2018.02.13(tue)インド旅行3日目
さ!火葬場も見たし、ガネーシャも見たし、お腹が空いたのでお昼にしましょう。
ドルフィンレストランでランチ
ランチに訪れたのは、ガンジス川沿いにある『Dolphin Restaurant(ドルフィンレストラン)』。
マン・マンディル・ガート(Man Mandir Ghat)の高台にあるレストランで、メニューは豊富。カレーはもちろんのこと、バーガーや中華、ピザやパスタもあります。
ちなみに、ドルフィンレストランの隣くらいにある建物。ちょうどこの写真でマリコの背後に映っている建物なのですが、ベランダにトラの置物があるの、分かりますか?
実はここ、火葬職人集団「ドーム」の長が暮らす家で、バラナシの中ではマハラジャに次ぐお金持ちとも言われているのだとか(←ガイドブックからの受け売り)。
お金持ちバンザーイ!
ドルフィンレストランのルーフトップ席からは、こんな感じでガンジス川を一望することができます。あんまり綺麗な川じゃないけれど(暴言)、これが母なる大河ガンガーです。
ところで何故レストランの名前がドルフィンなのか。実はガンジス川には幻のイルカ、「ガンジスカワイルカ」が生息しているそうで、そこからドルフィンと名付けたのだろうな~と私の勝手な推測。
ガンジスカワイルカはネパールやバングラデシュ、インドの河川に生息しているのですが、国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧種レッドリストでは「危機」種に分類されている希少な淡水イルカなのです。ただバングラデシュの一部の村ではイルカの脂肪が病を治すと信じられており、密漁・密売の犠牲にもなっているんだって。
そんなガンジスカワイルカ。希少な上に最近では滅多にお目にかかれないようですが…もしも見れたらラッキーですね。
さーて、そんなドルフィンレストランでオーダーしたランチはと言うと…
ペンネアラビアータです。
インド3日目にして完全にカレー味に飽きました。
インドに来る前は
毎日カレー食べてやるぜー!
とイキっていたのですが、ビリヤニ、タンドリーチキン、カレーを食べたら飽きました。やはりこう、刺激的でどこかエキゾチックな食べ物って魅力的だけど、すぐに飽きてしまう。食べ物も人間も同じということで、ひと夏のアバンチュールなら相手はカレーみたいな人がいいけれど、末永く一緒にいるのなら卵かけご飯みたいな人が良いのではないでしょうか?
卵かけご飯みたいな人っていうのも謎だけど。
そして食後にもらった「PASS PASS」というマウスフレッシュナー。
ミントタブレットみたいな感じかな?と開けてみると…
全くもって、お口がフレッシュにならなそうなブツどもが出てきた。
え、なにこれ、これ食べるの?食べてもいいの?食べても平気な物体なの?その辺の道路の表面を適当に掴んで採ってきたようなゴミみたいな物ばかりだけど、大丈夫なの?
と言いつつ食べました。微妙にお口がフレッシュになりましたよ。
人生初のアーユルヴェーダ(シロダーラ)体験
今日のタスクは完了した!
じゃあ一旦ホテル戻る?
そうしよう!
あ、私、アーユルヴェーダやってみたいんだけど、どう?
あ、いいね!ホテルでやろうよ!
賛成!
インド女子旅と言ったら、アーユルヴェーダと相場が決まっています(そうなの?)。ちょうど宿泊したホテルにスパがあり、アーユルヴェーダ体験ができるとあったのでお願いしてみました。
インド大陸の伝統的医学であるアーユルヴェーダ。アーユルヴェーダでは身体を構成するエネルギーを『ドーシャ』と呼び、そのドーシャがもつ3つの生命要素『ヴァータ』『ピッタ』『カパ』のバランスによりその人の体質が決まったり、またそのバランスが崩れると体調を崩すと考えられているのだそう。
そしてアーユルヴェーダと聞いて思い浮かぶのがコレ。
オイルをおでこに垂らす『シロダーラ』。
過去にインドに行った友人からも「アーユルヴェーダのメニューで、オイルをおでこに垂らすアレやってみたんだけど、すっごく気持ち良かったよ!」と聞いていたので、私もおでこにオイル垂らされたい欲がむくむくと湧いていました。
どのメニューにしますか?
