2020.03.09 アフリカ南部4ヶ国旅 Day4
<前回のあらすじ>
トゥゲラ滝を目指して、ドラケンスバーグ山脈のセンチネルピークトレッキングに出発。トレッキング序盤からSAORI好みの景色で大興奮。南アフリカに行く山好きはぜひとも訪れて欲しい。
センチネルピークのルートは2択
今日は写真多めでいきます!一緒にトレッキング気分を味わってくださいませ。
登り始めて1時間半くらい経つと。

岩肌が剥き出しになっているところや。

道が途切れてハシゴが掛かっているようなところが出てきます。


何か書いてあるよー


…チェーンラダー?
金属板には鋭利なモノで刻まれた、落書きのような『Chain LADDAR ↖』の文字が。
センチネルピークのチェーンラダーは、まぁその名の通りチェーンのラダーなんですけど、ちょっとしたアトラクションというか、センチネルピークトレッキングの名物的存在になっています。それがこの先にあるよーという案内(?)なのかな?全然案内にもなっていないけれど。


ま、とりあえず登れってことね


なんか楽しいね、こういうアトラクション的なの!


俺はそうでもない
まぁ、おっくんはどちらかというと「旅先でもいつも通りに過ごしたいタイプ」なので、あまり冒険的な感じとかは求めていません。

いつも通り過ごしたいあまり、最近は旅先を決める時のおっくんの口癖が「そこ、ネット環境ある?」になっています。このー、オンライン会議マンめー。

あ!突然トカゲ(?)の写真載せてしまって、苦手な方がいたらすみません!
トレイルにめっちゃたくさんいました、トカゲだかヤモリだか。

そして断崖が近付いてきました。
この断崖の上のどこかに、トゥゲラ滝があるはず。
なのでこの断崖を登らなければならないのですが。

断崖を登るルートは2つで、1つはこの記事のタイトルにも入っている「CHAIN LADDERS(チェーンラダー)」ルート。もう1つは「THE GULLEY」ルートで、私たちの前にいたカップルはこの「THE GULLEY」ルートを進んでいきました。


あのカップル、もうあんな上まで登ってるー!
「THE GULLEY」ルートは、岩がゴロゴロしている急斜面を登っていくルート。こちらの方がトゥゲラ滝への距離は短くなります(多分ね)。実際は写真で見るよりもかなりの急斜面&安定しない岩場なので、特にくだる時とか雨が降った時は気を付けて下さい。
この写真撮ってたらね、

カップルの片方がピースサインしてくれてたよ。余裕だなオイ。
ついに!楽しみにしていた「チェーンラダー」

私たちはチェーンラダーのルートを行くので、このゴミのような板(←言い方)の右の道を進みます。これも元々は案内板だったのかもしれないけれど、ほぼ何も書いてなくて情報ゼロだった。

さっきの分かれ道の案内板があんな感じなので、チェーンラダーがどこにあるかなんて案内板はもちろんありません。事前に読んだブログの写真を思い出しながら、目視で見つけるしかない。


ねー、まだー?

知らん!

ハシゴを見落とさないよう、良く見て歩くしかない

分かれ道から15分くらい歩いたところで。

あ!ハシゴあった!

え?どこ?


ほら!あそこ!2本ハシゴかかってる
目視で見つけるの、得意なタイプ。
ハシゴのところまで斜面を登っていきます。

そしてついにチェーンラダーとご対面。

うひゃー!めっちゃ楽しそう!
私がトゥゲラ滝を見に行きたい!と思ったのは、世界2位の落差を誇るカッコイイ滝ってのも勿論だけど、このチェーンラダーを登って行くってのもポイントでした。
そうだなぁ…トゥゲラ滝がカレーライスだったら、チェーンラダーは福神漬けとからっきょう漬け的ポジションかな。
良く分からない例えだな。

高さ30m程のほぼ垂直の崖に掛けられたチェーンラダーは、2段階に分かれています。最初のラダーが17mくらい、その後13mくらいのラダーがあります。

うわー…上の方はどうなってるか見えないね

ま、とりあえず登ってみっか。

じゃあ私から行くわ
本当は滑り止め加工がしてある登山グローブがあった方がいいのかもしれないけれど、そんなの持って来ていないので素手です。あとツアーに参加すればガイドが命綱を付けてくれますが、そんなものないので身体ひとつで登っていきます。
ちなみに2本あったチェーンラダーですが、私たちが行った時は右側のラダーは登っちゃダメってなってました(1段階目のラダーね)。


どうー?大丈夫ー?

結構揺れるー!
ハシゴと言ってもチェーンですからね。ぐらんぐらん揺れます。片足ずつ交互に登るのではなく、一段一段しっかり登っていくのが賢明。

高さ17mはだいたい5~6階建てのビルと同じくらい。

うひゃあー!!!
ひたすら前(上?)を見て登っているだけなら何でもないのですが、後ろを振り向いた途端に「あ、これ手とか足が滑って落ちたら死ぬかも」という怖さを感じます。個人差はありますが、人間は11~12mくらいの高さが一番怖いと感じるんだって。多分写真の私の位置は、ちょうどそのくらいの高さ!


上着いたよー!いいよー!

はーい!
ハシゴは一人ずつ登るので、登り終えたら声を掛けます。

1段目のチェーンラダーを登り終えても、間髪入れずに2段目のチェーンラダーが待っています。


まだ登るのぉ…?

いいから登ってよ
悲しそうな瞳で見てくるおっくん。そんな瞳で見ても、ハシゴを登らなければならない現実からは逃げられないよ。


腕が、腕がぁー!もげるうぅぅう
チェーンラダーを登るの、意外と腕が疲れます。トゥゲラ滝を見に行こう!と思っていて体力に自信のない方は事前に筋トレして来て下さい。腕の筋肉を鍛えるか、自身にかかるG(重力)を軽減すべく痩せてくるかの2択です。


まぁ、おっくんは軟弱部類だからな
そう、おっくんは元サッカー部とは思えない肉体なので、同じ30代の男性と比較しても体力は無い方だと思います。それでも付き合ってくれて感謝。
ですが、普通の健康な人間なら余裕で登れる…よ…。
チェーンラダーを登ったその先には

ここまでのトレイルもそれなりの標高でしたが、崖に掛かった2段のチェーンラダーを登ると一気に視点が高くなった感じがしました。


さーて、トゥゲラ滝はどこにあるのかなー?
テクテク歩いて行くと、水の音が聞こえてきました。

お!もしかして!

滝だー!!!
ついに断崖を流れ落ちる滝を発見。なかなかにカッコイイ!
これが…これが私の目指していたトゥゲラ滝なのか!?
<つづく>
(この記事は2020年3月の南部アフリカ4ヶ国周遊旅ブログです)
コメント
まさに断崖絶壁!
ズカズカ突き進むSaoriンゴと対照的なご主人がチャーミングで可愛らしいです。
ハシゴ、大分難易度高いですね
揺らすなよ!絶対揺らすなよ!とかやっちゃいそうです
標高だいぶありそうですね。
寒くなかったんですか?
揺らすなよ!絶対揺らすなよ!とかやっている紳士を思い浮かべて、
ちょっと笑ってしまいました。
ギリギリ夏の終わり(南半球の3月)だったので気温はちょうど良かったと記憶しています。
標高3,000M越えだったから上の方は涼しかったけど、山登りにはちょうど良かった!
(リアルタイムで1週間、東ティモールとインドネシアに行っておりました。返事遅くなってすまんご)