2017.12.31(sun) UAE・モロッコ・セネガル旅行8日目
お待たせしました。
本日はいよいよ!貝殻島「ファディユ(Fadiouth)」へ上陸します!いえい!
穏やかな時間が流れる貝殻島
ダカールの南東に位置するJoal-Fadiouth(ジョアル – ファディユ)。本土の町がJoal(ジョアル)、本土と橋でつながっている島がFadiouth(ファディユ / ファディウート)です。
昨夜泊まった宿とファディユ島は徒歩圏内だったので、朝食後、早速ファディユ島へ徒歩で向かいます。
ぎゃ…逆光…!
これが本土と貝殻島を結んでいる橋。島へのアクセスは徒歩でこの橋を渡るか、観光用の手漕ぎボートに乗るかの2択。
とりあえず、徒歩で真正面から入島しましょう!
この橋は自動車が通れないので、ファディユ島内には自動車が走っていません。それもあってか、ファディユを流れる時間はとても穏やか。
島の入口に到着!
そして地面を見てみると…
本当に貝殻だ!!!
足元は真っ白な貝殻で覆われており、歩く度に貝殻の擦れる優しい音が響きます。
この辺りは干し貝産業が盛んで、身をとった後の貝殻を一ヶ所に捨てているうちに堆積した貝で島が出来たんだそうな。一体どれだけの歳月を重ねたのだろう?
地面だけでなく壁や塀にも貝殻が埋められていて、ちょっと小洒落た街並みになっています。
キリスト教徒が9割を占める島
このファディユは「貝殻で出来ている」ということ以外にも、なかなか興味深い特徴がある島なのです。セネガルは国民の約95%がイスラム教徒ですが、このファディユの住民は約90%がキリスト教徒。
それゆえ、イスラム教徒の多い国ではほぼ見ることのないこんな光景が見れるのです。それは…
はい、豚の昼寝です。
イスラム教では不浄の動物として忌み嫌われている豚が、ファディユ島には沢山います。
しかもなにこの可愛い寝相はー!!!両足をピーンと伸ばして寝ている豚なんて、もう可愛すぎて食べちゃいたい(食うなよ)。実際、ファディユ島では豚肉料理が食べられるそうよ。
この子なんて、他の豚を抱き枕に!抱き枕というか、抱き豚?可愛すぎる。
スヤスヤ眠る豚を眺めていると、穏やかで平和な島だなーとほっこりします。
(食用なのかもしれないけれど…)
島の中央には教会があります。
なんだか教会もほっこりする外観ですね。十字架の下のピンクの♡とか、その辺のおっさんが適当に描いたんじゃない?感がすごい。
素人が描いた絵と言えば、ロシア・キジ島のイコン画は『ちょっと絵心のある村人が描いた』というのは個人的に衝撃でした。(気になる人は下の記事を読んでね!)
島には教会だけでなくモスクもあり(ごめんモスクの写真は撮ってないや)、キリスト教徒とイスラム教徒が共に暮らしている様子が伺えます。
ちなみにこの辺も、地面は貝殻まみれ。
買い物も楽しい!ファディユ島
セネガルは雑貨やアクセサリーがとっても可愛い。
写真右側に写っている蓋付きのカラフルなバスケット「セネガルバスケット」は、セネガルに来たら1個は買って帰りたい雑貨です。小物を入れる小さなものから、ランドリーバスケットとしても使えるくらい大きなものまでサイズも豊富!
本当はランドリーバスケットサイズが欲しかったけれど、さすがにバックパックより大きいセネガルバスケットを抱えて日本に帰るのは面倒なので諦めました。
けっこう色々な商品がそこら中に無造作に置かれています。そして店番している人もいない。
お!あの辺は何だか沢山人がいるっぽい!
