あのヴァスコ・ダ・ガマがモザンビーク島に到達したのを機に、16世紀初頭からポルトガルによる植民地化が始まりました。

ヴァスコ・ダ・ガマさん達ポルトガル勢は、東廻り航路でインドへ到達したんですね。その途中にモザンビークに寄ったと。

まあそんなこんなで、この辺りでは珍しく公用語がポルトガル語。本格的なポルトガル料理を味わうことができ、ポルトガルやアラブの影響を受けて発展した独特の文化と美しい街並みを楽しむこともできます。熱帯の美しいビーチや珊瑚礁も見事で、昨今は観光大国としても成長してきています。

豆端会議をする男たち

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宿のオーナーが迎えに来てくれた

入国手続きをして到着ロビーに行くと、宿のオーナーが迎えに来てくれていました。

現金がないのでATMに行って、あとSIMも買いたいからと言うと、「車で宿に向かう途中でATMと携帯ショップに寄ればOKだろ?さぁ、早く乗りな!さぁさぁ!」とガンガン行くタイプ。でもまぁ助かります。

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頭に荷物を載せて運ぶ人

ビランクーロはこじんまりとした、のどかな町。

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トゥクトゥクもいる

トゥクトゥクもありました。

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異国の素朴な田舎町感あって好き

そして空港から5分ちょい走ったところで、

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SIMを買うためにお店へ

お店が並んでいるそこそこ大きな通りに到着。

そしてvodacomの店先に車を停め「ここでSIM買えるから行こう」とオーナー。

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携帯ショップ前の路上でSIMを売っている
おっくん
おっくん

SIMくださーい

と店先のメンズに声を掛けると、「何枚?」と聞かれたので「2枚」と答えます。

問題はここからです。

一番左のメンズを始め、みんながみんな俯きながら指先で細かい作業をしているこの写真。一見『携帯ショップの店員が台紙からSIMカードを切り取っている』ように思えますでしょ?

違うんですよ。

じゃあ何してるのかって?

みんな、ピーナッツ食べてるんですよ。

SIMを売りながらピーナッツを食べているというより、ピーナッツを食べるついでにSIMを売っている、と言った方が正しいくらいのピーナッツへの熱量。店員と思しきメンズも、警備員と思しきメンズも、近所の暇人と思しきメンズも、そして車から降りてきた宿のオーナーも、みんなピーナッツ。目の前にいる客より、目の前にあるピーナッツに夢中。

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ピーナッツに夢中な男達を見守る我々

ピーナッツに夢中で一向にSIMを売ってくれない店員。こんなことある?「SIM何枚欲しいの」ってところまで聞いておいて、その後ピーナッツ食べ続けるとかある?なにこれ、文化の違い?見てよおっくんの顔、この状況が理解出来なくてほぼ死んでます。

おっくん
おっくん

なんでこいつらピーナッツ食ってんねん

頼むから誰か『おいおい、お客さん待ってるじゃんか笑』って言ってくれ、という私の願い虚しく、全員が全員談笑しながらピーナッツを食べている。モザンビーク人がピーナッツを食べる姿を永遠と見せつけられる私たち。商売よりも、そう、金よりも地位よりも名誉よりも大事なもの、それがピーナッツ。ピーナッツは人と人との潤滑油であり、古代から脈々と受け継がれてきた信念であり、人類の明日への希望なのである。まさに

ノーピーナッツ、ノーライフ

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廃れた感じが良き

結局20分近くピーナッツを食べていたメンズ(私たちも止めれば良かったのですが、だんだん面白くなってきてずっと見ていた)。ようやくピーナッツ談議がひと段落したのか、SIMを売ってくれました。

ま、多分平和な町なんだろうな!

ということで、次回はのんびりビランクーロライフをお届けします。

<つづく>

(この記事は2020年3月の南部アフリカ4ヶ国周遊旅ブログです)

コメント

  1. 心だけ旅してる紳士 より:

    本当にピーナッツで1話を占めてしまって面白かったです。
    ATM、SIM?よくわからないけど、こんな良い加減寂れたようなところで取り扱っているのが恐ろしい!
    言語も歴史背景も違うからか、街の雰囲気も少し違うような気がします。

    • saorigraph より:

      今回、なぜか紳士のコメントがついた通知が来なくて放置しておりました。
      すまん。
      「風邪でもひいたのかな~」とか思ってたよ。

      本当、こんなところで!?って思うところでも、
      しっかりネット環境があったりして不思議だよね~!
      さすが紳士、元イギリス植民地と元ポルトガル植民地の違いが分かる男だね。