2020.03.14 アフリカ南部4ヶ国旅 Day9
<前回のあらすじ>
ツアー中止の危機を乗り越え、いざバザルート諸島へ!バザルート島では、インド洋の澄んだブルーと白い砂とが織り成す最高の景色が待っていました。たまらん!
死ぬかと思ったシュノーケリング
「ランチ前にシュノーケリングをしに行こう!」と言われ、ポイントへ向かいます。
「ひとつ守ってほしいことがある。シュノーケリング中は海の中で絶対に足をつかないでほしい。絶対にだ」
ここは国立海洋公園内。あらゆる生物を保護せねばですからね。特に生きた珊瑚に足をつくと、枝状のものは折れて再生しなくなったりするそうよ。
絶対に!足はつきません!
地球を愛するSAORI、絶対に足はつかないと誓います。
例えこの身が滅びようと、ね(フラグ)。
15~20分ほどで到着したシュノーケリングポイント。波の立たない穏やかなエリアで、立ち泳ぎしても足は着かないけれど、かと言ってそこまで水深はありません。
実はわたし、シュノーケリングは人生初なんだよね~(多分)
子供の頃スイミングに通っていたので泳ぐのは得意だし好きなのですが、ぶっちゃけ海で泳ぐのはあまり好きではありません。だってほら、下から足を引っ張られたら嫌じゃん(ホラー的要素)。あと海水ってベタベタするし(悪口)。海より川とか滝とか用水路の方が馴染みあるし(山育ち)。
その気持ちの表れでしょうか、「スクール水着かよ」と言いたくなるわたしのシュノーケリング姿。実はコレ、
ユニクロのブラトップ + ビキニのボトム(パンツ?)
という謎の組み合わせ。
やーっべ、下半身しか水着着てないわ
そんなことある?
宿を出る前に「ツアー中に泳ぐ時間があるかもしれない」と思ったものの、海で泳ぐことに対しあまり乗り気でなかった結果、下半身だけ水着を着るという奇妙な行動に出たSAORI。「腰上水上死守超高速両足前後運動(立泳ぎ)」でもするつもりだったのかな?なにその技。
ま、ブラトップはほぼ水着みたいな構造だから!
と謎理論を展開し、今に至るわけです。
「船に積んであるシュノーケルとフィン、使っていいから」とツアースタッフに言われ、道具をありがたくお借りする事に。
シュノーケルとフィンを装着して海に飛び込み、
さーて、おさかな天国でも覗いちゃいますか
と、マウスピースを咥えて水に顔をつけ、息を吸い込んだ途端。
ゴボァッ!!!
空気ではなく海水が勢いよく気道に入ってきました。そうです、なんとこのシュノーケル、壊れていたんです。最初は何が起きたのか理解できませんでしたが、息を吸うとシュノーケルの破損箇所から海水が流れ込んできているんだと理解できた時、人生で初めて
おのれ、謀ったな!!
という台詞をなんともナチュラルに吐き捨てました。それはもう、大河ドラマの主役張れるほどに。
そして「なるほどね、戦国時代に家臣に謀られた主君って、謀に気付いた瞬間こんな気持ちだったのか」と、遠い昔の知らん人に思いを馳せたりしちゃいました。なにこれ走馬灯の一種?
▲この時のわたし▲
息をしようとすればする程、海水が流れ込んでくる。海水なので気管へのダメージが真水の比じゃない。しかもこんな時に「海の中では足を絶対に着くな」というスタッフの言葉を思い出しちゃうもんだから、もうどうしようもない。なんとか気持ちを落ち着けて体を浮かせ、顔面を水面から上げた状態で思いっきり咳込み、気管に入った海水を排出しました。そして呼吸。
いやーマジでやっててよかった、スイミング。泳ぎ慣れていなかったら完全にパニックを起こして溺れてたと思います。冗談抜きで死ぬかと思った。
わたしがいつもアフリカに行く際に参考にしているブログにも「アフリカでシュノーケルを借りる場合は事前に破損がないか確認しましょう」って書いてあったし、その方もモザンビークの海で死にそうになっていました(破損シュノーケルのせいで)。
なのでここでもう一度アナウンスさせていただきますね。
アフリカでシュノーケルを借りる時は、破損していないか絶対に確認してね!
