新幹線に乗車する際、煩わしいのが券売機や窓口での切符の受取り。帰省ラッシュや行楽シーズンには長蛇の列が出来、新幹線に乗る前に疲弊してしまいますよね。きっぷを改札に投入するにもモタモタしてしまうと後ろの人から圧をかけられるし、荷物が多い移動ではきっぷをうっかりなくしてしまう、なんてことも。
新幹線もチケットレスで乗車出来ればいいのに…
と思ったことのあるアナタ。
できるんですよ、チケットレスで新幹線乗車が!
JR東海はいち早く導入していたチケットレスサービスが、JR東日本でも2020年3月から始まっていました!よりスムーズに、よりストレスフリーに、新幹線でのお出掛けを楽しんじゃいましょう!
「新幹線eチケットサービス」とは
「新幹線eチケットサービス」とは、新幹線乗車前に券売機や窓口で切符を受取ることなく、お持ちの交通系ICカードやモバイルSuicaでチケットレスで乗車できるサービス。JR東日本のきっぷ予約サービス「えきねっと」で予約できる東北・北海道、上越、北陸、山形、秋田の各新幹線が対象です。
※JR東海は「エクスプレス予約(要年会費)」「スマートEX(無料)」というネット予約&チケットレス乗車サービスを2017年から開始。こちらは東海道・山陽新幹線が対象です。
利用できる交通系ICカードは10種類
「新幹線eチケットサービス」で利用できる交通系ICカードは以下の10種類です。
- Suica(モバイルSuicaも可)
- Kitaca
- ICOCA
- PASMO
- TOICA
- manaca
- PiTaPa
- nimoca
- SUGOCA
- はやかけん
「新幹線eチケットサービス」のメリット
「えきねっと」で簡単予約・決済!
年会費無料の「えきねっと」から簡単に新幹線の予約・決済ができます。予約の変更や払い戻しも「えきねっと」から手続き可能。駅へ行かなくてもおうちで新幹線のチケット手配がラクラクできます。
交通系ICカードでチケットレス乗車!
「えきねっと」に登録した交通系ICカードを新幹線自動改札にタッチするだけで新幹線に乗車!従来のきっぷの受取りがなくなり、スムーズかつスマートに旅が出来ます。
「えきねっとトクだ値」でさらにお得に!
えきねっと会員限定、列車・席数・区間限定、インターネット予約限定のきっぷ。乗車日13日前までの早めの申込みで、さらに割引率の高い「お先にトクだ値」も!
最大6名まで予約可能!
1回の申込みで最大6名まで申込み可能なので、家族旅行や友人との旅行の際にまとめて予約・座席指定も出来て便利です。
「新幹線eチケットサービス」のデメリット
特定都区市内制度が適用されない
「新幹線eチケットサービス」では、特定都区市内制度が適用されません。
特定都区市内制度とは、特定の都区市内駅を発着する場合の特例で、ある程度長距離のきっぷを購入した際に運賃計算は中心駅が基準となり、そのエリア内ではどの駅でも乗車もしくは下車してもOKというもの。なんだか難しいですね。
例えば「東京都区内→〇〇(目的地)」などと乗車券に書かれているのを目にしたことはありませんか?このきっぷでは、東京都区内の駅であればどの駅からでも乗車することができるのです。
この特定都区市内制度が「新幹線eチケットサービス」では適用されないため、従来の紙のきっぷよりも運賃が高くなってしまう場合があります。その為、「新幹線eチケット」の指定席は、所定の運賃・料金の合計額から一律200円引きとなっています。
クレジットカード・交通系ICカードが必要
「えきねっと」の登録、およびチケットレス乗車には、クレジットカードと交通系ICカードが必須。お持ちでない方は利用することができませんので、まずは各カードを作るところから始めましょう。
「新幹線eチケットサービス」の使い方
では実際に「新幹線eチケットサービス」の使い方を見ていきましょう。会員登録や必要情報の入力が済んでしまえば、あとはとっても簡単です。
1.「えきねっと」に会員登録
