ドローンが風に煽られ戻ってこれなくなって泣き叫んだ話

旅の随筆
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SAORI
SAORI

トトロ!あなた、トトロって言うのね!

こんにちは。SAORIです。皆さん、最近泣き叫びましたか?(どんな質問)

 

アキコ氏

泣き叫ぶって、どの程度?

うーん、そうね。
ジブリ映画『となりのトトロ』で、メイが「メイのバカ!もう知らない!」とサツキに言われて、トウモロコシを抱えながら「ウワァァ!!!お姉ちゃんのバカァ!!!」と泣き叫んだ、アレくらいの勢いの泣き叫びです。

 

トウモロコシと言って思い出しましたが、わたくし小学生の頃。
学校の畑で育てて収穫したトウモロコシを抱え友人と帰宅していると、前方から歩いてきた農作業帰りのおばあさんに
「コラァー!!そのトウモロコシ、どこから盗んできやがったぁー!!!」
とすごい剣幕で怒られたことがあります。濡れ衣もいいとこよね。

 

SAORI
SAORI

いや、さすがに私もそんなリスク犯してまでトウモロコシ喰わねーよ

 

本日はそんなトウモロコシの想い出はさておき、34歳が久々に泣き叫んだ話。

 

 

12/27 オーストラリア縦断旅3日目

ハミルトンでお昼を食べて、ワノンで滝を見て。
朝から約270kmくらい走ったところで。

 

SAORI
SAORI

こめっち、そろそろカフェイン摂取しない?

こめっち
こめっち

賛成。カフェインが切れてきた

ということでカフェイン中毒の我々、コーヒーブレイクすることに。

カーフェイン!カーフェイン!カーフェいgsl@0んfグホァ!

 

コーヒーブレイクスポットはエデンホープ(Edenhope)という町。
エデンホープとか、天国みたいな名前ですね。わたくしの目標は老衰です。エデンホープは2016年の時点で人口が946人という小さな町。ウォーレス湖という湖が町のメインスポットのようです。

では、こちらの「Bennetts Edenhope Bakery」さんでコーヒーを買いましょう。

 

ものすっごく暑いけれど、アイスコーヒーはありません。本当はアイスコーヒーか、セブンイレブンのアイスカフェラテが飲みたいんだけどな。仕方ない、ホットで我慢するか。

 

おっくん
おっくん

カフェラテください

SAORI
SAORI

カフェラテください

こめっち
こめっち

ロングブラックください

 

ここで我々、オーストラリアのコーヒー文化を知ることとなります。

こめっちが頼んだロングブラックなるコーヒー。てっきり『ロングなブラックコーヒー』=『トールサイズくらいでかいブラックコーヒー』だと思っていたら。店員のおばちゃんがドバドバとカップにお湯を注ぎだした。どうやら、ロングブラックはエスプレッソのお湯割りらしい。まぁ結果、トールサイズのブラックコーヒーみたいなもんか。

 

AMANTI coffeeはオーストラリアのコーヒーのようです。多分。

AMANTI Coffee | The one with aroma

オーストラリアは移民の国。オーストラリアのコーヒー文化は、イタリア系移民が築き上げたと言われています。このAMANTI coffeeも、イタリアのコーヒー文化にインスパイアされたそうですよ。インスパイアって単語、なんか久々に発したな。

こうして無事、カフェインを摂取。アデレードまであと380km、突っ走りましょう。

 

エデンホープからB240(ウィマー・ハイウェイ)を進むと、途中でビクトリア州から南オーストラリア州になります。さよならビクトリア州!

南オーストラリア州に入ってしばらくすると、ナラコート(Naracoorte)という町があります。ナラコートにある洞窟から、17万年以上前に絶滅したフクロライオン(チラコレオ・カルニフェクス)の骨や肉食カンガルー、巨大ニシキヘビの化石などが見つかりました。現在ナラコートの哺乳類化石地域は世界遺産として登録されています。

 

SAORI
SAORI

この辺、世界遺産あるらしいよ

こめっち
こめっち

マジで!?俺ヘリテージマニア!ヘリテージしようぜ!

レッツ、ヘリテージ…

でもナラコート鍾乳洞国立公園に行ってしまうと、今日中にアデレードに辿り着けない可能性があるので断念。このモニュメント的なサムシングの撮影で我慢しました。

 

後部座席で爆睡していたおっくん。『ナラコート』という地名に反応したのか目を覚まし、持参したせんとくんぬいぐるみでアホな動画を撮っていました。

おっくん
おっくん

今日は、ナラコートという町に、来ているでせんと!