(特にモザンビーク)
マジで死にます。日本と違い文句を言ってもどうせ無駄なんで、自分で予防しましょう。
ではそんな瀕死状態になりながらも撮影した動画から、静止画を切り出して貼っておきます。
(動画はこの記事の最後に貼るよー)
海の中はこんな感じ。綺麗な熱帯魚がわんさかいる訳ではありませんが、でもそこそこいて自然な感じで泳いでいます。
青とか黄色の魚、綺麗だね。
普段は水族館でないと見ないような魚と至近距離で一緒に泳げて良い体験でした。シュノーケルが意味をなさなかったので、ただ素潜りした人になったけど。
ではそろそろお昼ごはんを食べに、島に戻りましょう。
バザルート島でランチ
島に戻ると、お昼ごはんが出来上がっていました。
全8品!焼き魚にバナナに蒸し野菜(アボカドとか)、ピラフにサラダに豆のトマト煮、あとパンと肉。これ全部あのメンズスタッフが作ったの?いいなー料理できる男子、好き。
好きなだけ食べなと言って、スタッフは休憩に向かいました。後ろ姿がカッコイイな。
にしても、2人だけのツアーなのにこの量。絶対に食べきれない。
こちら、おっくんプレート。
こちらがわたしのプレート。
太陽ガンガンの昼下がりなのでこのようにネットを張って日陰を作り、この下でご飯を食べます。
ではでは。いただきます!
綺麗な海を見ながら食べるごはん。美味しくないはずがない!何度もおかわりしました。
どれも美味しかったんだけど、個人的にはサラダにかかっていたドレッシングが美味しかった。レシピ教えてもらえば良かった。
飲み物は冷えた瓶コーラ。
海で泳いだ後の少し気怠い体に炭酸が染み渡るー!最高すぎ。
お昼ごはんを食べ終わりまして自由時間。この人何やってんの?って思うでしょ?
砂浜にこんな感じの穴がそこら中にあいていて、何の穴かなー?とずっと見ていたら、
蟹が出てきた。
しかも穴の中の砂を抱えて出てきて、穴の外にポイッて捨てるの。働き者!
その様子をカメラに収めたくて、強い日差しの中じっと浜に座っていたんです。その結果、収めたには収めたのですが見事ヤケドばりに日焼けし、翌日は足が激痛でした。
そろそろバザルート島を出発です。
どこからやってきたのか、子供たちが糸だけで釣りをしていました。そんなこと出来るんだ。
この子たちから買ったのか知らないけれど、ツアースタッフは魚を仕入れてました。
魚と私たちを乗せて、モーターボート、出発です!
野生の絶滅危惧種○○を見に行った
この後はベンゲラ島に寄って、それでビランクーロに戻る流れなのですが。ここでツアースタッフが
「君ら、特別にンゴンゴ見に連れていってあげようか?今日なら多分会えると思うんだ」
と言ってきました。
ンゴンゴって何だ?
何だろうね?
何度聞いても「ンゴンゴ」と言っているようにしか聞こえない。何なんだ、ンゴンゴって。話の内容的にどうやら生き物のようだけど、ンゴンゴが英語なのかそれともポルトガル語なのか、それすら分からない。
良く分からんけど、ンゴンゴお願いしまっす
見せてくれるなら見せてくれ、ンゴンゴ。
そしてバザルート島を出て約5分後。
「いたぞ!ンゴンゴだ!」
そう言ってスタッフがボートの下を指差すと、大きな灰色の物体が泳いでいました。
のんびりと優雅に泳ぐンゴンゴ。体長は2~3m位あるでしょうか、丸々としていてかなり大きい。
これが野生のンゴンゴかー!