あのオイル垂らすやつで!
OK、では準備しますね
ふぅううう!癒されるぜぇぇえええ!
まずは首やデコルテ、肩回りをマッサージ。
普段はかなり強めにマッサージしてもらわないと何も感じないくらい、私の肩回りは常にバッキバキに凝っています。凝りすぎて「肩凝りが辛いわ~」とも思わなくなりました。肩のところに鎧(肩当)を付けているような感じです。
そんな鎧を優しく撫でるようにマッサージするスタッフ。ほぐれない。そんなソフトタッチじゃ、私の鎧は破れない。でももしかしたら力任せにほぐすのではなく、優しくじんわりとほぐすのがアーユルヴェーダの真髄なのかもしれない。初心者なので分からない。されるがまま、俎板の鯉状態。
そしてソフトタッチマッサージが終わると、ついに待ちに待った…
おでこにオイル!デコオイル!
脳のマッサージとも言われるシロダーラは、『第3の目』と呼ばれる額の中心に体温程度に温めたオイルを流すことで、脳を瞑想状態に導くのだそう。不眠症や頭痛、精神疾患、過度なストレスなどの症状をお持ちの方におすすめなんだとか。また普段直接マッサージすることのできない脳ですが、シロダーラをすることで脳の疲れをとる効果もあるんだって。
が、しかし。癒されたいと思いつつも刺激を求めてしまう悲しい性をもつSAORI。
オイルがおでこに到達した時点でまず思ったことは、
「オイル、ぬるくね?」
この時私はシロダーラではアツアツのオイルが垂らされると思い込んでいた為(どんな罰ゲーム)、オイルの温度が体温くらいなのに拍子抜け。「これで…効くのか?(※)」と疑問に思うと共に、
(※オイルの温度はこれでいいんです)
オイルまみれとか、新感覚!
これはつまりオイルサーディン状態ね
イワシの気分が分かったわ…
今夜はオイルサーディンのピザ食べたいなぁ
と余計なことに思考を巡らせ始めてしまったSAORI。シロダーラで脳が瞑想状態になるどころか、
脳が迷走状態。
おでこ表面にオイルを受けつつ、脳内はイワシの魚群がシナプス間を機敏に泳ぎ回るという大海原。迷走というかもはや暴走。
「くそぅ!はやく脳内にマグロを投入して、このイワシの魚群を食べ尽くしてもらわねば!」
もう、意味が分かりません。弱肉強食・食物連鎖の脳内ワールドに、リラックスとか癒しだなんて言葉はありません。
デッドオアアライブです(イワシが)。
結局そんなことを考えていたら壺の中のオイルがなくなり、シロダーラも終了。結局私は究極の癒しを得るわけでもなく、「今この瞬間も、地球上の大海原ではイワシが天敵から逃げているんだな」という自然の摂理を再認識して終わりました。
私の場合は特に心身に不調がある訳でなく、ただただ『おでこにオイル垂らしたい』という好奇心が9割5分だったので、これでいいんだと思います。経験できて楽しかった!
※興味ある人は無心でやってみて下さい。くれぐれもイワシの事は考えないで
その日の夕飯は…
アーユルヴェーダの後はホテルのレストランで夕飯。今夜のメニューは…
あんかけ焼きそば!
もうインドもカレーもオイルサーディンも関係ない。海外旅行中、最終的に行きつくのは中華料理かマクドナルドです。これだけは全世界にあって良かったな、といつも思うよ。
<つづく>
(この記事は2018年2月のインド旅ブログです)
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