ブルネイ川・マングローブクルーズでテングザルを見に行こう!

旅の随筆
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10/10 ブルネイ旅行2日目

ブルネイ旅行2日目。

本日は、ここでしか会うことのできない「あの子」に会いにいきますよ!

 

あの子の正体は…?

と、その前にまずは腹ごしらえ。

やっぱり朝ごはんを食べないと元気が出ませんからね!旅行中は必ず朝ごはんを食べます。でも普段は朝ごはんを食べずに仕事に行きます。つまり、普段のわたくしはぶっちゃけそんなにやる気がない日々を送っているという事です。

 

エンパイアホテルの朝食は、アトリウムビルの3Fにある『アトリウムカフェ』で食べられます。

 

こちらがアトリウムカフェの入口。ビュッフェ形式のブレックファーストは、毎朝営業しています。

料金は2人で61.6B$(≒5,000円)でした。1人あたりざっくり2,500円。

まぁ都内のホテルのモーニングビュッフェは1人5,000円前後しますし、こんなもんでしょうかね。とか言いつつ、普段は朝食すら食べないので「朝食2,500円て、みかんの缶詰25缶くらい買えるじゃないか!」と軽く暴動を起こすレベルの心情ですが、いいの。エンパイアホテルに宿泊している期間だけは、ロイヤリティ気分を味わおうじゃない。

 

カフェに入ると、まず席に案内されます。

それからビュッフェコーナーで各々好きな料理を盛り盛りするわけですわ。料理はたくさんあるよ!温かいものは冷めないように料理に蓋がされています。イチイチ開けるの面倒だったから、写真は撮らなかったよ!(おい)

 

やっぱり朝は果物だよね~。
個人的に海外の朝食ビュッフェで盛るメニューは、

・サラダ
・ウインナー(ベーコン)
・大量のハム
・目玉焼きorオムレツ
・果物

です。

では朝食でも食べながら、冒頭で触れた『ここでしか会うことの出来ない“あの子”』についてお話しましょう。

ヒントはこの写真です。良く見て下さい、わたくしの着ているTシャツを。このTシャツに描かれているのが、本日会いに行く動物なのです。ちなみにこのTシャツを着ていたら、ホテルのスタッフに『Oh…Brunei…!』と言われました。そうだよ、自作ブルネイTシャツだよ!
※最近の旅行では、必ず訪問国にあわせてTシャツを自作して着て行きます

本日会いに行くのは『テングザル』です。

テングザル(Nasalis larvatus)はボルネオ島の固有種。ボルネオ島に位置するブルネイ、マレーシア、インドネシアで見ることができます。特徴はなんといっても、天狗のような大きい鼻!ちなみに鼻が大きいのは大人のオスのみで、メスと子供の鼻は小さいんですって。

オスの鼻の大きさは『肉体の強さ』と『繁殖力の高さ』を表し、鼻が大きいほどメスにモテるのだそう。さらに鼻が大きいほど鳴き声が低くなるため、聴覚的にもメスを魅了するのでは?と言われています。

 

マングローブクルーズはここから出発

テングザルが住むマングローブの森へは、市街地からボートで15分ほどでアクセスできます。

まずはヤヤサン・ボート乗り場から水上ボートに乗船。ブルネイ川をずんずん下って、マングローブが生い茂っているエリアを目指します。ツアー会社によるテングザルツアーもありますし、フラッとボート乗り場に行っても「モンキー見に行こうぜ!」とボートの船頭さん達が勧誘してくるのでそれに乗っても良し。

 

マングローブクルーズ料金の目安

エンパイアホテルでテングザルクルーズツアーを申し込むと、大人1人あたり76B$(≒6,150円)です。これでエンパイアホテル送迎と、テングザルクルーズ、時間があればモスクとか寄ってくれます。

フラッと勧誘に乗ると、大体ボートの相場は20B$(≒1,620円)だそう。20B$以上ふっかけられたら、値切るか他のボートを探すのが良さそうです。

 

ボート選びのポイント

ブルネイでは川での交通が重要な役割を果たしているため、日本の鉄道やバスくらいの感覚でボートに乗ります。

ツアー用のボートではなく地元民の足になっているボートに乗っても、「なぁ、モンキー見に行ったか?まだなら今から行かないか?」と結構勧誘されます。ツアーに参加する場合はOKとして、フラッと個人でボートに乗ってテングザルを見に行く際の、ボートの選び方ポイントは以下の通り。

  • 屋根が付いている(日差しを遮れるので快適。紫外線気にしない人は、屋根が無くても問題なし)
  • 時間もしっかり交渉(だいたい1時間が多いようです。短い時間で切り上げられないように)
  • そこそこ綺麗めなボート(エンジンが古いと振動が激しく、脳天が揺さぶられる可能性あり)
  • 値段をふっかけてこない(あまりに高額な料金を提示してくる奴は性根が腐っていると思う)

こんな感じですかね。

 

マングローブクルーズに出発!

では!マングローブの生い茂っているエリア目指して出発!

