夜明けのガンジス川で祈りのセッション(ボートも乗れるよ)

インド 女ふたり旅 バラナシ ガンジス川 旅の随筆
記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク
2018.02.14(wed)インド旅行4日目

非キリスト教圏の日本では「女性が好きな相手にチョコレートを贈る日」とされてきた、2月14日のバレンタインデー。過去を振り返ってみるも、特にバレンタインデーに胸☆キュンな思い出は無い。

それでもたった一度だけ、雪の降るバレンタインデーの放課後、下校中の相手を追いかけてチョコを渡したことがあった。そこまでは少女漫画のワンシーンのような感じなのだけど。後日家電に電話を掛けて想いを告げると、相手はちょうど昼寝をしていたらしく、機嫌悪そうな声でただ一言「無理」と言われてフラれた。これほどまでに昼寝という行為を恨んだことはない。

そんな、私にとっては微妙な記憶しかないけれど、世間一般には愛が溢れる2月14日を。2018年はインドの聖なるガンジス川で過ごしてみます。愛、流れてこい!

 

早起きしてガンジス川へ。朝の祈りを捧げる人たち

夜のガンジス川を見なかった(←寝た)代わりに、朝早く起きてガンジス川へ向かいます。ホテルを出た時は薄暗かった空も白み始め、「ああ、1日が始まるんだな」という気持ちに。

ガンジス川に向かって歩いていると、後方から楽器を鳴らしながら何かを唱える一行が。

インド 女ふたり旅 バラナシ ガンジス川

なんだか面白そうなので、一行の後についていくことに。

 

インド 女ふたり旅 バラナシ ガンジス川

ガンジス川のほとりに到着すると、まるで聖歌隊のそれのように、ガートの階段を利用して綺麗に整列。(ヒンドゥー教徒を聖歌隊で例えるのは何だか違うけれど)

 

インド 女ふたり旅 バラナシ ガンジス川

ただただ、ガンジス川を一心に見つめて。

 

インド 女ふたり旅 バラナシ ガンジス川

そして祈りを捧げる。

ここまで真剣に、一心不乱に祈りを捧げたことは、私はない。せいぜい、部活の憧れの先輩(←女子)の引退がかかった県大会試合で、祈るように応援したことくらいである。生まれた場所、育った環境、思想、宗教、文化。同じ人間でも何かひとつでも違うと、こうも生き方が異なるものなんだな。

中央に陣取り、祈りのセッション

彼らのお祈りする姿をボーっと見ていた私。ふと、横にいたはずのマリコがいないことに気が付いた。

SAORI
SAORI

あれ?そういえばマリコはどこにいった?

キョロキョロと彼女の姿を探すと。

 

インド 女ふたり旅 バラナシ ガンジス川

ほぼセンターを陣取ってセッションしていた。

SAORI
SAORI

なぜ!?

アキコ氏
マリコ

なんか楽器渡されたの~

そう言ってマリコは楽しそうに、小さなシンバルのような楽器を打ち鳴らし、一行に合わせて何かを大声で唱えている。マリコの適応能力にはただただ脱帽である。

アキコ氏
マリコ

はい!さおちゃん、交代!

SAORI
SAORI

ちょ、ま、え!?

そしてこうなった。

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

SAORIGRAPH(@saorigraph)がシェアした投稿

THE・挙動不審。

ナマステだけで精一杯である。

 

インド 女ふたり旅 バラナシ ガンジス川

インドの皆さん。小娘を仲間に入れてくれて、ありがとうございました。なんだか良く分からなかったけれど、楽しかったです(雰囲気)。

活気溢れる朝のガンジス川

インド 女ふたり旅 バラナシ ガンジス川

さて。ガンジス川が一番活気付くのは、朝だと思う。

 

インド 女ふたり旅 バラナシ ガンジス川

昼間とは比にならない人の数。そしてやたら髪剃している人が多かった。

 

インド 女ふたり旅 バラナシ ガンジス川

老若男女問わず、ガートで沐浴。インド人のみならず、旅行者(ウェーイ系の日本人の男の子たち)もいました。え?私は沐浴しなかったのかって?

まぁ…キャラ的にはガンジス川でバタフライどころか“ひとりウォーターボーイズ”でもしそうだと思われがちですが、私が苦手なもののひとつに『濁っていて底が見えない川』という項目がありましてね。だってさ…川の中に何がいるか分からないじゃないですか。いきなり足首とか掴まれてみ?恐怖でゲロ吐くわ。

そんなこともあるし、単純にガンジス川は色々垂れ流し状態で衛生的にちょっと…ということで沐浴はしませんでした。ご期待に沿えず、すみませんね!

 

インド ガンジス川

沐浴もいいけれど、静かに祈る人、素敵だった。

 

インド 女ふたり旅 バラナシ ガンジス川

サドゥ(修験者)も沢山います。

 

インド 女ふたり旅 バラナシ ガンジス川

皆で座って何しているのかしら。食べ物を恵んでもらっているのかな…?

