2018.02.13(tue)インド旅行3日目
インドと言ったらカレー。
インドと言ったらタージ・マハル。
インドと言ったらガンジス川。
そんな『インドと言ったら○○』の王道を制覇するため、インド3日目はバラナシ(Varanasi)へ。バラナシにあるのはそう、聖なるガンジス川(ガンガー)!
ガンジス川と言うと“遺体が流れている”とか“泳ぐと病気になるほど汚い”とか、個人的に興味深い話がある一方で「ただのでかい川じゃね?」という考えも実はほんのちょっと、小指の先ほどはある。
ただ、ヒンドゥー教徒の聖地であるというのは紛れもない事実。
ガンジス川を実際に訪れて、自分がどう感じ、何を思うのか。とても楽しみです!
デリーから飛行機でバラナシへ!
デリーからバラナシへ行くには列車やバス、飛行機といった様々な手段がありますが。
今回はとにかく移動時間短縮を優先に飛行機をチョイス。フライト時間は約1時間30分。朝6時半くらいの便で出発すると朝8時過ぎにはバラナシに到着するので、丸々1日バラナシ観光が出来るという訳です。
女子旅なんでね!マリコと一緒に写真も撮っちゃうよっと…
え…?
ちょ、え…?
なにこの、
『Hey Guys!今から俺、バラナシ!ガンジス川からの配信、ジョイナスしてくれよな☆』
みたいなキメ顔カメラ目線の男性。インカメラのレンズの位置を正確に目線で撃ち抜くとは、だてに小指のリングを光らせていない。そしてどうでもいいのだけど、“ジョイナス”と打とうとしたら“JOY茄子”と一発変換された。私のPCの予測変換もパリピ仕様に染まった模様。
もう、無意味にGIFにしてしまいましたよ(暇か)。帰国後にこの写真を見返して、
「そうそうこれ、仲良くなった機内の皆で撮ったやつだ~楽しかったな~」
みたいな感覚に一瞬陥りましたが、それは違う。神に誓って他人。騙されるな私。ひとつ言えるのは、この旅中は一緒に写真撮りたがる&写りたがるインド人が多かった。別にいいけどね。
はーい!バラナシ到着!
プロペラ機から地上に下りて徒歩で空港施設へ入るの、地味に好き。
こちらがバラナシの空港『ラール・バハードゥル・シャーストリー空港』です。
こざっぱりしてる~!
まだ朝の8時ですが、タクシーで今宵のホテルへ向かいましょう。荷物預かってほしいしね!
道路は安定のインド感。色んなものが入り乱れて走っています。
サラリーマンの出社スタイル。今日も1日頑張れよ。
さて、今回バラナシで宿泊したのは『Hotel Madin』。
部屋の様子などは別記事で書くとして、こんな朝早くに来てしまったのにチェックイン&部屋に案内してくれて、さらに朝食も食べて行きなよと言ってくれた。ありがたい!
ガンジス川へ向かう
朝食をとって元気いっぱい!
早速オートリキシャでガンジス川の近くまで行ってみましょう。
のどかだねぇ~
都会もいいけれど、ローカルな景色って飽きない。人々の生活がダイレクトに見れて。
オートリキシャの後部座席に乗って、街並みを眺めていた我々。
すると突然、
男が乗り込んできた。
走行中のオートリキシャに、ごく自然に相乗りしてきた。すごいなオイ。
これはもしかしてアレか!?
拉致!?詐欺!?このふたりグルで私たちを騙す気!?ムキー!!!
人一倍警戒心が強いSAORI、すぐに疑ってかかります。一体お前は誰なんだ!乗客か?それともこの運転手の友人か?詐欺グループか?いやだいやだー降りてよーねえ降りてよー(念)
しかしどうやら様子を伺っていると、本当にただの相乗り客のよう。しかもこの彼、お金を払わずに走行中のオートリキシャから降りていきました。
ちょっと待てい!お金払わないのはズルくない!?
降りろと念じてみたり、降りたら降りたで金を払えと言ってみたり、自分の立ち位置がコロコロ変わって忙しい。基本私は『お前だけ得するのはズルい、私にも何かよこせ!』というクソみたいな考えをもった欲まみれの人間なので、これはいよいよガンジス川で煩悩とか過去の罪とか色々綺麗さっぱり洗い流した方がいいかもしれない。
今ならガンジス川より私の心の方が汚い自信がある
1年で最も神聖な夜「マハー・シヴァラートリ」
ある程度の場所まで来たらオートリキシャを降り、ここからは散歩がてらガンジス川へ向かうことに。
なんだかすごい人出だな、お祭りかしら
と思ったら、2018年2月13日はマハー・シヴァラートリーの祭日でした。
マハー・シヴァラートリーとは『偉大なシヴァの夜(吉兆の夜)』の意であり、年に12回催されるシヴァラートリーのうちで最も神聖な夜をそう呼ぶんだそうな。シヴァ神はヒンドゥー教の三大神の1人で、破壊と再生を司る神様。シヴァラートリーの夜、シヴァ神の信者たちは断食し、睡眠をとらずにお祈りをするんだって。
偶然にも1年で最も神聖な日に来てしまった!
シヴァラートリーは満月から新月へと変化する境目で、満ちた月(欲望)が消滅していくように、この日に修行することで欲望を滅し、解脱へと至る力が得られると言われてきたのだそう。ふむ、なるほど。欲まみれの私がこの日にバラナシを訪れたのも何かの縁。ちょうどいい、
シヴァ神に私の欲望、ぶっ壊してもらおう
シヴァ神に私の溢れ出る欲望を破壊してもらおうと思った矢先、
ねえマリコ、私、チャイ飲みたい
じゃあこっちの路地行ってみよう
と早速プチ欲望。うん、やっぱり無理。いいよ欲望にまみれても。人間だもの。
路地の一角でチャイを飲む
路地の一角に、なんとも素敵なチャイ屋さんが。いい香り~!
素焼きの器でいただきます。1杯10ルピー(≒15円)くらいだったかな?あまり覚えていないけど、多分それくらい。甘くてそれでいて茶葉の香りもして、素朴な味で美味しかったです。
この素焼きの器は『飲み終わったら地面に叩き付けて割る』と事前情報で聞いていましたが、誰も器を割っている形跡がなく、普通にゴミ箱に捨てました。破壊神ぶりたい人はぜひ叩き付けて割ってみてください。
使い終わった素焼きの器を割る風習は、異なるカースト間で同じ器を使わないため、という考えから出来たらしい。こうした考えはカースト制度の根底にある浄・不浄思想からきているんだろうな。
では!次回、いよいよガンジス川とご対面です!
<つづく>
(この記事は2018年2月のインド旅ブログです)
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