2022.11.22 カタールW杯・中東3ヶ国旅 Day1
<前回のあらすじ>
人生初のスリランカ航空を乗り継ぎ、カレーまみれの機内食を楽しみつつ、無事W杯仕様のカタール・ドーハへ到着!現地時間は夜9時。空港から今夜の宿泊施設へ向かいます。
入国後、空港でしておくこと
ハマド国際空港の到着ロビーはW杯一色!楽しそうな雰囲気むんむんです。
とりあえず空港でしておくことは、というと。
- SIMの入手
- 現地通貨(現金)の入手
の2つ。
SIMに関してはW杯期間中に限り、旅行者向けに無料でSIMが配布されました。通信会社は現地企業の「Ooredoo」とお馴染み「Vodafone」の2社。事前情報でOoredooの方が良いと見たので、到着ロビーを出たところでOoredooのSIMを貰いに行きました。
2.2GBのデータ通信(その他現地通話等も)が3日間無料。その後はOoredooアプリから有料でデータ容量チャージ可能。私は後日、2GB(14日間有効)をQR30(≒1,120円)で追加しました。
続いて現地通貨の入手。
ほぼクレジットカード払い出来ると踏み、QR200(≒7,500円)だけATMで下ろしました。11日間夫婦2人で過ごしましたが、むしろもっと少なくても良かったくらい。スークの一部店舗以外はカード払いOK。どこもかしこもキャッシュレスが当たり前の世の中ですな。
いざ!今宵の宿「ファンビレッジ キャラバンシティ」へ!
ここから2泊は「ファンビレッジ キャラバンシティ」に宿泊です。
日本を出て約16時間。移動で疲れたし夜も遅いので、空港からオフィシャルタクシーでファンビレッジへ。
空港 ⇒ ファンビレッジキャラバンシティ:QR54(≒2,000円)
※空港オフィシャルタクシー(メーター制)
21時半過ぎに「ファンビレッジ キャラバンシティ」に到着。このでっかいテントみたいな施設がレセプションです。
地獄と化したカオスなレセプション
では、早速チェックインしましょう。
レセプション内には6~7つくらいデスクがありチェックイン作業を行っている様子なのですが、ゲスト側は整列している訳でなく、イスに座ったりウロウロしたりデスク周りに集まっていたり。一体どんなオペレーションになっているのか、パッと見た感じ分かりません。
あれれ…これ、どこに並べばいいんだろ?
とキョロキョロしていると、1人のスタッフが私たちに気付き、声を掛けてくれました。
チェックイン?バウチャーを見せて下さい
そう言われ私たちのバウチャーを見せると、スタッフは
(ノ∇`)アチャー
って顔をしました。こんなにあからさまで清々しい(ノ∇`)アチャーは人生初です。多分日本人にはあの(ノ∇`)アチャーは出来ません。このオーバーリアクションな(ノ∇`)アチャーだけでも
あ、海外来たんだな、私
と思うのに十分な要素で(ノ∇`)アチャー。
語尾が(ノ∇`)アチャーになってしまったところで、話を進めますよ?いいですか?
今、Bタイプの部屋の鍵が用意できていなくて、それで皆チェックイン待ちをしているんです
あなた達もB+タイプの部屋なので、残念ながら鍵が無いの
待って。部屋の鍵が無いって何?
だから受け付けだけしておくから、鍵の用意が出来るまでちょっと待っててね
そう言ってスタッフはバックヤードへと去っていきました。
いやだから鍵が無いって何!?
今回のカタールW杯は前回のロシアW杯と異なり、宿は全て大会の公式サイトからの予約のみ。かつ支払いも済ませている状態。ちゃんとした手順を踏んでお金まで払っているのに、行ってみたら『部屋の鍵が無い』は意味が分からない。
レセプションに溢れているゲストはBタイプの部屋をとっていた人らしく、みんなこの良く分からない状況の中でひたすら待たされていました。
まぁ…なんか現場が混乱しているし、我々もひとまず座って待ちますか
そだね
こうして椅子に座って雑談しながら待つこと30分。私たちの手続きはもちろん、私たちより前からいるゲスト達の手続きは一向に進みません。誰ひとり、このレセプションから部屋の鍵を受け取って出て行かないのです。
と、その時。
痺れを切らした屈強なメンズ5~6人の集団が、スタッフに詰め寄りました。
「おい!いつになったら俺らはチェックイン出来るんだ!」
「もう4時間も待ってるんだぞ!いい加減にしろ!」
よ、よじかん!?よじかんですと!?
あの人たち、4時間も待ってるんだって!すごいね!
まだ30分しか待ってない俺らは甘ちゃんやな
4時間待ちメンズたちの怒りは収まらず、更に他のゲストも便乗してスタッフに詰め寄り、スタッフのPCの画面を見たりバックヤードまで押しかけたり、もう現場は混乱。
おっくんも一緒にアレ、やらなくていいの?
