
飛ばねぇ豚はただの豚だ
最近お肉は豚肉派、SAORIです!
皆さん、ジブリは好きですか?わたくしは好きです。金曜ロードSHOW!でジブリがやる日なんか大変ですよ。
21時前からテレビの前に陣取り、放送を見ながらLINEでジブリ好きの友人と実況中継&ツッコミを入れる。1回のジブリ放送で恐らく150~200通くらいLINEメッセージのやり取りをしていると思います。
そして放送が終わった後は

お疲れ・・・今夜もナイスジブリだったね・・・
とお互いの中継&ツッコミを褒め称え、労い合い、余韻にひたりながら眠りにつきます。
(M氏、いつもお付き合いありがとう!)
さて、旅行をしているとしばしば『ジブリの舞台』と巷で話題の場所に行く事もあると思います。でも実際にジブリ側で公式に「ここが舞台ですよ~」と発表しているのは
- おもひでぽろぽろ(山形)
- 海がきこえる(高知・吉祥寺など)
- 平成狸合戦ぽんぽこ(多摩ニュータウン)
- コクリコ坂から(横浜・新橋)
の4作品だけ。少ないね!
(他作品は「大いに参考にした場所」としての発表はあるものの、舞台としての発表はありません)
で、冒頭のアレ。皆様ご存知の『紅の豚』ポルコの有名な台詞なのですが。
『紅の豚』に関して言うと“大いに参考にした場所”としてアドリア海沿岸が公式に挙げられています。まぁドブロブニク辺りだろうと。で、あの豚のポルコのアジトとなっている島に似ている場所としてはギリシャのザキントス島が有名ですよね。(昨年崖が崩落する事故があったようですが)
今回、グレートオーシャンロード沿いで豚のアジトというか、ザキントス島に似ているというか、そんな素敵穴場スポットを見つけたのでご紹介したいと思います!
12/26 オーストラリア縦断旅2日目
Loch Ard Gorge
大人気スポット「12人の使徒」に使徒が12人いなかったという事実を突き止めた後、続いて向かうは「ロックアード・ゴージ(Loch Ard Gorge)」
地球の歩き方いわく『ポートキャンベルの景勝地では絶対に外せない絶景ポイント』だそうな。

150年くらい昔に、そこで船が難破したんだって

で、54人の乗員乗客中、2人しか生き残らなかったんだって

砂浜に降りられて、そこがちょっと「紅の豚」風なんだって
以上、SAORIによるロックアード・ゴージ解説でした。
じゃあ早速行っちゃいますかウェイ!・・・とロックアード・ゴージの駐車場に入ろうとすると、警備員が立っていて
こんな感じ。え?邪魔だよどいてよ。
え?なに?入れないの?なんで?どして?
何故か駐車場は観光バスOnlyみたいになっていて、2回くらいトライしたのですが、一般車を全く入れてくれず。
絶対に外せない絶景ポイントを外す運の無さよ。
まぁ歩き方が「絶対に外せない絶景ポイント」とか言った時点で、このフラグは立っていたのかもしれません。

・・・ま、別にいっか!

次行こうぜ次!

Z…z..z..
切り替え(と入眠)はやっ!!!
まぁね、フラれたのにいつまでもウジウジしてても時間の無駄だからね。
覆水盆に返らず。
こぼれた水と、壊れた愛情は元には戻りません。さっさと次のスポットへ行きましょう!
※ロックアード・ゴージが気になる方はグーグル先生に聞けばすぐに教えてくれるよ!
The Bakers Oven
車でしばらく走ると、なんか小さな看板が出ていたので

よし!曲がってみよー!

オッケェーイ!
とノリで左折。ギュイン。
ノリで左折した割には素敵な香りが漂っています。舗装していない道が海の方に向かって延びているこの感じ、好き。この先に何があるのかな?
「ギブソン階段」や「12人の使徒」、「ロックアード・ゴージ」と違って、観光バスはまず入れません。そして一般車もいない。ただの農道とか私有地なのかしらってくらい、誰もいない。
しばらく走るとちょっと広くなった場所(恐らく駐車場)があったのでそこに車を停めて。
なんだこのオシャレな獣道は!わたくし好み!テクテクワクワクテクワク。
そしてこの道の先にあったものは、
毎度おなじみ、岩です。
ええ、岩です。どこからどう見ても岩です。アイ・ダブリュー・エー。IWA。

また岩かよ!
別にキレていません、無駄に語尾が元気なだけです。
ここはベイカーズオーブン(The Bakers Oven)というスポット。いいパンが焼けそうな名前ですね。実際はパンを焼くどころか海水まみれの岩があるだけですが、岩に波がバッシャーン!と打ち付けられると、岩に空いた穴の部分から水が流れ落ちるのです。(写真でもちょっと流れてるの、分かる?)
人も少ないし、なかなかオシャレスポットでしたよ!
Sparkes Gully Lookout
ベイカーズオーブンから1kmくらい走ると、またまた小さな看板が。

よし!曲がってみよーagain!