※おっくんは『日本の奈良を世界のNARAに』する活動しています。

 

その動画がコチラ。

これをよくインターネットという恐ろしい場所にあげたもんだなと思いますわ。
(さらにこのブログで晒す)

でもまぁ、なんとなくこのメンバーでの旅の楽しさが伝わればと思います。

 

ナラコートの町からA66(リドック・ハイウェイ)を北上していくと、パザウェイ(padthaway)というワインの産地を通過。

パザウェイの赤ワインには「ユーカリプトール」というユーカリの香り成分が含まれており、爽やかな味わいになっているそうよ。すごいな、オーストラリアならではじゃないか。

そんなにお酒を飲まない我々ですが、せっかくなのでワイナリーに行ってワインを買ってみようぜ!とまた寄り道提案。しかしワインの時期じゃなかったのか、ワイナリーは閉まっていました。残念。

ちなみに南オーストラリア州での有名なワイン産地はバロッサ・バレーやクレア・バレー。ワイン好きな方は是非行ってみて下さい。

 

 

ナラコートから100kmくらい走ったところで。

SAORI
SAORI

ちょ!今通りすぎた道、素敵だった!

SAORI
SAORI

戻って曲がって!

こめっち
こめっち

オッケーぎゅいーん!

 

ずーっと真っ直ぐに続く白い道!
これリアルで見たら「うおぉぉぉおおお!」と雄叫びあげたくなるくらい、気持ち良い道です。

 

SAORI
SAORI

ちょっと、ここでドローンしない?

おっくん
おっくん

ええで

SAORI
SAORI

真っ直ぐな白い道を走る車を、ドローンで追いかけて撮影したい

こうしてドローンで撮影準備。この場所は乾燥していたせいかハエがすごく多くて、アウトバック用に購入しておいたハエ除けネットが早速役に立ちました。真夏のオーストラリア(特に内陸部)へ行く場合、ハエ除けネットは買って行った方がいいです。

 

 

こめっちが車をゆっくり走らせ、わたくしがドローンの操縦、おっくんはわたくしに集るハエを追い払うという役割分担。いざ、撮影!

と思ったら、突然風が強く吹きドローンが流される流される。あっという間に道の上空から逸れ、木が生い茂る森の方へ流されていってしまいました。

 

SAORI
SAORI

くそ!帰ってこい!

とReturn-to-Homeボタンを押すも(DJI SparkにはReturn-to-Homeがあり、これを押すと事前に設定したホームポイントに自動で帰還します)、風が強すぎて進めないドローン。全然帰ってきません。

DJI Sparkのバッテリーの飛行可能時間は約15分。このまま風に負けて戻ってこれなかったら、木が生い茂る森の中に墜落。多分壊れるし、そもそも森の中に落ちたら発見できないかもしれない。

 

SAORI
SAORI

いやだ!いやだぁあああ!(7万円)

SAORI
SAORI

帰ってきてよおおぉおお!(7万円)

SAORI
SAORI

うわぁあああああん!!!!(7万円)

 

SAORI、発狂。まだ2回くらいしか飛ばしていない7万円ドローンが墜落するだなんてツライ。久々に地団駄踏んで、大声で叫びました。そして自分の力ではどうにもならないと悟り、泣き叫びながらドローンのコントローラーをおっくんに渡します。

おっくん
おっくん

え!?俺!?

SAORI
SAORI

感情的になった私より、冷静なおっくんの方が生還率が高い!

SAORI
SAORI

ドローンをぉおお救ってぇえええ

 

こうしておっくんに全てを託す。ナラコートで「アホな動画撮ってる」とかバカにしてごめんまじでごめん。おっくんは実に冷静沈着でした。風の流れを読み(多分)巧みにドローンを森の上空から道の上空へ誘導し、無事着陸。

 

SAORI
SAORI

ありがとう…

SAORI
SAORI

10年ぶりに泣き叫んだわ

でもまぁ、泣き叫ぶ原因が『男女関係の縺れ』や『メイのバカっ!もう知らない!』ではなく、『ドローンが帰ってこないよ』というマヌケなものなだけに、平和な人生送ってるなと思います。

みなさん、ドローン飛ばす時は風も考慮しましょう!(基本)

 

 

寄り道もこれで終わり。あとはひたすらアデレードを目指します。オーストラリアはかなり日差しが強いので、途中のコンビニで3人でサングラスを買いました。

こめっち(右)のパリピ感がヤバイ。

メンズはパリピ感出しているのに、わたくしは草むしりババアみたいな風貌になってしまいました。ハエ除けネットのせいだな。くそっ!こいつめっ!パリピになり損ねたじゃないかっ!

とりあえずサングラスも必須です。夕方とか運転していると、本当に全然前が見えなくなるからね。日本から持ってこなくても、その辺のコンビニとかガソリンスタンドで売っているので大丈夫。

 

なんとか日が沈む前にアデレード郊外まで辿り着きました。

さ!お腹が空いたので、次回お目当てのレストランに行きますよ!

 

<つづく>

 

(この記事は2018年12月~2019年1月のオーストラリア縦断旅ブログです)

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