テングザルに会える確率が高い時間帯は、朝と夕方です。テングザルたちは朝と夕方、食事をとるために活発に動くので、その時を狙って行きましょう。

ちなみにこの川を下っていくと、右手側に王宮を見ることが出来ます。

そう、あのブルネイのイケメン王子、マティーン王子も住んでいるであろう王宮です。

「即位礼正殿の儀」の際にテレビに映って話題になったマティーン王子ですが。ネット検索の鬼であるわたくし。「即位礼正殿の儀」以前に、彼がイケメンだという情報は得ていました。旅行で訪れる国の事だもの、事前に政治経済歴史宗教治安からイケメンまで、様々な情報を収集しておくのは当たり前。

あわよくば王子と知り合いになろうとか思っている当たり、身の程知らずです。でも王子はバドミントンではなくてポロだもんね。グーグルマップで見ると分かるけど、王宮の敷地内にポロの競技場があります。自分の家の庭でポロやるとか、もう意味わかんない!

王宮の草むしりするから、隅っこに住まわせて欲しい。

王宮の草むしりするから、「サンキューベイベー!」と王子に声を掛けて欲しい。

王宮の草むしりするから、結婚してほしい。

王宮の草むしりs…

 

はい、では話を戻しまして。ブルネイ川には沢山のボートが居ます。

交通網としてのボート以外に漁をしている人も沢山居て、川がブルネイの人々の生活に深く根付いているのが良く分かります。

 

ここでボートの船頭さんとガイドさんが二人して茂みを指差し、『あそこにワニがいるぞ』と言い出しました。

SAORI
SAORI

え?全然見えないんだけど!

『ほら!あそこだ!』

SAORI
SAORI

え!?え!?どこ!?

『あそこだって言ってるだろう!』

SAORI
SAORI

わっかんねーよ!!!

やっぱり慣れているガイドさんや船頭さんは視力(というか動物を見つける眼力)が違いますね。

 

ワニが逃げないように、そーっと。極限までボートを近付けてくれました。そして『ほら、良く見ろ。あの茂みの下、水面から少し顔が出ているだろ?』とわたくしの腕を掴み、グイっと体を引き寄せるガイド。

なんだそのイケメン仕草は!!!(顔面は普通)

 

やっと目視できたワニ。目がギラついてますね!

最近オーストラリア旅行で散々クロコダイル記事を書いたばかりですが、ブルネイにもワニがいました。2019年、最も沢山見た動物は恐らくワニです。ワニワニパニックです。

 

こちらのトカゲは多分、ミズオオトカゲという種類。結構大きかった!

 

ミズオオトカゲの大型個体は、全長250cmにもなるらしいよ。こんな野生動物たちがクルーズ中に見られます。

こうして川を下っていくと、ついにマングローブが生い茂るエリアに到着。目を凝らしてテングザルを探しますが、なかなか見つかりません。

ガイドさんが言うには、この辺りのテングザルは22~30頭くらいの群れで生活しているのだそう。テングザルは“ハーレム”と呼ばれる一夫多妻制で、1頭のオスに対し4~5頭のメスが一緒に生活しているんだって。

なのでマングローブの中に1頭でもテングザルの姿を見つければ、その辺りに群れがいるので沢山見ることが出来るのです。

 

テングザルに遭遇!

いました!オレンジっぽい毛の体に長く垂れさがる尻尾!テングザルです!

テングザルは草食性で、マングローブの若葉などを食べます。『バナナは食べないよ』と何度もガイドさんに言われました。そっか、サルだからってバナナは食べないのか。なんだか残念だな。

 

テングザルの姿は確認できたものの、生い茂るマングローブに阻まれて肝心の鼻が見えません。

 

SAORI
SAORI

こっち向いてー!!!

テングザルにラブコールを送るも、こちらを向く気配がない。なんてこった。

鼻の見えないテングザルなんて、メガネをかけていない志村新八みたいなもの。志村新八はメガネが本体であるように、テングザルも鼻が本体みたいなものです。
(志村新八を知らない人は、銀魂を見てね!)

テングザルは『大きな鼻』というアイデンティティの上に成り立っており、その鼻を拝むことができないのであれば、その辺のおっさん(同じ哺乳類として)を眺めているも同じ。おっさん眺めにブルネイに来た訳じゃない、頼むからこっち向いて。

 

あ!ちょっと鼻、見えた!

 

横顔だけど、大きな鼻、見えた!

わーいわーい、野生のテングザルー!

あとまぁちょっとだけ写ってますが、テングザルのオスの股間部分はなかなか衝撃です。気になる方は画像検索して下さい。近年個体数が減りつつあるようなので、なんとか頑張ってほしいものです。

 

これはメスかな?鼻がシュッとしてますからね。

 

正面から見ることは出来なかったものの、なんとか野生のテングザルを見ることが出来ました。マングローブが茂る中にいるテングザルを撮るのはなかなか難しかった(レンズは望遠です)。

 

ちなみにこちらの細長い物体は、マングローブの種。水位が低いところにこの種が刺さり、そこから芽が出るんですって。面白いね!植物もいろいろ考えているんだね。

 

ということで。ボルネオ島固有種のテングザル、制覇!

やっぱり動物は野生に限るね!

 

<つづく>

 

(この記事は2019年10月のブルネイ旅行ブログです)

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