オッケェーーイ!again!
とまたノリで左折。ギュイン。こんな調子なので全然進まない。
ここは「スパークス・ガリー・ルックアウト(Sparkes Gully Lookout)」というスポット。ベイカーズオーブンよりも更に人が来ないようで、海に突き出た岬に向かう獣道は所々草や低木が生い茂り、道なのか何なのか良く分からなくなっていました。
そして使徒らとは違い全く整備されていないので、崖っぷちに転落防止柵は一切ありません。先端まで行けるかな?
岬の先端まで来れました。
火曜サスペンス劇場だったら、確実にラストの画ですね。刑事が犯人を追い詰め、追い詰められた犯人が聞かれてもいないのに不運な生い立ちを語り出し、最後に死のうとして刑事が「バカなことはよせぇ!お前には生きて償ってもらわにゃぁ!」とビンタする場面です。ビンタはしないか。
どんな雰囲気か、微妙な動画を撮っていました。結構崖すれすれを歩いたりします。落ちたら余裕で死にます。こちらも今回、SAORI的「落ちたら自己責任で死ぬスポット」に認定しました。おめでとう!
▼過去の「落ちたら自己責任で死ぬスポット」はこちら▼
☑ 富山県|下ノ廊下 (富山県)
☑ エルタ・アレ火山でマグマ祭り (エチオピア)
☑ 沖永良部島|原付で島内巡り! (鹿児島県)
※基本的に柵がなくて、落ちた場合は自己責任の場所をピックアップしています※
右側を見るとこんな感じ。使徒みたいな奴(つまり岩)がここにも沢山います。切り立った崖もイケメン。いいね、こんな切り立った崖みたいなメンズとお付き合いしたい(自分で言って意味が分からない)
振り返ると、こんなかn
え!!?
ちょ、ちょっとちょっと、ちょちょちょっと!
なんか豚のポルコのアジトみたいな入江があるんですけど!
ポルコさんちはもっとこう、島の中を丸くくり抜いた感じなので実際は違うけれど、砂浜の感じとか切り立った周りの壁とか、紅の豚を彷彿させるよね。

めっちゃ豚だー!!!
色々言葉が足りませんが、想像で補ってください。これ以上前に出ると足元が崩れて落ちそうなので自粛しました。ええ、夢は老衰なんで、ここで滑落死する訳にはいきませんからね!
(ちなみにブログ内で色がきつめの写真は、おっくんのHuaweiスマホによる撮影です)
わたくしが豚!豚!と騒いでいる時、
こめっちは地面に這いつくばって、崖から下をのぞいていました。楽しそうで何より。そしておっくんはそんな2人の様子をパシャパシャ撮っていました。
相変わらず、とっ散らかった3人です。
でもここは、そんなとっ散らかった3人がそれぞれ満足する、とても素敵な場所でした。
ちなみに「紅の豚」の中でわたくしが一番好きな台詞は、
「綺麗…世界って本当に綺麗。」
というフィオの言葉です。うん、本当にそう思う。わたくしもポルコの操縦する飛行艇に乗って、美しい世界を空から見てみたい。
ということで、この辺りでは人間の操縦するヘリに乗って上空からグレートオーシャンロードを眺めるツアーもあるようです。お金のある方は是非、上空からフィオになった気分で美しい世界を眺めてみてはいかがでしょうか?
グレートオーシャンロードの記事はもう少し続きますが、個人的にはこの「スパークス・ガリー・ルックアウト(Sparkes Gully Lookout)」が一番のお気に入りスポットです。
グレートオーシャンロードへレンタカーで行かれる方、寄ってみてください!落ちないようにだけ、気を付けてね!
<つづく>
(この記事は2018年12月~2019年1月のオーストラリア縦断旅ブログです)
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