何だか分からないけれど、野生動物が見れて嬉しい。
たまに水面に顔を出して、ブハーッと呼吸をしているンゴンゴ。
なんかもったりしてて可愛いンゴ
「ンゴンゴを見たことはボスには内緒な☆」と言うスタッフ。そもそもボスが誰か知らないんだけど、とにかく見せてくれてありがとう!通常ならンゴンゴを見るのは別料金なのかな?良く分からないけど、内緒です(と言ってブログに書く)。
10分近くボートと併泳した後、ンゴンゴはインド洋に消えていきました。
さよなら、ンゴンゴ
あとでンゴンゴが何者だったのか検索するンゴ
と語尾がンゴになったわたしが検索した結果、この子はジュゴンだと判明したンゴ。なんだよンゴンゴって。
ジュゴンは英語で「Dugong(デュゴン)」、ポルトガル語で「Dugongo(ドゴンゴ)」なんだけど、彼らがポルトガル語で呼んでいたのを聞き間違えたみたい。ドゴンゴドゴンゴドゴンゴドゴンゴンゴンゴ…
ンゴンゴ
ほらね(何がだよ)。ジュゴンは絶滅危惧種に指定されています。かつてはインド洋・西太平洋域に広く分布していたらしいけれど、どんどん分布域が減少しているんだそう。日本だと沖縄で見れるのかな(個体数は50頭以下らしい)?
野生のジュゴンが見れるなんて、とても良い経験ができました!ツアースタッフのお兄さん、ジュゴンを見せてくれてオブリガーダンゴ。
バザルート島のお隣、ベンゲラ島
ビランクーロに戻る前に、バザルート島の近くにあるベンゲラ島にも寄りました。
ベンゲラ島もバザルート島のように真っ白!いやむしろバザルート島よりも白いかも。
こちらの浜もめちゃめちゃ綺麗。モザンビークのイメージを覆しすぎです。
見て見てー!
と、おっくんが綺麗な石を見せてきました。でも良く見たら石じゃなくて、
貝でした。貝、好きだなオイ。
ベンゲラ島には高級リゾートホテルがあるので、ご興味ある方はベンゲラ島に宿泊してみるのも良いかもしれません。ハネムーンとかでいかがですか?ハネムーンとかで。
しばし綺麗な浜を歩いて、そろそろビランクーロに帰ります。
バザルート諸島、宝石というか天国というか、本当にめちゃめちゃ綺麗な所でした。
今回はプライベートツアーでしたが、団体ツアーもほぼ同じ内容のようです。所要時間は大体6~7時間といったところでしょうか。
モザンビークへの旅行を検討している方がもしいたら、ぜひバザルート諸島も候補に入れてね!
ちなみに私たちが利用したのはSunset Dhow Safariというツアー会社です。ウェブサイト貼っておくね
▶ Sunset Dhow Safari
よろしければ動画もどうぞ
瀕死のシュノーケリング動画などをまとめたので、よろしければお時間のある時にご覧ください。
夕飯食べておやすみなさい
夜ごはんはまたまた宿のレストランで。今夜はせっかく海辺の町ビランクーロにいるということで、シーフード尽くしにしてみました。
イカフライ。んまい。
エビのテンプラ。んまい。
あと前日に食べたシーフードパスタをまた食べました。
シーフード、最高!おやすみなさい!
<つづく>
(この記事は2020年3月の南部アフリカ4ヶ国周遊旅ブログです)
コメント
ンゴンゴ不気味すぎ!笑
シュノーケリングって、呼吸と泳ぐことに必死で魚みてる余裕ないですよね。
謀られながらも、とても上手に海中を浚っていて、さすがSaoriンゴと感じました。
動画がとても良かったです。
ええ!?ンゴンゴ可愛いでしょ!何言ってんの!
ここにきて価値観の相違が顕わに。。。
しかも紳士のが泳ぎ上手いじゃん、何言ってんの。
動画、編集面倒で嫌だなと思っていたけれど、
この程度のクオリティならそんなに苦じゃなかったです。
紳士に旅の雰囲気をお裾分けするために、
次回の旅でも動画撮れたら撮ってきたいと思います。