迷宮都市フェズ・エル・バリの街歩き

モロッコ フェズ morocco fez 旅の随筆
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12/28(木) UAE・モロッコ・セネガル旅行5日目

お目当てのタンネリ・ショワラを堪能した後は特に予定がないので、ブラブラとメディナの中を散策。では歩きながら、フェズという都市についてお話しましょう。

 

モロッコ フェズ morocco fez

メディナの中は道幅が狭いので、馬やロバが運搬手段となっている

現在のモロッコの首都・ラバトから東へ200kmほど内陸に入った場所にあるフェズ。9世紀はじめにモロッコ最初のイスラム王朝「イドリース朝」の都となったのが、このフェズなのです。フェズはいくつかのイスラム王朝のもとで発展し続け、芸術や商業、信仰などの面で栄華を極めました。

最初に造られた古い町は「フェズ・エル・バリ(旧市街・メディナ)」。このフェズ・エル・バリこそが1200年前の世界を現代まで残している街であり、フェズ観光では絶っっっ対に外せない面白い散策スポットなのです。

ちなみに13世紀のマリーン朝時代には、フェズ・エル・バリの南西側に新しい町「フェズ・エル・ジェディド」が造られ、フランス保護領時代には一番新しい「新市街(Nouvella Ville)」が造られています。鉄道駅やCTMのターミナル、ショッピングモールなどは新市街にあります。

 

モロッコ フェズ morocco fez

で、メディナ(旧市街)があまりにも複雑な構造なので「迷路」や「迷宮」と表現されるようになりました。1981年には「フェズ旧市街」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録されています。

 

モロッコ フェズ morocco fez

あ、これは海外でよくある「服よりもマネキン自体の印象が強烈な奴」です。ひさびさに

SAORI
SAORI

ひぃぃい!

と小さな悲鳴を上げた記念に撮影しておきました。メディナの中の狭くて薄暗い路地でこれに出会うと、ちょっと驚きます。

 

モロッコ フェズ morocco fez

メディナの中の少し開けた場所には、露店で果物などの商品を売る人々が。パイナップルと…緑色のは何だろう?その隣のおじいちゃんが売っているオレンジのケースに入っているのはオリーブかなぁ?

 

モロッコ フェズ morocco fez

この辺りは食料品エリアのようです。広場(そんなに広くないけど)を囲むように、お肉屋さんや乳製品屋さんが並んでいました。

 

モロッコ フェズ morocco fez

何が書いてあるか全然分からないけど、なんか可愛い黒板。

 

モロッコ フェズ morocco fez

宿の朝食は小麦粉系と液体だけだったので、お腹の調子の為にヨーグルトでも食べるとしましょう。モロッコのヨーグルトは美味しいと評判なので食べてみたかったんだよねー!

 

モロッコ フェズ morocco fez

えー、こちらのヨーグルト。1杯2DH(≒22円)です。安っ!!!!

普通の、さっぱりスッキリとした美味しいヨーグルトでした。ぜひメディナの中で買い食いしてみて下さい。

 

モロッコ フェズ morocco fez

乳製品屋さんの他に、食肉屋さんもあって、こちらは鶏を売っているお店。生きた鶏を陳列していて、購入したら店で絞めて客に渡すのかな、多分。

 

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鶏肉屋以外にも、牛肉やラクダの肉を売っているお店も。肉がそのままぶら下がっているワイルドな光景です。イスラム教なので豚肉はありません。

普段はスーパーでパックされた精肉しか見ないので、こうした光景は生きるということを感じられると同時に、ちょっと複雑な気持ちにもなったり。

一度エチオピアでその日食べるヤギを捌くところに立ち会ったけれど、断末魔がすごくて、その時心に浮かんだ率直な気持ちは「かわいそう」でした。命をいただくってこういうことなんだな、と。でも残さず食べたけどね。矛盾しているだろうけど、お肉を見るとやはり美味しそう~と思うのです。
まさかコイツを食べ…(エチオピア旅行記)

では移動しましょう。

 

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また路地をフラフラ彷徨っていると、今度は路地の角で野菜を売っている露店が。

SAORI
SAORI

…なんかこの辺、美味しそうな匂いがする

そう言って周囲を見渡すと、

 

モロッコ フェズ morocco fez

この店だ!この店がいい匂いを路地に充満させているのだ!

どうやらケバブ(肉の串焼き)などを扱っているお店のようです。

 

モロッコ フェズ morocco fez

ショーケースには焼いたら絶対美味しそうな肉が並べられています。

SAORI
SAORI

食べたい。これ、食べたい

止まらない欲望。

さっき肉屋で少ししんみりしたくせに、ほらね、だってお肉は美味しそうなんだもん!どうしようもない。店主に「これ食べたい」と伝えると、「店の中で食っていけるぜ?」と店内へ促され。

 

モロッコ フェズ morocco fez

4人くらいが座れるかどうかの小さなテーブルが置かれた店内へ。店内というほどでもない、本当にちょっとしたイートインスペースです。

 

モロッコ フェズ morocco fez

私たちが頼んだのは、今まさに店主が串にさしているハツのような肉。ハツかな?

 

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それを炭火で焼く!

 

モロッコ フェズ morocco fez

ひゃー美味しそう!

SAORI
SAORI

にーく!

おっくん
おっくん

にーく!

 

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一緒にトマトベースのソースも付いてきましたが、お肉の塩加減が絶妙。ソース付けなくても全然OK!この店の串焼きは本当に美味しかったな。これで20DH(約220円)。

こうした偶然の出会いがあるから、買い食いってやめられないよねー。

 

モロッコ フェズ morocco fez

その後も散策は続き。鳥を売っている人や、

 

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ハーブや木の実、スパイスなどを売っているお店。

 

モロッコ フェズ morocco fez

装飾が細かい建具まで!

 

モロッコ フェズ morocco fez

建具は手作業で作っているのかな。

ゼリージュもそうだし、モロッコ人は手先が器用で忍耐強い人が多いのかな?と思いました。

 

モロッコ フェズ morocco fez

訪れる人によって違う発見があるであろう、迷宮都市フェズ。

私たちは美味しい串焼きに出会えて満足でした!←そこ?

この後は、フェズの町を一望できるスポットを目指します。

 

<つづく>

 

(この記事は2017年12月~2018年1月のUAE・モロッコ・セネガル旅ブログです)

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