しれっと長期休みを申請したら課長に呼び出された話

私の部署には『1年に1度、長期休暇を取っても良い』というルール（？）があり。SAORIは入社してから毎年のように、旅行の為に長期休暇を取ってきました。ルール自体はとても最高なのですが、シフト制の職場かつ土日祝日も営業しているので単に有休取得で休めるわけでなく、他の人との交替勤務を組み合わせての長期休暇となります。

これが地味に大変。

「まぁSAORIの頼みなら休み交替してあげよう！」と思ってもらえるように、日頃から丁寧な根回しが必要です。先輩、後輩、他チームのメンバー、全てにまんべんなく声を掛け、程よい距離感を構築します（普段会話もしたこと無い人からいきなり頼まれても「え？」となるからね）。

加えて仕事もちゃんとしないと「あいつ仕事しないくせに休むとか、何なん？」となり兼ねないので、仕事も真面目にこなさねばなりません。

こうした社内全方位に向けての根回し、真面目な勤務態度、そして元来のお茶目なキャラにより、

あいつは1年に1度長期で休む

と認識され、休みの交替をお願いしても「次はどこに行くのー？」と快く交替してもらえるようになりました。この、地道な活動の結果得られていた毎年恒例のSAORIの長期休暇取得。

それが今、揺らいでおります。というのも、

課長に呼び出されたのです。

まさかのラスボスです。震える。

承認したのに！？今さら！？
逆になんで今気付いちゃった？

盆や正月以外の普通の日に11.5日間休むのは、SAORI的にも過去最長です。新婚旅行でも9日間くらいだったのに攻めました。だってアフリカ、遠いじゃん。4ヶ国行くし（知らんわ）。

まぁ私もぶっちゃけ「これはチャレンジだな」と思いつつ、素知らぬ顔でしれ～っと休暇申請を出したんですよね。どこまで休めるか、軽くチキンレースの気分。それでもサラッと承認されたので、安心していたところに今回の呼び出しです。

ZENREI。

そう、うちの会社は良くも悪くも古き良き、真面目で堅実な社風。すべては前例によって判断され、前例によって決定が下される。前例がないとなると一大事です。なんなの？先人たち、後世のためにもっと休んでおけよ。

仕方ない。

ここは一発、私が後世の弊社社員の為（ひいては自分の為）に、前例を作ってみせよう。

休みを承認される前から取っていた、とは言いません。被せ気味に、航空券は取得済みという事だけを伝えます。余計な情報は必要ない。事実を。揺るぎない事実だけを、端的に伝えます。

こうして、業務の目標達成と引き換えに休暇を手に入れたSAORI。今回11.5日間の休暇が許可されたことにより、今後課長が変わっても11.5日間までの休暇は、

と堂々と言えるわけです。ようこそ前例！これで私のワーク・ライフ・バランスと、旅の計画はばっちりです。良かった良かった！

<つづく>

（この記事は2020年3月の南部アフリカ4ヶ国周遊旅ブログです）