2023.10.22 東ティモール・バリ島旅行 Day1
<前回のあらすじ>
ガルーダインドネシア航空の直行便でバリ島へ。機内であまり眠れなかった坊をグズらせないように必死であやす心情は、まるで爆弾処理班(爆弾を処理したことはもちろん無い)。他の乗客の助けも借りて、なんとか無事バリに到着!
疲労困憊でバリ(インドネシア)入国!
約7時間のフライトを経て、無事バリ島へ到着。
トータル1時間くらいしか眠れなかった坊の相手を気を張ってしていたからか、かつてないほどの疲労感。肉体を酷使したわけではないのにこの疲れ具合とは、いかに人間の精神が肉体のパフォーマンスに直結しているかが分かります。
あまりの疲労困憊っぷりに、バリのデンパサール国際空港(ングラ・ライ国際空港)で撮った写真は、このベビールームの入り口の写真と、
国際線の到着出口の外の写真(しかも斜め)くらいです。写真を撮る余裕もないくらい、精神がやられてたのがお分かりいただけますでしょうか。
ちなみにバリ島(インドネシア)入国時に必要なVOA(到着ビザ / 観光ビザ)は、この時は事前にオンライン申請していました。
そして入国手続きの時に空港スタッフから「あなた達(多分小さい子ども連れ)はこっちの列に並んで」と、通常の入国審査ブースより右側にある別カウンターに案内されました。案内されるがままに並んでいると、バリ在住だか何だかのバリ慣れしている男性が「あのぉ…このカウンターは通常の観光客の方はダメだと思いますよ」と親切に教えてくれましたが、後ろに並んでいたこれまたバリ慣れしていそうな子連れ日本人女性が「私たち、小さい子どもが一緒だからこっちに案内されたんですよー」と我々の思っていることを代弁してくれて、私たちが声を発することなく完結しました。
よく分からないけれど、こちとら疲労困憊なので早めに入国できりゃ何でもいい。
という感じで、この日はこの通常とは別のカウンターでスムーズに入国できました。
空港内にある「ノボテル バリ ングラ ライ エアポート」に宿泊
翌日は9時30分発の国際線で飛ぶので、なるべく空港近くのホテルに泊まりたい。
ということで宿泊したのは、デンパサール国際空港内にある「ノボテル バリ ングラ ライ エアポート (Novotel Bali Ngurah Rai Airport)」。国際線の到着出口を出てから、案内板に従って進んでいきます。
ご覧ください、この写真も斜めになっています。「とりあえず記録用に写真は撮らねば」という気持ちと「写真とかどうでもいい疲れた寝転がりたい」という気持ちが錯綜した、実に味わい深い1枚です。
ノボテルで宿泊したのは「スーペリアルーム キングベッド」の部屋。
ベビーベッドをリクエストしていたので、nunaのトラベルコット(?)がセッティングされていました。なんとなく海外のホテルでは、このnunaのトラベルコット率が高い気がします。
水回りはこんな感じ。
バスタブは無しで、レインシャワーとハンドシャワーが設置されたシャワールームです。
トイレは個室でした。
さてさて。
今までならば「着いたー!疲れたー!」とベッドにダイブして大の字になったり、「こんなの初めて見た!」と日本との違いを楽しんだり、「面倒だからシャワーは朝浴びよー」と好きにできたわけですが、今回は違う。
どんなにどんなにどんなに疲れていても、坊にごはんを食べさせて、お風呂に入れて、寝かし付けて、翌朝の準備を済ませて、朝も早めに起きて坊と自分の身支度をするんだ。
自分だけだったら即ベッドに倒れこんで朝ギリギリまで爆睡キメているであろう状況で、それができないのがしんどい。いつもなら初めて訪れた国にワクワクしていたのに、そんなことを考えられないほど自然と「何はともあれまずは坊のお世話を!」に意識が全振りしていることに気付き、そして悟った。
これは旅行だけど旅行じゃない。
フィールドが変わっただけの育児だ、と。
旅行をしている間は、日常の育児も非日常の旅に包括されて、すべての瞬間がキラキラワクワクパチパチしたものに昇華するような気がしていた。SNSや人のブログで良く見る『赤ちゃん連れ旅行ずっとおとなしくていい子ちゃんでした100点満点キャッキャウフフ』みたいな絵が思い浮かんでいた。
んなわけない。わたしのバカヤロウ。
いつどんなときでもわたしが坊の親であることは変わらないし、環境の変化でいつもと少し違うことはあっても坊は坊なのだ。旅行だからと言ってぐずらずに1日中ご機嫌で過ごしたり、突然手がかからなくなることは絶対にない。人間、旅行したくらいで人格が変わるものか。
あまりに疲れすぎていて、これからの1週間わたしは“旅行”ではなくて“圧倒的不利なフィールドでの育児”をすることになるんだと思い詰めた末、初めて
「今すぐ、秒で家に帰りたい」
と思った。初日にしてこんなことを思うだなんて、過去にも未来にも最初で最後だと思う。
絶望の淵からの暗闇ルームサービスパーティー
息も絶え絶え、坊の寝かし付けまで終えた私たち。あしたのジョーのように真っ白に燃え尽きたものの、おそらくこの「つらい」「帰りたい」という気持ちは恐ろしいほどの精神疲労とそこそこの肉体疲労からきているのは間違いない。
そんな時はお腹を満たして元気を出そうではないか!
と、ルームサービスを頼むことにしました。
ホテルスタッフに「赤ちゃんが寝てるの」と伝えると、そーっと静かに部屋に料理を運んで、小声でやりとりしてくれました。
ささ!暗闇ルームサービスパーティーの始まりです。
手前はわたしのスイカジュース。スイカジュース、大好き。
奥はおっくんの頼んだジュース。なんのジュースかは忘れた。
サラダ。旅行中は野菜を意識して摂るようにしています。
で!こちらがわたしの頼んだ「ミーゴレン」。
「ミー(麺)」「ゴレン(炒める)」で、つまりインドネシア風の焼きそばですね。えびせんとサテ(インドネシア風焼き鳥)も付いていて、ルームサービスでインドネシア料理を楽しむことができました。
おっくんは何頼んだんだっけ?
と、暗闇の中に置かれた料理を見てみると。
安定のカルボナーラ。
なんなん。またカルボナーラ食ってんの?インドネシア関係ないじゃん。
おっくんはこのブログで記録している限り、オーストラリアでもモロッコでもセネガルでも南アフリカでもエスワティニでもカルボナーラを食べているので、もう単にカルボナーラ野郎なんだと思います。
暗闇でひそひそ小声でおしゃべりしながら美味しいご飯を食べたら、少し元気になりました。
朝には完全復活して、少しでも非日常を楽しめる余裕ができるといいなと思いながら就寝おやすみなさい。
<つづく>
(この記事は2023年11月の東ティモール・インドネシア(バリ島)旅ブログです)
コメント
キメゼリフ、ありがとうございました(^v^)
私も、ルームサービスでナシゴレンを頼みました。とても美味しかったのだけは覚えております。
しかし、大変だったのですね。
暗闇カルボナーラの神々しさが物語っています。
そうなんです。
色々ごはん食べて「美味しかった」ということだけは覚えているのですが、味とか詳細は覚えていないんですよね。
まぁなんでもそれくらいの方が人間幸せってことですね!
紳士はカルボナーラとか食べなさそう。