日本だろうが海外だろうが物怖じせず自分の意見を主張し倒すおっくんが、今回はとても大人しく椅子にちょこんと座り、この状況をニヤニヤして見ているので一応尋ねてみました。
うん、俺、他の人がワチャワチャ言ってる時は任せるタイプ
あの状況に突っ込んで行っても意味ないやん
冷静か。
「部屋の鍵が無い」の真相
さて、この「部屋の鍵が無い」という謎問題の真相ですが、その後のスタッフの説明によると
『部屋のクリーニングがまだ終わってないんだ』
とのこと。
どんだけ念入りに清掃してんだよ。
これを聞いたブラジル人女性、憤慨。
「彼らは“クリーニングがまだ終わっていない”って言うけれど」
「そもそもここのチェックアウトはAM11:00よ?」
「そして今はもう日付が変わろうとしているのよ?一体何時間かかってるのよ。」
「That’s crazy!!!」
いえす、ざっつくれいじー。
スタッフから直接聞いてはいませんが、SNS上では『宿泊施設の設備が壊れてリペアしている』という話と画像が上がっていたり、キャラバンシティ以外のファンビレッジでは『そもそも予約数に対して必要な数の施設の建設が間に合っていない』等、もうカオス!
パブリックビューイングで休息
そして時刻は深夜0時過ぎ。
21時半過ぎに到着した私たちは、何の進展もないまま2時間半が過ぎていました。
ここに居ても仕方ないから、SAORIさん、パブリックビューイング行ってきていいよ?
さっき見てきたら、大きいクッションあって寝れそうだったし!
おお、優しいな!
じゃあちょっとパブリッてくるわ
ファンビレッジのパブリックビューイングはこんな感じ。
周りには屋台も出ていて、まだ営業しているお店もいくつかありました。
しばらくここのクッションで寝るか
と思ったのですが、11月下旬のドーハの夜は皆さんが想像しているよりも
結構寒い。
昼間は30℃くらいになりますが、夜は20℃を下回る。
この日はなんだか本当に寒く感じて、ウルトラライトダウンとジャケットを着て、更にストールを巻いて何とか外で寝れるくらいの気温でした。
ふぅ…久々に屋根も壁も無いところで寝るな
ガチ空の下で寝るのは恐らくダナキル砂漠・エルタアレ火山ツアー(エチオピア)以来。
というか、ここ、1泊3万払ってるんだよな
1泊3万支払って野宿。
さすがオイルマネーの国。野宿すら高額です。何?土地代?
そう、世の中金だよ金!くっそ!
異様な盛り上がり、からのチェックイン
私が野宿で休息をとっている頃、レセプションの盛り上がりは佳境を迎えていました。
(おっくんがLINEで中継してくれた)
こちら、カオスです
どうした!?
みんなキレ始めた!いろんな人がキレまくってる!
絶賛ミッドナイトキレフェス(深夜にキレまくる祭り、の意)
チェックイン出来ない人だけじゃなくて、既にチェックイン出来てる人もトラブっててカオス!
なに?部屋のトイレの水が流れないとか?
部屋の鍵が壊れて入れないのに、いつまで経っても代わりの鍵をくれないってキレてる
もう誰か鍵屋呼んで来いよ…
その一方で、無事鍵をゲットできたおっさんが、
keyゲットしたよー!!!!
と叫び、他のおっさん達が「そのキーはいくらだ!?いくらだ!?」と茶化してお祭り騒ぎ
完全に課題締切前に3徹してる学生のテンションじゃないですか。
全然関係ないのですが、大学時代(建築学科なので泊まり込みで課題制作とか良くしていた)の徹夜明けに、朝ごはんを買いにコンビニへ行く友人に「私にも何か食べる物買ってきて、私が好きそうなものお任せで」とお願いしたら、その友人は福神漬け(100g)だけを買ってきました。
お分かりですか?徹夜は人間を狂わせるのですよ。
そんな狂ったドーハの深夜3時半。
ようやく、私たちも部屋の鍵をゲット!!!
ファンビレッジに到着してから実に6時間が経過していました。
なんだよ…チェックインに6時間って…人の忍耐力弄びやがって…
ちなみにチェックイン時にQAR500を支払わされたって話もありますが、それはアレです、デポジット(預り金)です。海外ホテルだと結構あるのでね、覚えておくと「何を請求されてるんだ!詐欺か!」と慌てなくて済みます。ただ私たちの時はスタッフも疲弊していたのか、デポジットすら取られませんでした。
(チェックアウトの時にデポジット払わなかったけどいいの?とおっくんが聞いたら「てへっ」って顔してました)
ファンビレッジ内は広いので、このトゥクトゥクもどきで送迎してくれました(無料)。
はい、こちらが我々の宿泊する部屋、というかトレーラーハウスです。
ちょっと今回はすごく長くなってしまったので、また次回!
<つづく>
(この記事は2022年11月のカタールW杯+α旅ブログです)
コメント
そのパブリックビューイング?とても心地よさそう
七輪とウイスキーのボトルがあればスタジアムより快適な時間を過ごせそうですね
夕方とかなら気持ちいいと思うよ!
中東はイスラム教でアルコール自由に飲めないから、紳士には退屈かも・・・行くならアルコールに対して意識緩めのバーレーンをおすすめするよw