まずはインターネット予約サービスの「えきねっと」や「e5489(いいごよやく)」の会員アカウントを作りましょう。会員登録は無料。ただし登録時にクレジットカードの入力が必要なので、クレジットカードをお持ちでない方はまずクレジットカードを作るところから始めましょう。
※以下「えきねっと」ベースで記載します
2.交通系ICカードを登録
会員登録が済んだら「登録情報の確認・変更」の中の「ICカード情報」をクリックし、新幹線eチケットサービスで利用するICカードの情報を登録します。
交通系ICカードは全部で6枚登録可能。新規で登録する場合、「登録」ボタンを押し、
「ICカード情報の入力」ページで「ICカード番号(ICカード裏面の右下にある17桁の英数字)」、「おとな/こども」、「愛称名」を入力し登録します。愛称名は誰のICカードなのか分かるように(例えばご家族であれば父、母、長女など)登録すると、新幹線予約のICカード選択時に間違いを防げます。
3.「えきねっと」で新幹線を検索・予約する
「えきねっと」で新幹線の新規予約申込・事前受付をします。「指定席」ボタンをクリックし、路線や乗車日、出発時刻、利用区間を入力し検索すると、希望条件にあった新幹線の一覧が表示されます。
こちらの画面では「新幹線eチケット」の指定席欄に、まだまだ「トクだ値」チケットが残っています。50%割引というチケットもあるので、新幹線乗車日が決まったらなるべく早めに予約するのがお得に乗車するポイントです。(トクだ値の設定がない列車や区間もあります)
4.利用する交通系ICカードを指定する
希望の新幹線を選択し、必要事項を入力(利用人数や座席の指定など)していくと、このような画面になります。
ここでチケットレス乗車で利用するICカードを登録します。事前に「えきねっと」にICカード情報が登録されていれば、あとはプルダウンで選択するだけとなります。
また、座席ごとにICカードを指定することもできるので、『この席にはこのICカードの人が座る!』と自分で決めたい場合はこちらで指定ください。
確認画面で、乗車する新幹線と利用するICカードが間違っていないか確認しましょう。予約成立時点で登録したクレジットカードでの決済となります。
5.乗車時は改札にICカードをタッチ
新幹線乗車当日。ICカードをタッチするだけで乗車できるのか半信半疑でしたが。
とってもスムーズに改札を通過!
なにこれ、ストレスレス!今まで券売機(窓口)できっぷを受け取って、改札に入れて、ピックアップして、そのあとも紛失しないように気を付けていたあれらの手間は何だったのー!最高!
JR東海の「スマートEX」や「エクスプレス予約」は自動改札にタッチすると改札の前方から「ご利用票(座席のご案内)」の紙が出てきますが、「新幹線eチケットサービス」ではそのような紙は一切出てきません。
その代わり「えきねっと」で設定をすれば、自動改札通過後すぐに登録メールアドレスへ列車名や座席番号が記載されたメールが送られてきます。
これで乗る車両や座席が確認できます。
予約時のメールでも確認できるけれど、これはこれで安心。
結論:「新幹線eチケットサービス」は便利
以前はきっぷの受取のために窓口や券売機へ行くことが多々ありましたが、この「新幹線eチケットサービス」を使えばそのような無駄な時間や手間が省け、とてもスムーズに旅行することができます。特に繁忙期や家族旅行など、他のお客さんが多い状況や同行人数が多い時は、窓口や改札で並ぶ必要もありませんし、『きっぷが無い!』と慌てることもありません。(紙のきっぷに比べれば、ICカードの方が紛失しにくいかと…)
特定都区市内制度が適用されないというデメリットはありますが、個人的にはそれよりも新幹線の予約から乗車までスムーズにストレスなくできるメリットの方が大きいと考えているので、一度利用してしまうともう後戻りはできません。
ぜひ皆さんも、「新幹線eチケットサービス」でスムーズでストレスフリーな旅行を楽しんで下さいね!個人的にはJR東海の「スマートEX(無料)」や「エクスプレス予約(要年会費)」もとってもおすすめなので、利用区間に合わせて利用してみてください!
コメント