2017.12.31(sun) UAE・モロッコ・セネガル旅行8日目
朝からのファディユ島観光を終え、時刻はお昼くらい。腹ごしらえをして、その後は「セネガル最大級のバオバブ」を見に行きましょう!
Joalのレストランでランチ
どうでもいいんだけど、こういう銅像があったら絶対に真似してしまいます。そんな悲しい性、SAORIです。
ではではランチにしましょう。
ランチの場所に選んだのは、Joal(本土側)の橋のすぐ近くにある『La Taverne du Pêcheur』というお店。年末年始でここくらいしかお店が空いていなかった、というのが正直なところですが、でも雰囲気は良さそう!
お店は結構賑わっていました。外で食べるスタイルなんですね。
このお店も、地面には貝殻が敷き詰められています。可愛い。
さてさて、何を食べようかな!
こちらがメニュー。値段のところの“F”は西アフリカ通貨CFAフランのこと。1CFA≒0.19円なので大体5CFA≒1円くらいの感覚。3,500Fならざっくり700円くらいか。
※今後通貨が変わる可能性があります。その辺についてはこちらの記事で触れています。
せっかくなのでご当地っぽいものは制覇したい派の私。ご当地っぽさを追求してオーダーしたのは、
ビサップ(Bissap)のジュース。綺麗な赤紫色!
ビサップとはハイビスカスの一種で、西アフリカ諸国では良く目にする飲み物。とりわけセネガルはビサップの生産量が多く、海外への輸出も行われているらしい。ビタミンCが豊富に含まれているため酸味があり、砂糖を入れるといい感じに甘酸っぱい飲み物になります。
セネガル土産としてビサップティーを購入するのもオススメ。その辺の小さなショップでも売ってます(雑)
そしてメインはチキン。とりあえずpoulet(チキン)を頼んでおけば間違いはない。これは特にご当地らしさはありませんが、チキンの背後にある玉ねぎソースはセネガルっぽさがあります。
チキンうまー!チキンは正義!
あ、せっかくなのでファディユ島で多国籍軍の煽りにより購入した、派手なドーラパンツを皆様にお披露目しますね!はい!
(ポーズは気にしないでください)
柄は可愛いんですけどね、なかなか日本では穿きこなせない。そしてものすっごく嵩張るので旅行にも持っていけず、結局タンスの肥やしになっています。活用しないのはもったいないので、ピアスとか何か小物にリメイクすればいいのかなぁ…
La Taverne du Pêcheurの場所
セネガル最大級のバオバブへ!
ではお腹も満たされたので、この辺りにあるという噂の「セネガル最大級のバオバブ」を見に行きましょう!バオバブは先程ランチを食べたお店の辺りからだと、約10kmほど離れた場所にあります。
適当にタクシーを拾って
バオバブ行きたいんだけど
と言えばOK。大体10~15分で到着します。
こちらがセネガル最大級のバオバブ。大きすぎてかなり離れたところからでないと、全体の写真を撮ることはできません。木の下にいる人や車と比較してもらえば、少しはその大きさが分かるかな?
その胴回りは約35m、推定樹齢は850年以上。日本で源(みなもと)さんが「鎌倉幕府つくるぜー!うおー!」みたいなテンションの時には、すでにこのバオバブはセネガルでその命を育んでいたということです。
バオバブは原生種がマダガスカルに6種、オーストラリアに1~2種、アフリカ大陸に2種あるそうで(諸説あり)、サバンナ地帯に多く分布しています。大木の幹に水分を蓄え、乾季になると葉を落として休眠します。
バオバブには年輪がないので樹齢を知るのが困難、ゆえに放射年代測定で樹齢を計算するんだそう。いいですね、人間の肌にも皺という余計な年輪刻むの、やめていただきたい。
力強さと生命力を感じるバオバブ。
こりゃー凄いわ!
このバオバブの下にいたらなんだか生命力を分けてもらえそうな気がしましたが、実際バオバブの木の下で休んでいる(グダグダしている)オッサン達にあまり生命力は感じませんでしたので、多分世の中のパワースポット的なものの8割は気のせいだと思います。
バオバブの内部に入ってみる
バオバブの周りをぐるっと歩いていると、幹の一ヶ所に人だかりが出来ていました。
何しているんだろう?
どうやらこの場所からバオバブの内部に入れるらしい。バオバブという樹木は、内部に大きな空洞ができることで知られている(ということをこの時初めて知った)。そしてこのセネガル最大級のバオバブにも、人が入れる大きさの空洞があるのだ。
おじさんが挟まっている…
うーん、体格の良い大人の男性は厳しいかもしれませんね!代わりに私が入ってさしあげましょう!
わー…真っ暗で何も見えない…
バオバブ内部に入ったものの、真っ暗で何にも見えない。そしてなんだかちょっと臭い。
と、その時頭上で生き物の気配を感じたSAORI。段々暗闇に目が慣れてくると、感じた気配の主をハッキリと捉えることができました。
そう、バオバブの幹の内部にいたのはコウモリの大群。
うぎゃあぁぁあああ!!!
そこそこの広さの空間とは言え、コウモリが頭上で羽ばたいているのを感じる。ぶっちゃけ気持ち悪い。
わー空洞がある!入ってみーよう♪
と、何も考えずにバオバブの内部に入った自分を全力で呪いたい。絶望、もう絶望。コウモリと同じ空間に入った私、絶望。この絶望感を例えるなら、真人(まひと)に領域展開されたナナミンみたいな心境です。知らんけど。
※真人とか領域展開とかナナミンとか知らんわ、という人は呪術廻戦を読んでね!
え、コウモリ、見たい?
では上の写真のモザイク無しバージョンを載せるので、見たくない人はシュッとスクロールして下さい。
いきますよー!
はい!コウモリがいっぱいいるバオバブ内部!
げんなり、萎えます。小さなコウモリがぎゅっと集まっている様は軽くトライポフォビアみたいな感じもしてゾワゾワします。バオバブ内部が微妙なニオイだったのも、きっとこのコウモリのせいだったのかな。
もう出まーす
こうして、セネガル最大級のバオバブ内部にはコウモリが生息しているという、なんだか微妙な真実を突き止めてバオバブ観光は終わりを迎えました。
最後にちょっとだけ小ネタを。
セネガルが独立してサンゴール大統領が就任する以前は、神聖なバオバブの内部は『グリオ』と呼ばれる人々のお墓になっていたのだそう。
グリオとは、楽器を演奏し、そのメロディにのせて歴史上の英雄譚や伝統、生活教訓などを語り継ぐ西アフリカの伝統伝達者のこと。文字の無かった時代には非常に大きな役割をもち、豊富な知識量から特別な存在として扱われていたようです。
今ではバオバブ内部に埋葬することは無くなりましたが(これまでバオバブ内部に埋葬されていたグリオの骨も、バオバブから出されて土に埋葬された)、バオバブはずーっと昔から神聖な樹木として扱われていたんですね。
そんな神聖なバオバブに向かって「なんだかちょっと臭い」とか「絶望」とか言ってごめんなさい。ぜひセネガル、特にJoal-Fadiouth(ジョアル – ファディユ)へ行ったら、忘れずにバオバブも見に行ってみてね!
セネガル最大級のバオバブの場所
<つづく>
(この記事は2017年12月~2018年1月の西アフリカ旅ブログです)
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