ガンジス川でボートに乗る

インド 女ふたり旅 バラナシ ガンジス川

こちら、花飾り売りのおばちゃん。ガンジス川に流すための花飾りセットを売っています。

 

インド 女ふたり旅 バラナシ ガンジス川

皿状の葉っぱの上に、黄色やオレンジ、赤色のお花が4~5個と、ロウソクがのった物がセットで売られていました。可愛い。

SAORI
SAORI

これ、川に流してみようよ

ということで2セット購入。そしてせっかくならボートにも乗ろう、とボートを探すことに。ガンジス川のボートはぼったくりも多いと聞く中、私たちが選んだのは…

インド 女ふたり旅 バラナシ ガンジス川

この不機嫌そうなオッサン。

『俺は人数が集まるまでボートを出さないからな』

という言葉になんとなく安心。だってほら、だいたい乗り物でぼったくられる時って、少人数の時じゃないですか。こちらがお金を払わざるを得ない状況に追い込むというか。ある程度の人数がいれば、そのリスクも下がる訳で。つまりこの不機嫌そうなオッサンは私たちからぼったくる気は無い!

たしか1人150~200ルピーくらいだったと思う。忘れたけど。←

 

インド 女ふたり旅 バラナシ ガンジス川

同乗者が現れるまで、ボートの上で待ちます。マリコが可愛い。

そしてようやく不機嫌なオッサンの営業が功を奏したのか、インド人観光客の家族がボートに乗り込んできました。いざ、朝のガンジス川ボートクルーズに出発です!

カモメがヤバイ、ガンジス川

インド 女ふたり旅 バラナシ ガンジス川

一緒にボートに乗ったインド人の家族はとっても仲良し家族で、お母さんと娘、そして息子たちで旅行に来たそうです。嫉妬するほどいい笑顔!それにつられて、先程まで無愛想だったボート漕ぎのオッサンもこの笑顔。普段笑わない人が笑うと、なんかその笑顔ズルいって思う。

 

インド 女ふたり旅 バラナシ ガンジス川

そんな素敵家族も気になりますが、なによりボートクルーズで気になるのはカモメの大群。船着き場の辺りではカモメの餌を売っていて、大体観光客は餌を買って撒きます。それを目当てにカモメが飛んでくる。奈良の鹿と同じような感じですね。

 

インド 女ふたり旅 バラナシ ガンジス川

餌撒けば カモメ群がる ガンジス川

ふっ。無駄に一句詠んでしまいました。

 

インド 女ふたり旅 バラナシ ガンジス川

カモメの餌を撒き終わると、先程わたしたちが購入した花飾りセットを流すことに。うまく火が点けられずにいたら、息子が火を点けてくれたよ。いい奴だな惚れるわ。

 

インド 女ふたり旅 バラナシ ガンジス川

 

インド 女ふたり旅 バラナシ ガンジス川

ガンジス川にそっと置いた花飾りは、するすると水面を滑るように流れていきました。今日も一日平和でありますように。

ガンジス川での生活を垣間見る

インド 女ふたり旅 バラナシ ガンジス川

ガンジス川は沐浴だけでなく、人々の生活が垣間見える場所。川沿いでは沢山の人が洗濯をしています。リアルに川で洗濯というヤツです。

 

インド 女ふたり旅 バラナシ ガンジス川

洗濯と言っても、木の棒で布をぶっ叩いたり、布を水面に叩き付けたりと、なかなかバイオレンス溢れる洗い方。でもまぁ、つまり日立製洗濯機のビートウォッシュみたいなもんか。

ガンジス川の対岸に到着

インド 女ふたり旅 バラナシ ガンジス川

そんなこんなでボートは対岸に到着。

 

インド 女ふたり旅 バラナシ ガンジス川

小屋で何か売っている以外これといって楽しい場所ではないけれど、対岸から霞む街並みを眺めるのはなかなかオツでした。

さよならバラナシ!さよならガンガー!

バラナシは1泊2日の弾丸でしたが、ガンジス川を満喫することができました。

 

てことで、気持ちを切り替えてデリーへ戻ります。

 

明日はいよいよ!

インドと言ったら、のタージマハルへ向かうよ!

 

<つづく>

 

(この記事は2018年2月のインド旅ブログです)

コメント

  1. 印国紳士 より:

    動画、面白かったです。ニヤニヤしました。
    上手な写真に毎度感心してますが、動画の臨場感も良いですね

    • saorigraph より:

      紳士、お久しぶり。元気そうでなにより。

      ニヤニヤしていただけて光栄ですわ(*’ω’*)
      少し前から旅行中に動画も撮るようにしているんだけど、編集が面倒でお蔵入りしているのが多いんだよね…
      でも紳士がそう言ってくれるなら、今後はブログにも動画、載せようと思う!