このマリア像(?)があるprincipale通りには、沢山の露店が出ていてとても賑わっていました。
なかでも大人気だったのが、布や靴などを売っているこちらの露店。まるで激安スーパーの「じゃがいも詰め放題」、もしくは正月の福袋争奪戦みたいな図になっています。ケツ圧(お尻の圧力)が凄い。この中に割り込んでも、布を勝ち取れる気がしない。
オシャレなセネガル人は、ファッションへの熱量がすごいです。
もちろん現地民向けの布だけでなく、観光客用に仕立て済みのパンツなども売っています。穏やかな人が多めのセネガルですが、ここでは珍しくぐいぐい売りにきました。さすが観光地。
「おい!こんなコーディネートはどうだ!?」
柄on柄。
いや、絶対あんた、いいと思ってないよね?顔面ニヤニヤしてんぞ。
と、ここまではおっくんとこめっちに売り込んでいたメンズたちのターゲットが、突然私に切り替わりました。
いきなり『ドーラのパンツ(天空の城ラピュタの)』みたいなパンツを穿かされて、「いいじゃんいいじゃん!」「買ってYO!」と煽るメンズたち。
え…でもこんなドーラパンツいらな…
と断ろうとしたところで、
ええやん!買いな!
おお!似合ってるで!買いな!
と煽りにかかる関西人×2。え!君らはどっちの味方なの!?しかもセネガル人はセネガル人で私に合わせてその場でドーラパンツの丈詰めを始めるし、くっそー裁縫上手か!!!
そしてどう考えても、
関東人 vs 多国籍軍の煽り(セネガル人多数+関西人2人)
で関東人の私が勝てる訳がない。無理だよ。
とりあえず、みんなまとめて値切ってお買い上げ。
…ま、いっか、楽しければ!
ちなみにファディユで買ったこのドーラパンツは、これ以来1回も穿かずにタンスの奥で今も眠っています。そろそろリメイクしようかな。
初めてがいっぱいのマーケット
布エリアの反対側には、肉や野菜などの食べ物系を売っている露店が多く出ていました。肉、ワイルドだな。
なんだかよく分からない物体を売っていたお店。
(これ何だろう…?)
とジーっと見つめていたら、「…これはバオバブの実よ。食べてみる?」と、写真一番右の白い物体をくれました。
これ!バオバブの実なんだ!初めて見た!
バオバブの実はとても硬い殻で覆われていて、木に実ったまま殻の中身は乾燥していくのだそう。食物繊維やビタミンC、カルシウム、鉄分などが豊富に含まれたバオバブは、まさにアフリカのスーパーフード(らしい)。
これをしゃぶるように食べるのですが、中にけっこう大きめの種が入っています(薄っすら黒い種があるの、見えますかね?)。味はぶっちゃけ覚えていませんが、多分甘酸っぱいような感じで美味しかったと思う。ごめんね!記憶がもう曖昧で!昨日の夕飯すら覚えてないんだから許して。
そんな感じでバオバブの実をしゃぶっている私の横で、こめっちが何かを買っていました。どうやら足元にある木の枝を買っているようです。
え、これ何なん?
分からん!嗜好品じゃね?
周りを見ると、木の枝を咥えているセネガル人がチラホラ。他の店員のお姉さんも、ダルそうな表情で木の枝を咥えています。でも一体何なのかは分からない。分からないけれどとりあえず挑戦するその姿勢、すごいわ。
こうして木の枝を購入したこめっち。
多分俺が思うに、タバコみたいな感じだと思う
と木の枝を咥えだした。いかにもタバコや葉巻のような咥え方をしているけれど、やっぱりそれ、ただの木の枝じゃない?
どう…?なんか味する?
なんも味せーへん。ただの木の枝や
ただの木の枝をしゃぶるこめっち。私のバオバブの実の方が100万倍有意義だ。でも一体、現地の人たちはこの木の枝から何を摂取しているのだろう。
どうやら調べてみると、これは「歯ブラシ」らしい。何かを摂取しているのではなく、歯を磨いていたのだ!セネガルではこうした木の小枝を咥え、先端を噛んでブラシ状にし、それで歯を磨くのだそう。そんな使い方をするんだ、びっくり!
こめっち!それ、タバコじゃない!
歯ブラシらしいよ!
え、もう捨てたわ
ずーん!ただただ舐められ、そして捨てられた小枝。まぁ小枝の方はいいとして、こめっちはただお金を払って小枝を舐めただけの人に成り下がった。
皆さん、セネガルで売っている小枝は歯ブラシです。ぜひ試してみて下さいね。
<つづく>
(この記事は2017年12月~2018年1月の西アフリカ旅ブログです)
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