6月23日
アルバート通りでお土産を買い終わった後も、モスクワの街をフラフラします。
アルバート通りの1本北にある大幹線道路のノーヴィ・アルバート通り(新アルバート通り)沿いには、沢山の飲食店が入った大きな建物があります。
この建物沿いにずーっと歩いていくと・・・。
ワールドカップの公式スポンサーである韓国車メーカーHyundaiのショールーム「Hyundai MotorStudio Moscow」があり、ワールドカップ期間中はFIFAワールドカップ・フットボール・ミュージアムになっていました。
ショールームのウィンドウが大きなトーナメント表ディスプレイになっており、試合が進んでいくと段々ディスプレイが出来上がっていく仕組み。カッコイイ!
試合日程や対戦国が表記されていて。
グループステージを勝ち上がったら。
この右側の方に国旗が入っていくわけです。
写真右の大きな円が決勝戦。試合が進むにつれて国旗が入っていくの、面白いね。
ねぇ、ミュージアム入ってみていい!?
うむ。許可。
中に入るとまず目に留まるのが、出場国のユニフォーム展示。
うまい具合にグラデーション展示されていました。綺麗~!こう見ると、赤いユニフォームって多いんだな。(ちょうど日本のユニフォームの辺りにメンズが立っている・・・)
ミュージアム内の壁面にはこれまでのワールドカップのポスターがズラリ!
こちらがロシア大会のポスター。ロシア人アーティストのイーゴリ・グロビッチ氏が手掛け、ソ連現代アート風のデザインとなっています。
なんかこのポスターのボール、ボロボロじゃね?
と思ったら。ボールの破れているように見える部分を良く見ると、ロシアの地図になっていました。
小粋なやつ!まぁそうだよね・・・わざわざボロボロのボール、描かないよね。
ポスターに描かれているのは旧ソ連の伝説のゴールキーパー、レフ・ヤシン。2006年のドイツ大会までは、ワールドカップのゴールデングローブ(最優秀GK)を「ヤシン賞」と呼んでいたんだって!
ボールと言えば、歴代大会で使用されたボールも壁面に展示されていました。
最初の頃の大会、サッカーボールというよりバスケットボールみたいな色をしていたよ!
ボールの説明が出てくるタッチパネルもあった。
ショーケースの中には今大会の試合で使われたボールが、結果と共に展示。
この時点でグループリーグの1戦目が終わったところだったので、まだこれだけ。
これが、あの日本vsコロンビア戦のボール!
日付、対戦国名、試合場所、グループが印字されていました。これ欲しいなー。
そしてなにやら人だかりになっている所には、なんと・・・
(撮影:おっくん)
え!?本物!?
「いや~こんな街中に本物なんか展示しないだろ」と高を括っていたわたくし。どうやらこのトロフィー、本物だったようです。意外とラフな管理なんだな。
ミュージアム内には自由に応援メッセージ等を書ける黒板があり、見渡す限り日本の応援メッセージが無かったので、皆さんを代表して書いてまいりました(偉そう)
ミュージアム、面白かったねー!
うん、想像以上に面白かった(偉そう)
2016年2月28日にはスイスのチューリッヒにFIFAワールド・サッカーミュージアムがオープンしたので、スイスに行った際は立ち寄ってみると良いかも!
こうして期間限定のワールドカップミュージアムを出ると、“各国のユニフォームを着ているサポーター写真を撮っている”というカメラマンに遭遇。
パシャパシャと写真を撮られるおっくん。
それを遠目で眺める、脱皮Tシャツを着たわたくし。
脱皮してる場合じゃなかった・・・。
ユニフォーム着てくれば良かった。
ちょっとジェラシー。
W杯期間中はユニフォームを着ていると声を掛けやすい&どこの国の人かがすぐ分かるので便利です。
この後いきなり雨が降ってきて雨宿りをしていた時も
Oh!!!Japan!!!
あれ!?もしかしてセネガル!?
イエース!明日の試合、よろしくな!
とりあえず写真撮ろうぜ!
オッケーマイフレンド!
私のスマホでも頼むぜ!
いい写真だ(自画自賛)
ユニフォームを着ていれば、こんな感じで一目で相手がどこの国の人か分かるので本当に便利!
明日の試合はお互い頑張ろうな!
うむ!グッドラック!
こういう交流が旅の醍醐味でもあります。
海外行くと一緒に写真撮ろうって声掛けられるけどさ。
うん。
特に今回はユニフォーム着てるからか、多いよね!
せやなー!日本人だって分かるし声掛けやすいもんな。
ユニフォームの恩恵だねぇ。
そんな話をしながら歩いていると。
目の前のオシャレなカフェからコーヒーをテイクアウトしたロシア美女が出てきました。
そのスタイルはまるでモデルさん!あれでモデルの仕事をしていなかったら説教したくなるくらい、本当にスタイルのいい美しい女性です。
美貌垂れ流しの女性、我々に気が付くと、
!!!
という表情をしてスマホを取り出しました。
ははーん、こりゃアレだよおっくん。
なになにー?
「ユニフォーム着てるおっくんと一緒に写真を撮りたい」
って言ってくるパターンだよ。
え、マジで?ワクワク。
カツカツカツカツ・・・(近づいてくる美女)
Hi!
ハーイ!
ちょっと、写真撮ってほしいんだけど・・・
(ほらきた!)
勿論ですよ。おっくん、はい並んで・・・
私の写真を撮って
・・・え、オンリーユーのですか?
ええ、私の写真よ!
向こうから自然に歩くから、撮って!
そうです。この美女は
“プライベートもオシャレな私”
を撮れとおっしゃっているのです。
ユニフォームを着てるからって思い上がってすみませんでした。
美女からしてみればユニフォームを着ていようが何だろうが、我々は撮影スタッフなのです。
セルフィの遠隔操作ボタンみたいな存在なのです。
そしてわたくしにスマホを手渡した美女は
テイクアウトしたオシャレなコーヒーを、オシャレな角度で持ち、オシャレなモデル歩きでカメラに向かってきましオシャレ。
もう、オシャレ過ぎて語尾が“オシャレ”になってしまったよ。
そして写真を撮り終わったSAORIからスマホを受け取り、即写真の撮れ高をチェックする美女。
あらぁ・・・画角設定がスクエアだったわぁ・・・
そう呟くと、
はい、もう一度縦長の構図で撮り直してくれる?
とスマホの設定を変え、渡してきた。
異国の地からやってきた観光客をここまで引き留め、納得いくまで写真を撮らせるとは。
これが、プロ根性ってやつか。
はーい!テイク2いきますよー!
よぉーい!スタートゥ!
わたくしもまんざらでもない。気分は敏腕カメラマンです。
というか完全にロシア美女の下僕です。
ひたすら連写、とにかく美女の納得いく写真を撮らないと解放されません。
世のセレブやら芸能人やらがSNSにあげているプライベート風の写真は、こうして道行く一般人の協力もあるのだろうな・・・。
ちなみに美女がコーヒーをテイクアウトしていたのはコチラのYumbaker Cafe。
(7月にこの場所での営業は終了したというような情報もありますが・・・ちょっとロシア語は良く分からないのでごめんなさい)
店内もお洒落で、時間があればここでコーヒー飲みたかったな。
結局、ロシア美女は自分の写真を満足げに眺め、
Thank you♡
と言って、颯爽と去っていった。
日本代表ユニフォーム着ているからって、自意識過剰になってすみませんでした!!!
<つづく>
(この記事は2018年6月のロシア旅ブログです)
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